伊勢・伊賀街道・鈴鹿を走る。日本の聖地と三重の絶景を巡るバイクツーリング

伊勢・伊賀街道・鈴鹿を走る。日本の聖地と三重の絶景を巡るバイクツーリング

ふるけん
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2022年GW、6日間のツーリングで関西一周を達成。ライダーなら一度は走りたい、絶景ロードをたくさん巡りました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポート。モデルルートとしてツーリング企画に役立ててくださいね。

最終日となる旅の6日目は、日本の聖地「伊勢神宮」をバイクで参拝し、「伊賀街道」「鈴鹿スカイライン」を走りながら鈴鹿山脈を越えていきます。

お伊勢参りでは、ご利益たっぷりの交通安全お守りを入手したり、観光気分で街道を散策したりします。日本人なら一度は体験したい「お伊勢参り」のポイントも紹介。

歴史ある伊賀街道では、誰もが見過ごす穴場的スポットを訪れ、江戸から現存する貴重な建造物に触れます。

それでは、関西を周遊する絶景ツーリング紀行のはじまりです。

(前回 Day5のレポート

日本の聖地「伊勢神宮」にバイクでお伊勢参り

最初にやって来たのは、伊勢神宮(いせじんぐう)。日本人なら一度は訪れたい、わが国の聖地ですね。

ふるけん
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人生初のお伊勢参りで胸が高鳴る!

Tips

伊勢神宮は、最高の特別格の宮とされ、すべての神社の上に立つ神社。「日本国民の総氏神」とされている。三重県伊勢市に7 世紀に建立され、森や川に囲まれた複数の社殿が点在する。

参拝客が多いので当然駐車場も広く、バイク用の駐輪場もちゃんと設置されています(自転車とスペース共用)。

嬉しいことに、料金は無料です。さすが聖地。

駐輪場はいくつかあり、混み具合によって使い分ける感じです。

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本殿に最も近いPA4がおすすめ。

それでは、参りましょうか。

境内は厳かで神秘的な雰囲気

伊勢神宮内宮には大きな鳥居がいくつかあり、ここから正宮に至るには3つの鳥居をくぐっていきます。

こんな感じで、最初にくぐるのは宇治橋の鳥居。聖域に立ち入ったことが実感できるほど、境内は厳かで神秘的な雰囲気に包まれています。

宇治橋の下を流れるのは、清流で有名な五十鈴川(いすずがわ)。

水の透明度が高く、美しい新緑が反射して絶景です。御手洗場として、参拝前にここで心身を清めていくのだとか。

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爽やかな気分でリフレッシュ。

ご利益たっぷりの交通安全お守りを入手

境内を進んでいくと神楽殿があり、お札やお守りはここで受けられます。

バイク旅の安全を祈って、交通安全お守りを入手しました。

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ご利益たっぷりでパワーを感じる。

神楽殿の奥には正宮があり、参拝客が続々とお参りにやってきます。日本人の大御祖神である天照大御神をお祀りしていて、写真・動画撮影はNG。

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神聖なパワーは現地で体感するべし。

無事に参拝を終えた後は、観光気分でおかげ横丁をぶらつきましょう。

おはらい町・おかげ横丁を散歩

参拝客が絶えない伊勢神宮に至る街道には人が集い、当然賑わいます。

宇治橋から猿田彦神社までまっすぐつづく伊勢街道には、昔ながらの佇まいを残す商店が立ち並んでいます。

そして、ここに来たら必ず立ち寄るべきスポットがあります。あの「赤福餅」で有名な、赤福本店です。

名店「赤福」で名物の餅とお茶をいただく

宝永4年(1707年)創業の赤福が、今なおこの地で当時と変わらず営業を続けているんです。

※現在の建物は明治10年(1877年)に建て替えたもの

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一目でわかる歴史的価値。

入店して、赤福餅を店内でいただきましょう。縁側席と小上がり席があり、通されたのは小上がり。

赤福餅2つに、三重産のお茶が一緒についてきます。料金は税込250円。

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大変リーズナブル。

絶妙な甘さのあんこ、柔らか食感のお餅が絶品で、大変おいしゅうございます。

目の前を流れるは清流、五十鈴川。お味もさることながら、景色やお店の雰囲気も素晴らしいです。

連日のバイク旅の疲れが癒されますね。

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贅沢なひと時を堪能。

腰掛けて赤福餅を平らげたら、長居は不要。順番待ちの行列で続々とお客が押し寄せるので、サクッと退店しましょう。

しばらく街道を散歩したら、次の目的地へと向かいます。

江戸の姿が残る「伊賀街道」を走る

続いてやって来たのは、伊賀街道(いがかいどう)。現在は国道163号です。

三重県の津と上野を結ぶ歴史ある街道で、江戸時代に交通の要衝として整備された道。

宿場を中心に賑わった歴史ある街道

街道沿いには宿場町があったようで、今でもその面影を残しています。

ふるけん
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長野宿の看板前。

かつての街道の面影を残す常夜灯がいまなお現存

この街道を観光する人はあまりいないと思いますが、そんな場所だからこそ、超穴場的スポットでもあります。

このあたりの風習か何かなのか、おそらく人に見立てた(?)木の枝が飾られていたり、

夜の街道を照らしたという常夜灯が、江戸から現存していたりと、歴史的価値がある場所なんです。

常夜灯には「道中安全」の文字が彫られていますね。昔から、この道を多くの人々が往来したことがわかります。

ただ、この常夜灯を見つけるには少し苦労します。

歴史的な解説文の看板はあるんですが、肝心の案内板がなく、見つけるまでに相当苦労しました…

ふるけん
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見つけられたら超ラッキー。

常夜灯探しで疲れたので、街道近くにある地元で人気の名店で昼食をとります。

昼食:地元で大人気のそば名店で絶品ランチ

やって来たのは、そば店 ひと刻。店の佇まいを見ただけで、名店を予感させます。

オーダーしたのは、天丼とそばのランチセット。

そばはもちろん、天ぷらが美味しいと人気のお店で、天丼もサクサクで大変旨いです。

ふるけん
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税込1200円でこの味は、大変お手頃。

続々とお客がやってくる、地元で大人気の名店。駐車場が砂利なので、バイクは少し注意が必要。

さて、お腹も満たされたところで、本日最後の目的地へと向かいましょう。

絶景ロード「鈴鹿スカイライン」を走る

やって来たのは、絶景ロードの鈴鹿スカイライン。関西で人気のツーリングスポットです。

鈴鹿山脈を越える山岳ワインディング

鈴鹿山脈を越えるこの道は、峠で三重県と滋賀県を結んでいます。

新緑のワインディングを走りながら、滋賀県側では中高速コーナーの走りを楽しめます。

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かつては有料道路で、いまは国道477号の一部。

連続ヘアピンカーブが豪快

三重県側は、ヘアピンカーブが連続する急坂な道になっていて、豪快な走りが楽しめます。

この道の最大のハイライトは、峠付近の連続ヘアピン。

峠からの見晴らしもよく、四日市の市街地と伊勢湾を遠望できます。

ふるけん
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走り屋がいて事故も多いので注意。

さて、無事に関西一周もできたので東京へと戻りましょう。

帰宅:東京に向けて大移動

ここから東京までは、東名高速で約4時間半。一気に駆けたいところですが、疲れも溜まっているので、休み休みゆっくり行きます。

NEOPASA岡崎で小休止

岡崎SAで小休止。ここで予期せず名店を発見することに。

「夕食にはちょっと早いけど、小腹が空いたので何か食べたい…」

そんな欲求を満たしてくれる名物フードが、ここにありました。

愛知・知立名物「大あんまき」

愛知県知立市(ちりゅうし)の名物、大あんまき。有名店の藤田屋の大あんまきがここで販売されています。

「地元では有名だけど、他県民はあまり知らない…」というご当地フードのようです。

ふるけん
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全国を転々としてきた僕も知らなかった。

もっちりとした皮の中には、ボリューミーなあんこがぎっしりと詰まっています。程よい甘さとふっくら食感が絶妙で、とても美味しいです。

ベーシックなあずき味は税込190円と、非常にお求めやすいのも嬉しいポイント。ほかにも白あん、抹茶、カスタードやチーズ味など、味のバリエーションも豊富。

読みは「だい」でなく、「おお」あんまき。

ふるけん
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アクセントは最初のオーが強めで、オーあんまき。

帰宅、旅の終わり

途中眠気に襲われ仮眠もとっていたら、結局6時間ぐらいかかって東京の自宅に帰着。

交通安全祈願が効いたのか、無事故・無転倒で旅を終えられてよかったです。

今年のGWもよいバイク旅になりました。

ふるけん
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夏休みは2年ぶりに北海道に行きたいなあ。

6日目の走行距離: 186km(三重→東京の移動除く)

全6日目の総走行距離: 1,736km(関西⇔東京の移動除く)

おわり


ツーリングマップル 関西2024
ライダーなら1冊は持っておきたい定番マップの関西エリア版。ベテランライダーによる実走取材で毎年、信頼度の高い最新情報にアップデートされています。おすすめルートは地図上でマーカーが引かれているので、走るべき道がすぐにわかります。主要な観光スポットをはじめ、道の駅や食事処、桜・紅葉スポットなども掲載されているので、これ一つで旅の企画とツーリングの幅がぐっと広がりますよ。

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