バイクで四国一周を2回経験した僕が、おすすめのツーリングルート・スポット20選を紹介します。
四国ツーリングで絶対に外さない絶景道や名所を集めました。
すべて実際にバイクで行ける場所なので、ぜひ旅の企画の参考にしてみてくださいね。この記事を読めば、四国の行くべきスポットがぜんぶわかりますよ。
バイク歴10年超の僕は、23歳(2013年)と31歳(2021年)のときに四国を一周しました。合わせてニ周の経験をもとに、おすすめの絶景道や名所スポットを紹介します。すべてこの目で見て、実際に感動したものだけを厳選しました。
左:2013年 佐田沈下橋にて 右:2021年 口屋内沈下橋にて
すべてデジタルカメラで撮影した写真つきなので、実際の雰囲気と絶景度合いがわかりますよ。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
徳島県のおすすめツーリングルート・スポット
まずは、徳島県のおすすめ絶景道や名所を紹介します。
徳島と言えば「鳴門の渦潮」や「阿波踊り」が有名ですね。ツーリングにおいても鳴門は外せないスポット。深いV字谷の渓谷「祖谷渓」にかかる「かずら橋」も観光名所として人気です。
名所:大鳴門橋
関西方面から四国にアクセスする場合、本州と四国を結ぶ架橋ルートの一つ神戸淡路鳴門自動車道の「大鳴門橋(おおなるときょう)」を渡って徳島に上陸することになります。
「鳴門の渦潮」で知られる鳴門海峡にかかるこの橋では、激しい潮の流れや渦潮を見ることができます。
特に、南側の「千畳敷 展望台」からの眺めが絶景ですよ。
大鳴門橋を渡って四国入りする場合は、まず最初に訪れておきたい観光名所ですね。
絶景道:鳴門スカイライン
鳴門スカイラインは、海と山に囲まれながら絶景を巡る、全長約10kmのツーリングルートです。
鳴門海峡の大毛島や島田島を渡りながら、鳴門の激しい潮流や穏やかな内海を眺められます。
特に、四方見展望台(よもみてんぼうだい)からの眺めが絶景で、釣り屋形の筏がポツポツと浮かぶウチノ海の風景が素晴らしいですよ。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:鳴門スカイライン(絶景ロード100選)
絶景道:南阿波サンライン
徳島県南部の美波町から牟岐町を結ぶ、全長約17kmの海岸ツーリングルートです。
太平洋に面したシーサイドラインで眺めがよく、各所にある展望台からは美しい海岸線と雄大な太平洋を眺められます。
見どころは、展望台付近に植樹されたヤシの木がある風景です。南国ムードあふれる絶景を望みながら、四国の温暖な気候を満喫できて気分最高ですよ。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:南阿波サンライン(絶景ロード100選)
名所:祖谷渓(祖谷のかずら橋)
祖谷渓(いやけい)は、徳島県三好市に位置する、深いV字谷の続く大渓谷です。
高さ数十から100mほどの高低差があり、平家の落人伝承がある隠れ里としても名高い秘境です。
特に有名な観光名所は、この渓谷に架かる「祖谷のかずら橋」です。木とツルで架けられた原始的な吊り橋で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
次の画像のように、少し足を踏み外せば大渓谷に落ちて行きそうで、ドキドキとスリル感を味わうことができますよ。
かずら橋は人が歩くたびに揺れるので、かなりスリルがありましたね。ちなみに祖谷は、日本三大秘境の一つとされていますよ。
香川県のおすすめツーリングルート・スポット
続いて、香川県のおすすめ絶景道と観光名所を紹介していきます。
讃岐うどんで有名な香川ですが、観光名所や絶景ツーリングルートもたくさんありますよ。
絶景道:屋島スカイウェイ
屋島は、瀬戸内海にある標高292mのメサ台地で、南北に長い形状をした珍しい地形です。
源平合戦の舞台となった歴史あるこの屋島を駆け上がる絶景ルートが、屋島スカイウェイ(旧称:屋島ドライブウェイ)。全長3.7kmと距離は短いですが、景色の移り変わりと走りを楽しめます。
名物のミステリーゾーンでは、目の錯覚を起こさせる不思議な眺めを目にすることができます。詳細は現地で確かめてみてくださいね。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:屋島スカイウェイ(絶景ロード100選)
ヒストリーもミステリーも一級品の屋島、一度ぜひ訪れてみてほしいですね。山頂の屋島寺はお遍路の札所になっていますよ。
名所:小豆島
小豆島(しょうどしま)は、瀬戸内海に浮かぶ離島で観光名所です。
国内オリーブ発祥の地で、生産が盛んなことで有名ですね。また最近では、実写版「魔女の宅急便」のロケ地となったことで再注目を浴び、若者を中心にインスタ映えする写真が撮影できると話題です。
高松港からフェリーが出ていて、片道約35分で手軽にアクセスできるのも嬉しいですね。
絶景道:寒霞渓ブルーライン
寒霞渓(かんかけい)は小豆島にある大渓谷で、日本三大渓谷や日本三大奇勝に数えられます。
この渓谷を駆け上がる山岳ワインディングが、寒霞渓ブルーライン。幽玄な渓谷に漂う神秘的雰囲気を感じながら、奇岩・奇勝の絶景を眺められる絶景ルートです。
紅葉の名所としても有名で、秋には渓谷が赤く染まります。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:寒霞渓ブルーライン(絶景ロード100選)
秘境感たっぷりの渓谷に点在する奇岩群の眺めが絶景ですよ。
名所:善通寺
善通寺は、四国八十八ヶ所霊場巡りの第七十五番札所で、パワースポットとして人気の名所です。
空海(弘法大師)縁のお寺で、荘厳な建造物が数多く見られます。特に、高さ43mの五重塔は圧倒的な存在感を放ちます。
四国の地を踏むのなら、少なくともひとつは有名なお寺を訪れたいですよね。五重塔は圧巻の眺めなので、ぜひ現地で確かめてみてください。
愛媛県のおすすめツーリングルート・スポット
続いて、愛媛県のおすすめ絶景道や名所を紹介します。
高知県との県境にある四国山地は「四国の屋根」と呼ばれ、ここを走る道からは、開放的な大パノラマを眺めることができます。
四国カルストや瓶ヶ森林道など、四国ツーリングで外せない絶景スポットが盛りだくさんですよ。
絶景道:四国カルスト
四国をツーリングするなら絶対に外せないスポットの一つが、四国カルスト。僕が最もおすすめしたい絶景ルートです。
愛媛県と高知県の堺にある標高1000~1400mの四国山地に広がるカルスト地形で、山深い四国の山脈を展望できる大パノラマが広がることから、別名「天空の道」とも呼ばれます。
緑の草原の中で牛たちが草を食む風景は、日本のスイスとも形容されます。ここにしかない絶景なので、ぜひ訪れてみてほしいですね。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
道幅が狭いので走りは期待できませんが、極上の風景を楽しめます。山の天気は変わりやすいので、事前の天候チェックは必須ですよ。
絶景道:石鎚スカイライン
日本七霊山の一つ、標高1,982mの石鎚山に至る道が、石鎚(いしづち)スカイラインです。
四国山地の西部に位置し、西日本最高峰のこの霊山へ向かうアクセスルートとなっています。急峻な山の斜面を縫うようにつけられた道を進む、険しい山岳ワインディングロードです。
特に、長尾尾根展望台からの眺めが絶景で、石鎚山の力強い山容を展望できますよ。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:石鎚スカイライン(絶景ロード100選)
鋭く尖った天狗岳の山頂がカッコイイですよね。次に紹介する瓶ヶ森林道(UFOライン)とセットで巡りたい絶景ルートです。
絶景道:瓶ヶ森林道(UFOライン)
四国で5番目に高い峰を持つ、標高1,897mの瓶ヶ森(かめがもり)の尾根伝いを走る延長27kmの絶景スカイラインが、瓶ヶ森林道(通称UFOライン)です。
最高標高1,690m地点を走り周囲を遮るものがないので、四国山脈を一望できる絶景ツーリングを楽しめます。
特に、東黒森付近から眺める瓶ヶ森の景色が秘境感たっぷりで素晴らしいですよ。笹原に覆われたのどかな山容が独特で、まるで天上の楽園のような風景に感動します。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
とにかく道が狭く、落石もゴロゴロ転がっているので、スピードは出せません。景色を楽しみながらのんびり走る道ですね。
絶景道:佐田岬メロディーライン
全長40km・最小幅0.8kmの日本一細長い佐田岬半島の尾根を縦走する、国道197号の約40kmの区間の愛称が、佐田岬メロディーラインです。
半島の稜線付近を走るため展望がよく、宇和海と瀬戸内海の眺望を楽しめます。11基もの壮大な風車群を眺められる「せと風の丘」からの景色が素晴らしいですね。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
大分からフェリーですぐアクセスできるので、九州からの玄関口にもなっていますよ。
名所:面河渓
面河渓(おもごけい)は、石鎚山の南麓に広がる四国最大の渓谷で、エメラルドグリーンに輝く清流が流れる渓谷です。
特に、五色橋と渓谷美の眺めが絶景です。名前の由来は、水の青、苔の黒、岩の白、藻の緑、紅葉の赤の五色の彩りが見られるからだそうです。
石鎚スカイラインの起点にあるので、セットで訪れるのがおすすめ。
名所:道後温泉
松山市にある道後温泉(どうごおんせん)は、日本三古湯の一つといわれます。
夏目漱石の小説『坊つちやん』(1905年)に描かれたことも有名で、愛媛県の代表的な観光地となっています。
昭和天皇をはじめ、歴代天皇も行幸されていて、大変歴史ある温泉地です。付近は温泉街になっているので、ロングツーリングの中日(なかび)に訪れて疲れを癒したいですね。
温泉街で買えるみかん石鹸は、定番のお土産ですよ。
高知県のおすすめツーリングルート・スポット
続いて、高知県のおすすめ絶景道や名所を紹介します。
太平洋沿いの海を走るシーサイドラインが多く、四国最南端の足摺岬などが名所として有名です。
また、四万十川など川沿いを行く絶景道もあり、海・山・川と自然を満喫できる道が豊富です。
絶景道:龍河洞スカイライン
龍河洞(りゅうがどう)スカイラインは、日本三大鍾乳洞のひとつ「龍河洞」に至るアクセスルートで、険しい坂道を駆け上がる山岳ワインディングロードです。
特に、連続ヘアピンカーブを駆け上がった場所から見る展望が絶景です。
紹介されることも少なく穴場的スポットですが、ワインディング好きなら走りごたえのある道なのでおすすめです。
絶景道:横浪黒潮ライン
東西に細長く延びる横浪半島を縦走する、延長約19kmの観光ツーリングルートが、横浪黒潮ラインです。
切り立った崖の上を走る道から、複雑に入り組んだリアス式海岸の地形を眺めることができ、爽快なシーサイドドライブを楽しめます。
特に、帷子崎(かたびらざき)展望台からの眺めが素晴らしく、リアス式海岸の地形を遠望できる絶好のポイントです。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:横浪黒潮ライン(絶景ロード100選)
程よいアップダウンで中高速コーナーが連続する道なので、走りが楽しい道です。スピードの出し過ぎには注意してくださいね。
絶景道:室戸スカイライン(室戸岬)
室戸(むろと)スカイラインは、室戸岬の尾根筋を通る展望のよい山岳ワインディングです。
全長は約9kmと長くないですが、交通量が少なくワインディングを楽しめる快走路です。
最大の見どころは、南側にあるスキージャンプの滑走路を滑り落ちていくようなヘアピンカーブ。太平洋に飛び込んでいくような最高の気分を味わえます。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:室戸スカイライン(絶景ロード100選)
この道を最大限楽しむには、北側から南側に向かって走るのが重要です。そうすれば終盤の滑走ヘアピンカーブで、クライマックスを迎えることができます。
絶景道:国道441号 四万十川
四国で最も長い四万十川は、大規模なダムがなく、今なお残る日本の原風景が見られることから、「日本最後の清流」と呼ばれています。
欄干のない沈下橋が有名で、周囲の景観とあいまってどこか懐かしい「ふるさとの風景」を見せてくれます。特に、中流域の岩間沈下橋からの眺めが絶景でおすすめです。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
絶景道:足摺サニーロード(足摺岬)
四国最南端の国道321号の土佐清水市から大月町に向かう約33kmの区間の愛称が、足摺サニーロードです。
雄大な太平洋を眺めながらツーリングを楽しめる、南国感たっぷりの爽快シーサイドラインですよ。特に、切り立った崖の上に白亜の灯台がある叶崎付近の眺めが絶景です。
道の途中には、四国最南端の岬「足摺岬」もありますよ。人気の観光名所です。
またこの道は、全国の絶景ルートを集めた「絶景ロード100選」に選出されています。
関連記事:足摺サニーロード(絶景ロード100選)
名所:竜串海岸
竜串海岸は奇岩奇勝のオンパレードで、地質学者の教材の宝庫ともいわれる観光名所です。
前述の足摺サニーロードの道沿いにあるので、セットで訪れるのがおすすめです。
透明度の高い海が本当にキレイで素晴らしいですよ。
まとめ
ここまで、四国一周を2回経験した僕がおすすめする、絶景ツーリングルート・スポット20選を紹介してきました。
いかがだったでしょうか。今すぐ四国の絶景に出会いにツーリングしたくなりましたよね?
四国にはお遍路など旅文化が根付いていて、キャンプや野宿がしやすいのも魅力です。四国を巡るならキャンプツーリングがおすすめですよ。
ここで紹介した絶景スポットを参考に、あなただけの旅を企画してみてくださいね。