ガソリン添加剤って効果あるの？ フューエルワンを使えば寿命が伸びるって聞いたけど本当？ どうやって使うの？
あなたのこんなお悩みを解決します。
この記事では、主に次のようなポイントを解説していきます。
- ガソリン添加剤とは
- フューエルワンの効果と注意事項
- フューエルワンの使い方とインプレッション
この記事を書いている僕は、2019年夏に大型バイク（MT-07）を新車で買い2年未満で3万km走行しました。その間、3,000～4,000kmごとにフューエルワンを使い続けているおかげで、エンジンレスポンスは新車時と変わりません。
この記事を読めば、ガソリン添加剤の必要性とフューエルワンの効果が簡単にわかりますよ。僕が実際に体感できた効果についてもインプレ解説します。
ガソリン添加剤とは
まず、「ガソリン添加剤って何？」という人に向けて、簡単に説明しておきますね。
何のための使うの？
一般にガソリン添加剤は、エンジンの燃焼室やバルブ、インジェクター、燃料系統の性能を維持するために使われます。
バイクは総走行距離が増えるにつれ、燃焼室や燃料系統にカーボンやワニス、ガム質などの汚れが溜まっていきます。
バイクのエンジンは毎分5,000～10,000回転する高回転型なので、こうした汚れが抵抗になってしまうと、本来のパフォーマンスを発揮するのが難しくなります。
そこで、こうした汚れを化学的に取り除いてくれるのが、ガソリン添加剤の役割というわけなんです。
ただ、あくまでエンジン本来の性能を取り戻すのが目的なので、通常より馬力を上げたり最高速を上げたりするような効果はありません。
バイク本来の力が100％だとして、120％にパワーアップさせるような魔法のツールではないということですね。70％まで落ち込んだものを、本来の100％に近づけていこうというわけです。
どうやって使うの？
ガソリン添加剤の使い方は非常に簡単です。
添加剤は液体になっているので、燃料タンクからそのまま注いであげるだけでOKなんです。
どんなものがあるの？
ガソリン添加剤にはいろいろなものがありますが、最も有名なのが今回取り上げる、ワコーズ「 フューエルワン」です。
その他にも、より洗浄力の強い「タービュランス GA-01」という添加剤もあります。
汚れがたくさん溜まった経年車などにおすすめです。
今回は、フューエルワンに焦点を当てて、効果や使い方などについて解説していきますよ。
WAKO’Sフューエルワンの効果と注意事項
ここからは、フューエルワンの効果と注意事項について解説していきますね。
フューエルワンの主な効果は3つあります。
- エンジンの汚れを除去して本来の性能を引き出す
- 燃料系統のサビ・腐食発生を防ぐ
- 性能を維持しエンジンや燃料系統の寿命を伸ばす
ひとつずつ、詳しく説明していきますね。
効果①：汚れを除去してエンジン本来の性能を引き出す
1つめの効果として、カーボンやワニス、ガム質などの不純物を除去し、エンジン本来の性能を引き出してくれます。
これは前述のとおり、ガソリン添加剤が持っている一般的な効果ですね。
清浄系燃料添加剤：フューエルワン
ワコーズが正式に公表している製品カタログを見ると、フューエルワンの欄には「清浄系燃料添加剤」と説明されています。
カタログで語られているポイントを、文字に起こしてみます。
- 従来のエンジンはもちろん、近年の省燃費エンジンに最適化した清浄効果を持つ。
- 燃料に添加するだけで燃焼室、吸排気バルブ、インジェクターなどに溜まったカーボン、ワニス、ガム質などを除去する。
- （汚れを除去することで）新車時のエンジン性能を取り戻す。
- 燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制し、潤滑性を高めることが可能。燃料に必要な性能全般を総合的に引き上げることができる。
新車時のエンジン性能を取り戻すと書かれているので、かなり高い効果が期待できそうですね。
しかし、「本当にそんな効果があるの？」とちょっと疑ってみたくなるのが人の心というもの。
僕自身、気になってみたのでその効果がいかほどか調べてみました。
吸気バルブが見違えるほどクリーンに
これもワコーズが正式に公開している資料ですが、吸気バルブの「ビフォーアフター」が掲載されています。
なるほど、こうして見るとかなり違いが目に見えますね。フューエルワンを2本使って清浄した例だということです。
さらに、エンジン試験の測定結果データも掲載されていました。
155mgも溜まっていたエンジンの汚れが、1本目で66％減少し、2本目ではなんと93％も減少したというのです。
この実験では車のエンジンが対象ですが、ガソリンエンジンなのでバイクも同様の結果となるでしょう。
こうした確かな証拠を見ると、フューエルワンには間違いなく効果があると言えますね。
フューエルワンはエンジンの汚れをきれいにする効果が確かにありますね。クルマ・バイク好きからの人気が高いのも納得です。
効果②：燃料系統のサビ・腐食発生を防ぐ
2つめの効果として、燃料系統のサビ・腐食発生を防いでくれます。
これは、先ほどのカタログで語られていたポイントにもあったとおりですね。
燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制し、潤滑性を高めることが可能。燃料に必要な性能全般を総合的に引き上げることができる。
防錆効果があるので、長期間バイクに乗らない時には、タンク内のサビ防止剤としても役立ちます。
冬季保管でしばらく乗らない時に、フューエルワンをサビ防止剤として入れる人も多いですよ。
効果③：性能を維持しエンジンや燃料系統の寿命を伸ばす
3つめの効果として、新車時の性能を維持し続けてくれるので、結果的にエンジンや燃料系統の寿命を伸ばします。
汚れが溜まったまま放置していると、いずれ詰まりを起こして、故障の原因にもなります。
エンジンや燃料系統の汚れを除去し、本来の性能を維持し続けることで、各パーツを長期間使い続けられるんですね。
以上、フューエルワンの効果を3つ紹介してきました。
注意事項：入れすぎは逆効果
とても便利なフューエルワンですが、もちろん注意点もあります。
添加する量には適量というものがあるので、入れ過ぎには注意しましょう。具体的には、以下のとおりです。
燃料20～60Lに1本を目安に、燃料タンクに注入します。20L未満の場合は、燃料に対する添加剤の量が1％を超えないようにします。
大型アドベンチャーなどを除き、バイクの場合はほとんどが、タンク容量20L未満になると思います。自分のバイクの満タン容量に対して1％以下の量を添加しましょう。
僕のバイク（MT-07）は満タンで13Lなので、フューエルワンを半分（100ml）入れるようにして、2回にわけて使い切っていますよ。
WAKO’Sフューエルワンの使い方とインプレッション
ここからは、フューエルワンの実際の使い方やインプレについて紹介していきますね。
手順：給油して燃料タンクに注ぐだけ
フューエルワンの使い方はとてもカンタン。ガソリンスタンドで給油するとき、一緒に燃料タンクに注ぐだけでいいんです。
具体的な手順については、写真とともに流れを説明しますね。
まずは、ガソリンを満タン給油します。
この時、ギリギリいっぱいまで注がないように気を付けましょう。
この後に添加剤を約100ml追加するので、その分が注げるだけの空き容量を残しておく必要があるんですね。
次に、フューエルワンを半分（100ml）ほど注ぎ入れます。
車体につかないように、慎重にゆっくりと注ぎましょう。
フューエルワンの液体は、サラダ油みたいにトロっとしていて粘度があります。
こんな感じで、トクトクトクっという調子で注いでいきます。
今回は2回目だったので全部注ぎましたが、1回目の場合は容量を確認しながら注ぎましょう。
あまり神経質になる必要はないので、だいたい半分ぐらいでOKです。
フューエルワンの添加が完了しました。
見た目に何か大きな変化があるわけではないので、キャップを閉じて作業を終了します。
ガソリンスタンドでフューエルワンを添加するときは、後続車に注意してください。後続車が待っているときには、給油が終わったら一度別の場所に移動して、給油場所を空けてあげましょう。添加するタイミングは後からでも問題ありません。焦らずじっくり作業に集中できる場所を探しましょう。
※ここで紹介した作業レポートでは、後続車がいなかったのでそのまま給油場所で作業しました。
頻度：3,000～4,000kmごとに1本
フューエルワンを使う頻度としては、走行距離3,000～4,000kmごとに1本を使うのがおすすめです。
なぜなら、だいたいそのぐらいの走行距離でカーボン等の汚れが溜まってくる頃合いだからです。
前述の吸気バルブのビフォーアフターの図をもう一度見てみましょう。
グラフの横軸が時間（hr）となっていて、エンジン使用時間が100時間のタイミングで2回使用すると効果が大きいと示されています。
街乗りや郊外ツーリングなど使い方で走行距離は変わりますが、平均時速を30～40kmと想定すると、ちょうど走行距離は3,000～4,000kmとなります。
そして、バイクの場合はタンク容量が少ないので、1本で2回分使用できます。
したがって、走行距離が3,000kmを超えたあたりのタイミングで、1本（200ml）を2回に分けて使い切るのがベストな頻度になりますね。
ちょうどオイル交換のタイミングと重なるので、僕はオイル交換の前にフューエルワンを入れて、汚れをしっかり除去した後にオイル交換してますよ。
実際の体感効果をインプレ
次に、僕が実際にフューエルワンを使い続けている中で感じる、体感効果についてインプレしてみます。
体感としては、以下の2つの効果を感じます。
- 新車時と同じエンジンレスポンスのままで吹け上がりがよい
- エンジンの調子がよいので平均より燃費がよい
新車から3,000～4,000kmごとのオイル交換とあわせて、継続してフューエルワンを使っているおかげか、エンジンレスポンスがまったく変わりません。
初めて走らせた時のような軽い吹き上がりが、ずっと継続しているのを実感します。
また、エンジンの調子がよいからか、同じ車種の平均よりも燃費がよいです。
メーカー公称値23.9km/L（WMTCモード）※に対して、僕の場合は25.57km/Lを達成しています。
※車種：YAMAHA MT-07（700cc）
燃費については走る場所や乗り方で個人差が大きく出るので、フューエルワン以外の要素も関係しているのだろうと思います。ただ、本来の燃費性能を引き出してくれているという点では、フューエルワンの貢献は大きいと感じます。
WAKO’Sフューエルワンの価格と入手方法
最後に、フューエルワンの価格と入手方法について解説しておきますね。
価格：2,160円（税込）
カタログにも掲載されているとおり、正規価格は税込2,160円です。ブランド力がある商品なので、あまり安売りされているのは見ませんね。
※価格は2024年2月時点の情報
2台持ちの人やクルマにも使いたいという人は、3本セットをまとめ買いするのもオススメです。
普通にバラで買うよりもお得な場合があります。
ネットで手軽に入手可能
カー用品やバイク用品等の小売店はもちろん、ネットでも簡単に入手できます。
Amazonだと正規価格から安くなる場合もあるので、買うならネットショッピングがお得だと思います。
WAKO’Sフューエルツーもおすすめ
フューエルワンとあわせて、同じくWAKO’S製の関連製品「フューエルツー」を使用するのもおすすめです。
フューエルツーの機能・役割と効果
メーカーカタログによるとフューエルワンが「清浄系燃料添加剤」なのに対し、フューエルツーは「機能維持メンテナンス剤」と表現されていて、燃料ライン系に発生するスラッジやカーボンなどの汚れを抑制する効果があります。
つまり、フューエルワンでクリーンアップしたエンジン内部を、フューエルツーでクリーンな状態のままキープできるというわけです。
- フューエルワンの役割：エンジン内部をきれいにする
- フューエルツーの役割：きれいな状態をキープする
フューエルツーのおすすめな使い方
上記の各役割を踏まえると、フューエルツーを単体使用するというよりは、フューエルワンとの併用がおすすめです。
まとめ
ここまで、ガソリン添加剤「フューエルワン」の効果や使い方、僕自身のインプレ等をお伝えしてきました。
愛車本来の性能を100％引き出してくれるフューエルワン、使わない手はありませんよね。
汚れを除去して性能を維持するだけでなく、冬季保管用のアイテムにも使えたり、エンジンの寿命を伸ばしたりもできる便利なメンテナンスグッズです。
燃料タンクに注ぐだけでカンタンに使えるので、あなたの愛車にもぜひ活用してみてくださいね。
バイクの寿命に関しては、以下の関連記事も参考になりますよ。
