バイクに乗ってる人って見た目より若く見えるよね? ライダーって元気でイキイキしてる人が多いよね? これって何かバイクが関係してるの?
バイクに乗っている人を見て、こんな風に思ったことはありませんか?
実はそれ、間違いじゃなく、ちゃんとした証拠があるんです。
今回は、科学的に証明された研究結果をもとに、あなたの疑問に答えるバイク雑学を紹介します。
この記事を書いている僕は、バイク歴10年超のライダーです。ここでは顔をお見せしていませんが、普段は周りから「いつまでも若いね! ぜんぜん老けないね!」とよく言われます。実はこれも、長年バイクに乗ってきた効果の一つなんです。あなたのふとした疑問を、わかりやすい説明でばっちり解決するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を見た後で、あなたの周りのバイク乗りを見てみると、これまでの疑問が一気に解決しますよ。
なぜバイクに乗る人は若く見えるのか?
なんでバイク乗りは若く見えるんだろう…?
実は僕自身、長らくこうした疑問を感じていました。
僕の知り合いに、40代後半の女性ライダーがいるのですが、実際年齢を聞くまでは、「30歳前後で僕と同じぐらいの年齢かなあ」などと思っていたことがありました。
また、定年を迎えてもまだまだ現役バリバリの60代ライダーがいるのですが、季節を問わず年がら年中、日本全国をキャンプツーリングで走り回っているような強者です。
「たまたま元気で若々しい人がバイクに乗っているのか?」
それとも、
「バイクに乗っているから元気で若々しいのか?」
「卵が先か、鶏が先か」のような話ですが、このような疑問を抱えていました。
個人的には、バイクに乗ることでなんらかのよい効果があるのかな…などと感じていました。
そしてある日、この疑問を解消してくれる科学的な研究結果を発見したのです!
バイクに乗ると人間の脳は活性化する!
「二輪車乗車と脳の活性化の関係についての研究」によると、
バイクに乗ることで脳が活性化し、メンタルヘルスなど心の健康にもよい効果があることが科学的に証明されたのです!
「二輪車乗車と脳の活性化の関係についての研究」の概要
しかもこの研究、世界的バイクメーカーのヤマハ発動機と東北大学の川島隆太教授が共同で行った本格的な研究です。
脳科学や実験データなど、専門的な用語の意味は僕にはわかりませんが、研究レポートでは以下のようなことが言われています。
- バイクに乗ることで、運転者の脳が活性化される
- 現役ライダーとブランクのあるライダーとでは、脳の使い方や活性化に違いが生じる
バイクに乗ると認知機能が向上し脳が活性化する
生活の中でバイクを使用すると、さまざまな認知機能が向上することがわかったそうです。
特に、記憶力や空間認識力が向上したという結果が見られたようですね。
実際に僕も、数年間のブランクを経てライダーに戻った時には、以下のような効果を体感しました。
- 仕事では、もの忘れなどの小さなミスが減った
- 新しく出会った人の名前を忘れなくなった
- 地図を読み取るのがうまくなり、空間認識能力が上がった
- どこに何を置くべきか考えるのがうまくなり、部屋が以前よりスッキリ片付いた
このように、仕事のミスが減ったり生活が便利になったりと、前向きな人生を送ることに成功しています。
また、同じライダーと言っても、生活の中で日常的にバイクを使用している現役ライダーの方が、脳の活性化効果が大きかったそうです。
どれだけ長くバイクに乗っているかではなく、日ごろから通勤通学で使用しているなど日常性が大きく関係しているようですね。
「日常的」の分かれ目としては、週に1回程度乗るだけの週末ライダーも含まれるということです。
ストレス軽減やメンタルヘルス向上といった健康的な効果も!
こうして科学的に脳の活性化効果が証明されたバイクなのですが、さらによい効果もあると、この実験では示されています。
メンタルヘルスの向上が認められた
以下は、研究結果からの引用です。
日常生活に二輪車乗車を取り入れることにより、様々な脳認知機能(特に前頭前野機能)が向上し、さらにメンタルヘルスにおいてもストレスの軽減や脳と心の健康にポジティブな影響を与える
二輪車乗車と脳の活性化の関係
なんと、バイクに乗ることで脳が活性化するだけでなく、メンタルヘルス向上の効果も得られるというのです!
バイクに乗る人にとって、これは嬉しい結果ですね。
確かに僕自身、仕事が忙しくストレスが溜まってきたときは、平日の夜にちょっとバイクに乗ります。これにより、気分がすっきりしてストレスが解消されるんですよ。
実際、バイクに乗った後は、イヤなことなどはどこかに消えてしまいます。
バイクでゆっくり走るだけでストレス軽減
ここで突っ込みが入りそうなので、あえて強調しておくと、気分がすっきりするのは「スピードを出して気持ちよくなっているわけではない」ということです。
エンジンをぶん回してかっ飛ばすような危険運転ではなく、エンジンの鼓動を楽しみながらのんびりと走る、ジェントルな安全運転でも、気分がすっきりするんです。
つまり、安全に気を付けながらフツーにゆっくりバイクを走らせるだけで、メンタルヘルスが向上するのです。
バイクは人生を豊かにしてくれる乗り物だ!
バイクという乗り物が持つ優位性・特別な魅力
ここまで、バイクに乗ることで得られるよい効果についてお伝えしてきました。
バイクに乗る人が若く見えるのも、元気でイキイキしているのも、バイクに乗ることで脳が活性化し、心が健康になるからだったんですね。
しかし、バイクに乗らない、もしくは興味がない人からしたら、次のような疑問が浮かんでくるのはないでしょうか?
別にバイクじゃなくても、本人が好きだったらクルマとか別の乗り物でもいいんじゃないの?
実際、川島教授がこの研究結果を発表した場でも、そのような質問がされていました。そのときの返答を以下に引用します。
その研究結果は過去にいくつか出ています。自動車はとても快適な乗り物で、脳の活性化は起こらない。活発に動くときは、踏み切りを通過するときか、急に人が飛び出してきたときくらい…
二輪車乗車と脳の活性化の関係についての研究結果報告
このとおり、運転による脳の活性化という点では、他とは違ってバイクに優位性があります。
バイクは身体むき出しで乗る乗り物で、転倒したり事故に遭ったりしたときは、身体に大きなダメージを与えてしまう可能性が高いです。
しかし、そんな危険と隣り合わせの乗り物だからこそ、集中力が高まり、脳が活性化することに関係するのかもしれません。
一般に、バイクは「危ない」とか「うるさい」、「ジャマ」などとイメージを持たれることが多いですが、その一方で、「バイクにしかない特別な魅力がある」ということを広くさまざまな人に知ってもらいたいと思います。
バイクはスマートエイジングに有効な乗り物
川島教授が所属する東北大学では、スマートエイジング(年齢と共に成長し人生が豊かになっていくこと)という概念を提唱しています。
人の脳を活性化させ、心の平静を保たせ、アクティブな気持ちにさせてくれるスマートエイジングに有効な乗り物。
バイクとは、そんな特別な乗り物だと思います。
おわりに
ここまで、科学的な研究結果をもとに、バイクに乗ると脳が活性化する理由を解説してきました。
いかがだったでしょうか、ライダーが若々しく見える謎のこたえを完全理解できましたよね?
こんどライダーに会った時は、この記事で学んだ内容をシェアしてあげると、きっと話が盛り上がりますよ!
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