MT-07の燃費は平均どれぐらい?1年半の給油データとライバル車比較から完全検証!

MT-07の燃費は悪い?平均どれぐらい?1年半のデータと良くする方法を紹介!

MT-07の燃費が実際のところどれぐらいなのか、知りたくありませんか?

メーカー公称値は23.9km/L(WMTCモード)とされていますが、ちょっとしたコツでそれ以上の燃費を達成することも可能です

ふるけん
ふるけん

実際に僕は、以下のデータのとおり、1年半の総走行距離24,000kmの中で25.57km/L(3.91L/100km換算)を達成しています

給油管理アプリ「Fuelio」1年半のデータから算出

基本的な情報のほかにも、ミドルクラスのライバル車と比較してMT-07の燃費は良いのか悪いのか、航続距離はどれぐらいか、年間の給油コストはいくらなのか等について解説します。

これからMT-07の購入を検討している人や、いま実際に乗っていて世の中の平均と比較したい人などは必ず参考になるので、ぜひ最後まで読んでみてください

MT-07の実燃費は平均約25km/L!

1年半の給油データを公開

僕の1年半の給油記録を使って、実燃費を計算してみました。これまでの給油に関して、ガソリン価格と給油量を給油管理アプリ「Fuelio」に記録しています。

冒頭でも紹介しましたが、以下のキャプチャ画像のとおり、実燃費は25.57km/L(3.91L/100km換算)です。

Fuelio統計データ 給油情報

この25.57kmという実燃費は、新車購入以来の通算記録です。

つまり、1年半の総走行距離24,000kmにおける峠道でのスポーツ走行や街中でのストップ&ゴー、高速道路での巡航など様々な走行シーンを総合しての結果です

ちなみに、上の画像では最低燃費が17.79km/L(5.62L/100km)となっていますが、これは満タン給油で2Lだけ入れたときの異常値ですね。

最高燃費の43.29km/L(2.31L/100km)は、高速道路で定速巡航したときにたたき出した記録だと思います。

1年半乗っている個人的な感覚としては、峠道では20km/L前後、高速では30km/L越え、いろいろ総合して25km/L前後という感じがします。

参考までに、今回の検証で使った走行距離のデータをFuelioから画面キャプチャしたので、公開しておきますね。

Fuelio統計データ 距離情報
ふるけん
ふるけん

メーカー公称値よりも燃費を良くする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。僕は実際にこの方法で、25.57km/Lの平均燃費を達成できましたよ。

世の中のみんなの平均燃費

ところで、世の中のMT-07乗りの皆さんの平均燃費はどうなのでしょうか。少し気になったので調べてみました。

ユーザーの実燃費を集計している情報サイト「みんカラ」では、26.34km/Lと記録されています。また、個人的に他のMT-07乗りのブログで情報収集したところでは、やはり25km/L前後という記載が多かったですね。

僕の実際の経験と世の中の声を総合して、MT-07の実燃費は25km/L以上と結論付けてよいでしょう。

MT-07の燃費はライバル車と比較してどうなの?

ライバル車の燃費

MT-07の実燃費はわかりましたが、これって良いのか悪いのかまだ判断がつかないですよね。そこで、MT-07と同じミドルクラスのライバル車と比較してみましょう。

(スマホ等は横スクロールで閲覧可)

車種メーカー公称値(WMTC)実燃費(みんカラ情報)
HONDA CB650R21.3km/L21.9km/L
KAWASAKI Z65023.6km/L26.6km/L
SUZUKI SV65026.6km/L24.5km/L
YAMAHA MT-0723.9km/L26.3km/L
2021年3月時点の情報をもとに作成

実燃費に関してはみんカラからの情報ですが、こうして見るとZ650の次に良い数字です。CB650Rだけ4気筒なので、気筒数の違いによる差でしょう。

MT-07の燃費は良い!

上の表のとおり、ライバル車と比較してもMT-07の燃費は決して悪くなく、むしろ良いと言えるでしょう。また、ミドルクラスの中だけでなく、中型・大型バイクの中でも燃費が良いと言えるバイクです。

排気量が半分以下のMT-03の実燃費(みんカラ情報)が、26.44km/Lとほとんど変わりません。これは常用回転域の違いからくるものです。

ふるけん
ふるけん

「大型なのに低燃費」で、MT-07はお財布にも優しいバイクですよ。

MT-07のタンク容量と予備残量は?

燃料計目盛は6つ

MT-07のタンク容量は13Lで、メーターには最大6つの目盛でガソリン残量が示されます。満タンで約13Lなので、単純に目盛一個あたり約2L分という計算になりますね。

しかし、実際のところはもう少し複雑で、先に消える5つの目盛が約2L/個、最後に残る目盛が約3L/個で、計13Lという割り振りになっているようです。ここで「ようです」と言ったのは、この情報はメーカー公表の説明書に載っていないからです。

残り2.7Lでメーターが点滅

前述のとおり、最後の目盛が約3L相当だとお伝えしましたが、どうしても気になったのでMT-07のサービスマニュアルを読んでみました。

サービスマニュアルには、ガソリン予備残量2.7Lという情報が載っていました。

予備残量の言葉の定義は書いてありませんでしたが、おそらく最後のひと目盛を指していると思います。実際に乗ってみれば気づきますが、ガソリン残量が少なくなってくると、フューエルトリップメーターの最後のひと目盛が点滅し始めるのです。

この点滅がはじまると予備残量に切り替わり、「残り2.7Lですよ」とお知らせしてくれるのだと思います。実際に僕自身、点滅がスタートしてからしばらくは走行しましたし、10Lぐらい給油できました。

MT-07の航続距離は約330km!

燃料満タンでどこまで行けるか?

僕の実燃費25.57km/Lを基準にすると、燃料満タン状態からのMT-07の航続距離は約330kmです。

東北自動車道経由で、東京-福島間300kmを無給油で走れる計算です。エコドライブで走れば、東京-仙台間360kmもいけるかもしれません。

150km圏内の日帰りツーは無給油で往復可能

一般的に、片道100~150km程度で日帰りツーリングを企画する人が多いと思います。航続距離が330kmであれば、日帰りツーは無給油で可能ですね。

ふるけん
ふるけん

東京-箱根・富士100km、東京-日光150km、大阪-淡路島100km、福岡-阿蘇150km。MT-07なら、ぜんぶ無給油で日帰り往復できるんです。

MT-07のガソリン代、給油コストは?

指定燃料はレギュラーガソリン

MT-07の指定燃料はレギュラーガソリンです。高出力なエンジンを積んでいる大型バイクはハイオク指定が多い中、ミドルクラスのMT-07はレギュラーガソリンでお財布にも優しいですね。

1回のガソリン代は1500円以上

1回あたりのガソリン代について考えてみましょう。フューエルトリップメーターが点滅し出してから、ガソリンスタンドを探して給油する場合、ガソリン残量はだいたい2Lぐらいと仮定できます

そうすると、1回あたり約11L給油する計算になりますね。ガソリン価格を140円/Lとすると、

    給油コスト/回 : 11L×140円/L=1,540円

となり、1回あたり1,500円以上かかる計算です。

年間のガソリン代総額

次に年間の給油コストについても考えてみましょう。年間の場合は、走行距離がどれぐらいかによって変わるので、いくつかパタンを用意します。

僕の実燃費25.57km/L、ガソリン価格140円/L基準にして試算すると、下表のとおりです。

年間走行距離燃料必要量年間ガソリン代
3,000km117.32L16,425円
5,000km195.54L27,375円
10,000km391.08L54,751円
15,000km586.62L82,127円
20,000km782.16L109,502円
25,000km977.70L136,878円
年間給油コスト表

もちろん、毎回の給油時のガソリン価格がいくらかによっても大きく変わるので、必ずこの試算通りになるとは限りません。だいたいの目安と考えておくとよいでしょう。

参考までに、僕の1年半の給油データを集めた累計のガソリン代を紹介しておきますね

約24,000kmの総走行距離に対して、累計コストが127,157円となっています。

Fuelio統計データ コスト情報
ふるけん
ふるけん

上のコスト表と比較しても、「だいたい合っている」と言えそうですね。

ちなみに、給油コストを下げるには、ガソリン代を安くする方法もあります。エネキーを使えば、ガソリン代が割引されてお得ですよ

まとめ

以上、MT-07の実燃費やライバル車比較、給油コスト試算に関する情報をお伝えしてきました。こうしてまとめてみると、僕自身も新たな発見が多かったです。特に、感覚的なものから確信に変わったのは、

「MT-07は走行性能だけでなく、経済性の面でも優れた大型バイクである」ということ。

車両購入価格もリーズナブルですが、低燃費だからずっと維持できてお財布に優しいのは間違いなし。これから購入を検討している人や、いま実際に乗っている人も、安心して乗り続けられるバイクと言えます。

僕自身、乗り味も維持コストもライダーに優しい、そんな魅力あるMT-07にこれからも乗り続けていきたいと思います。


今回触れなかった、燃費以外の諸費用も含めた全体維持費用(ランニングコスト)についても解説しているので、以下の記事もチェックしてみてくださいね