2021年11月下旬、晩秋の時期に「養老渓谷」をツーリングしました。現地で実際に感じた見どころなどを、ライダー目線で解説していきます。デジタル一眼カメラで撮影した高精細な写真もたくさん紹介するので、現地の実際の雰囲気がわかりますよ。バイク・クルマで行ける周辺スポットも紹介。
千葉・房総半島にある「養老渓谷」のツーリング情報を紹介します。
11月下旬~12月上旬に関東一遅い紅葉が鑑賞できる、房総半島随一の紅葉名所です。
養老川沿いには旅館・民宿が立ち並び、温泉郷としても親しまれる行楽地。見どころが多く、特に名瀑「粟又の滝」は必見。
絶対に外せないポイントや見どころなどを解説しますよ。
養老渓谷の基本情報
まずは「養老渓谷」の基本情報を紹介しておきますね。実際に訪れる前にこれを知っておくと、あなたのツーリングがもっと楽しくなりますよ。
養老川の上流に位置する自然豊かな渓谷
養老渓谷は、清澄山系に源流を持つ養老川の上流にあり、豊かな自然が残る渓谷です。
養老川の浸食によって形成された大きな浸食谷には、千葉県随一の名瀑と名高い「粟又の滝」を筆頭に多くの見どころがあります。
養老川は全長75kmと、千葉県内で4番目の長さを誇ります。渓谷沿いの道を走ると、爽やかで気持ちのよいツーリングを楽しめますよ。
千葉県内有数の行楽地
房総半島の中心あたりに位置していてアクセスしやすいので、首都圏からの観光客を中心に人気の行楽地となっています。
春には爽やかな新緑と清流、秋には真っ赤に染まるモミジの紅葉など、季節ごとに彩り豊かな渓谷美を楽しめますよ。
県道81号沿いには、旅館や土産物店が立ち並びんでいて、行楽シーズンには賑わいを見せます。
特に観音橋付近には温泉旅館などが集中していて、養老渓谷温泉郷を成しています。
養老渓谷ツーリングの見どころを解説
次に、僕が実際に現地で感じた見どころ情報を、ライダー目線でお伝えしていきますよ。絶対に外せないスポットを写真付きで解説します。
観音橋から眺める紅葉が絶景
最大の見どころは、養老渓谷のシンボル的存在となっている「観音橋(かんのんばし)」。
養老川に架かる美しい朱色の2連アーチ橋で、春には桜、秋には紅葉が華やかな彩りを与えます。
橋を渡って階段を上れば、源頼朝公が再起をかけて祈願したとされる「出世観音 立国寺」があります。
ちなみに、養老渓谷の紅葉は11月下旬~12月上旬が見頃となっていて、「関東一遅い紅葉」と言われます。
また、紅葉シーズンには17時~21時頃にライトアップされ、闇夜に真っ赤な紅葉が浮かび上がる幻想的な景色を楽しめますよ。
県内随一の名瀑「粟又の滝」が素晴らしい
もう一つの見どころは、観音橋から5kmほど離れた位置にある名瀑「粟又の滝(あわまたのたき)」です。
長さ100mにわたって、緩やかに滑り落ちるような滝の流れが最大の特徴。養老渓谷の名を関して、養老の滝とも呼ばれます。
新緑の時期も素晴らしいですが、晩秋に見られる真っ赤な紅葉と清流のコントラストは絶景ですよ。
滝壺から下流に向かって遊歩道を歩けば、6つの滝巡りもできますよ。
他ではあまり見ない滝なので、一見の価値ありですね。
温泉郷の湯めぐりが楽しい
さらなる注目ポイントは、千葉県内では珍しい温泉郷である点。
養老川沿いには旅館・民宿が十数軒ほど点在しています。温泉好きなら、露天風呂や秘湯などを湯めぐりするのも楽しいですよ。
泉質にこだわるなら、(養老川沿いでなく)小櫃川沿いにある「七里川温泉」が個人的におすすめですね。
千葉県下では珍しい天然硫黄泉が特徴で、源泉かけ流し湯を楽しめます。
養老渓谷のアクセス情報
まだ行ったことのない人のために、養老渓谷のアクセス情報を紹介しますね。
地図(マップ)情報
養老渓谷の住所は「〒298-0200 千葉県夷隅郡大多喜町」です。
最寄りの圏央道「市原鶴舞IC」から入口までは、約20分の距離です。
観音橋付近の駐車場は有料が多いので注意してください。
粟又の滝近くの「町営 粟又駐車場」ではバイク無料駐車可能(普通車500円)。
行き方とルート情報
市原鶴舞ICからの行き方とルート情報は、以下のとおりです。
料金所を通過して右折する。
交差点を右折して、県道171号を南に進む。
道なりに進み、徳氏の交差点を左折。県道81号をしばらく南に進むと観音橋(養老渓谷入口)が見えてくる。
バイクで行ける周辺のツーリングスポット
最後に、養老渓谷から近くて、バイクで行ける周辺スポットを紹介しますね。すべて1日で回れるスポットですよ。
もみじロード
富津市にある県道182号は、通称「もみじロード」と呼ばれています。渓谷沿いの道から約1,000本ものモミジを眺められ、千葉県屈指の紅葉名所として人気です。
亀山湖
亀山湖は、千葉県最大の亀山ダムのダム湖です。「本州一遅い紅葉」の謳い文句で有名。四季折々の美しい風景が見られ、ファミリー層にも人気の紅葉スポットです。
白岩橋
白岩橋(しらいわばし)は、清澄養老ライン(県道81号)沿いにある、穴場的な紅葉スポット。渓谷沿いの白岩と紅葉のコントラストが美しく、秘境感のある絶景を楽しめます。
参考:周辺スポットを1日で回るおすすめツーリングルート
養老渓谷とこれらの周辺スポットを1日で巡る、おすすめのツーリングルートを紹介しますね。
詳しくは、以下の関連記事で解説していますよ。
まとめ:晩秋の養老渓谷で関東一遅い紅葉を楽しもう
以上ここまで、養老渓谷の基本情報や見どころなど、紅葉ツーリング情報を紹介してきました。
紅葉や名瀑など見どころが多く、旅館や温泉郷もあるので、日帰りはもちろん泊まりツーリングも楽しめます。
シーズン終了前に、養老渓谷で「関東一遅い紅葉」を鑑賞してみてはどうでしょうか?