初めての四国・中国ツーリング、どれぐらいお金がかかるの? 実際の体験談や節約テクニックも知りたい!
四国・中国に初めてロングツーリングする場合、どれぐらいの費用が必要なのか悩みますよね。この記事では、誰もが気になる旅の予算に関するお悩みを解決します。
ずばり、首都圏から移動する場合、8日間の旅で節約タイプは6.5万円前後、標準タイプは9万円前後、豪遊タイプは13万円前後の費用が必要です。
記事の内容
- 8日間の四国・中国ツーリングにかかった費用をすべて公開
- 自走費(移動費)、宿泊費、食費など項目ごとに内訳と詳細を解説
- 賢い旅のためのお役立ち情報
この記事を書いている僕は、2021年春に四国・中国をキャンプツーリングで一周しました(全8日間)。その時に使ったすべての費用を、グラフ付きでまるっと公開します。旅中の出費は家計簿アプリで正確に記録していたので、絶対に参考になるはずですよ。これから四国・中国ツーリングを企画する人は、必ず最後まで読んでみてくださいね。
この記事で紹介している情報はすべて、2021年時点で僕が実際に体験したリアルな最新情報なので安心してください。
この記事を読むだけで、四国・中国ツーリングに必要な費用のことがぜんぶわかりますよ!
8日間の四国・中国ツーリングにかかった費用をすべて公開
ここでは、首都圏から出発して四国→中国の順で旅した僕のケースで解説していきますね。
実例:総額で9.7万円!
ずばり、7泊8日の四国・中国ツーリングにかかった全額費用は・・・
合計 97,316円 です!
この費用を高いと感じるか安いと感じるかは、人それぞれだと思いますが、総額だけを見てそれを判断するには早計なので注意してください。
”急いては事を仕損じる” になってしまいますよ。
ポイントは後で解説していきますが、大事なことは・・・
「費用の内訳を踏まえたうえで、自分の場合はどれぐらいお金がかかりそうか」
これを知ったうえで、実際にシミュレーションすることです。それでは、僕のケースを使って実際に内訳を見ていきましょう。
費用の算出にあたっては、家計簿アプリで正確に記録した金額を、Excelで一つひとつ丁寧に検証しました。
憶測や嘘偽りのない、事実に基づく完全リアルな生データなので、安心して参考にしてくださいね。
全額費用の内訳と構成は?
総額97,316円の内訳は、以下の表のとおりです。ちなみに、8日間の総走行距離は3,779kmです。
関東⇔四国の移動距離(往復約1,400km)を除いても、1日平均で約300km走った計算です。僕は結構走るほうなので、その分ガソリン代も増えていると思います。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
必須 自走費(関東⇔四国) | 22,340 | 全行程を高速道路で往復 |
必須 食費 | 20,942 | |
必須 ガソリン代 | 20,802 | 自宅出発~帰着までの給油 |
必須 宿泊費 | 13,010 | キャンプ泊4日+ホテル泊3日 |
任意 高速道路(四国・中国内) | 9,740 | |
任意 フェリー(高松⇔小豆島) | 3,700 | 高松港⇔小豆島を往復 |
任意 有料道路 | 3,590 | しまなみ海道、とびしま海道 |
任意 その他 | 3,192 | |
合計 | 97,316円 |
内訳を見るとわかりますが、四国までの移動費用=自走費(関東⇔四国を高速道路で往復)が最も高いですね。
また、ツーリングで必ず必要な費用を必須、人によっては不要かもしれない費用を任意としました。
さすがに、関東から下道を使って四国を目指す人は皆無なので、必須としておきます。
さらに、項目ごとの構成比は以下のグラフのとおりです。
自走費、食費、ガソリン代、宿泊費の必須費用だけで、約80%(約7.7万円)を占めています。
それぞれの居住地によっても変わりますが、多くの場合、移動費用が最も高くつくことになるでしょう。
次に、この内訳表に沿って各費用のポイントについて解説していきますね。限られた予算をうまく使うために、どこが節約できるかなど、メリハリのつけ方もわかりますよ。
出発地によって移動費用は変わる!
当然ですが、あなたの居住地がどこなのかによって、四国・中国までの移動費用は大きく変わります。
移動費用のポイントは、以下の2点です。
- フェリーに乗るか、自走するか
- 自走の場合、どうやって四国入りするか
ちなみに、僕の選んだルートは次のとおりです。
まず、居住地の首都圏から四国までの全行程を高速道路を使って移動。所要時間は約9時間(休憩含む)。その後、四国で前半の4日間を過ごす。
しまなみ海道を通って中国入り。後半の4日間を過ごす。
最終日は瀬戸大橋を通って再び四国入り。それから往路と同じく大鳴門橋を経由して首都圏まで全行程を高速道路で移動。
フェリー移動か自走か
フェリーか自走かは、居住地でほぼ決まってしまうかと思います。例えば、関西在住なら自走が手軽ですし、九州在住なら大分から愛媛までフェリーに乗るのが定石でしょう。
僕のように東日本在住の場合は、自走もフェリーも両方考えられます。僕の場合、限りある時間を優先したかったので、少しでも早く四国入りできる自走を選択しました。
結果的に、首都圏から四国までの移動費用は、往復22,340円でした。
東京⇔徳島発着のオーシャン東九フェリーの場合、約4.3万円※です。上記の自走費にガソリン代を加えると往復約30,000円なので、だいたい3割安で済んだ計算になりますね。※2等洋室、二輪持込
自走する場合、本州から四国に入るルート3つ
自走して四国入りする場合、どのルートを使うかというポイントがあります。本州四国連絡橋として3つのルートが存在します。
- 神戸・鳴門ルート(通称:大鳴門橋)
- 児島・坂出ルート(通称:瀬戸大橋)
- 尾道・今治ルート(通称:瀬戸内しまなみ海道)
いずれも高速道路なので料金が発生します。僕の場合は単純に最も近い①神戸・鳴門ルートを選択しました。
しかし、「少しでも安いルートがいい!」という人もいるかもしれませんので、参考までに各ルートの料金を紹介しておきますね。
ルート | 軽自動車 | 普通車 |
---|---|---|
①大鳴門橋 鳴門⇔神戸西 | 2,150円 | 2,650円 |
②瀬戸大橋 坂出⇔早島 | 1,620円 | 1,990円 |
③しまなみ海道 今治⇔西瀬戸尾道 | 1,880円 | 2,310円 |
大きく変わるものではないので、東西のどちらからアクセスするかに応じて近いものを選択しましょう。
キャンプ泊かホテル泊かで宿泊費は大きく変わる!
四国・中国に限らず、ロングツーリングではキャンプ泊かホテル泊かで宿泊費が大きく変わります。以下では、それぞれのポイントを見ていきましょう。
キャンプ泊はリーズナブル、ホテル泊は高コスト
当然、リーズナブルなのはキャンプ泊。自然が豊富な四国ではキャンプ場も各地にあって、無料~数百円でキャンプ場を利用できます。
1泊数千円の首都圏キャンプ場と比較すると、かなり低価格ですよね。
一方で、中心市街地などを観光したい場合はホテル泊を選択することになるでしょう。場所を選べば、だいたい1泊4,000円前後でホテル泊が可能です。
節約したいならキャンプ泊でしょうね。無料のキャンプ場や野宿で過ごせば、宿泊費0円も夢ではありません。
四国では「お遍路さん」が野宿するのもフツウなので、野宿しやすい雰囲気がありますよ。僕も実際に、初日は(仕方なく)野宿しましたよ。そうした旅の記録はブログにまとめていて、この記事の最後で紹介していますよ。
賢い選択はバランスよい組み合わせ
キャンプ泊では自然を満喫できるので、個人的にはキャンプツーリングがおすすめです。しかし、キャンプ泊が連続するとだんだん疲れが蓄積してきますよね。
そこで、僕がとった選択はハイブリッド方式。2~3日に1回はホテル泊を交えることで、疲労回復効果を狙えます。全部キャンプ泊にすれば宿泊費は節約できますが、疲れた身体では旅を100%楽しむのは難しいもの。
キャンプ泊とホテル泊をバランスよく組み合わせ、元気な身体で全日程を楽しみ尽くすのが、賢い宿泊スタイルと言えるでしょう。
旅のスタイルによって食費は大きく変わる!
個人差が最も大きく出るのが食費です。安く済ませて低予算にすることもできますし、しっかりお金をかけてその土地の味を楽しむこともできます。
グルメ志向:郷土料理や美味しいものを食べたい
四国といえば、讃岐うどん、カツオのたたき、海鮮料理など美味しい食べ物がたくさんありますよね。
僕が実際に使った食費は、8日間で合計20,942円でした。1日あたり平均で約2,620円。
美味しいものが好きで、とりあえず気になったものはすべて食べていたので、特に我慢や節約したわけではありません。僕の場合、基本的に朝食と昼食はお店で食べて、夕食はキャンプ飯という感じです。
実際に食べた四国・中国グルメの一部を、次のスライドショーで紹介しておきますね。
節約志向:とりえあえずお腹が満たせればOK
世の中には、「三度の飯よりバイクで走るのが好き!」という人もいます。食事の時間も惜しんで走りまくりたい人は、コンビニやファストフード店などで簡単に食事を済ませることも可能です。
とりあえずお腹が満たせればOKという人は、3食×500円=1日あたり1,500円程度で済ませることも可能でしょう。このあたりはその人の好みの世界ですね。
燃費は向上する傾向にあり
一般に、四国・中国ツーリングでは、通常より燃費が向上する傾向にあります(特に首都圏ライダー)。信号が少ない道が続くので、燃費がよくなりやすいのです。
そうしたおかげもあって、全8日間のガソリン代は、合計20,802円でした。移動も含めた総走行距離は3,779kmでした。
燃費は、1リットルあたり29kmぐらい走りました。僕のバイク(MT-07)の平均燃費が25.57kmなので、3.5kmぐらい燃費が伸びたことになります。
なるべく市街地走行を避け、時間優先で高速道路を惜しまず利用したのも大きいですね。
8日間に四国・中国内の移動で使った高速道路料金は、合計9,740円でした。これは完全に任意なので、下道オンリーで走る人には不要なコストです。
瀬戸内海の島を巡るなら道路・フェリー料金は大きく変わる!
四国と中国の間には、穏やかな瀬戸内海があります。ここに浮かぶ島々を巡るルートを旅に組み込むかどうかで、フェリー料金や有料道路料金が変わります。
しまなみ海道やとびしま海道
瀬戸内海の島を巡る絶景ルートとして有名なのが、しまなみ海道ととびしま海道。僕の場合、両方を走った料金が、合計3,590円でした。
小豆島やその他の島々を巡る島旅フェリー
大小無数の島々が浮かぶ瀬戸内海。淡路島や小豆島などはとくに有名です。こうした島々を巡る島旅では、フェリー料金が必要です。
僕の場合は、最終日に小豆島観光を組み込みました。フェリー料金(バイク持込)は、高松港から小豆島まで往復3,700円でした。
その他にも犬島など観光名所があり、こうした離島を観光したい場合は、フェリー料金がさらに必要になります。
その他の費用
最後の項目として、なにかと必要になってくるその他の費用について紹介します。
僕のケースでは、その他の費用は合計3,192円でした。
観光施設入場料や温泉入浴料などですね。市街地や観光施設をたくさんまわったりしようと考えている人は、多少費用がふくらむかもしれませんね。
お遍路に興味があって四国で霊場を巡りたい人は、お賽銭や参拝料も必要になってきますよ。
まとめ
ここまで、僕自身の実体験をもとに、四国・中国ツーリングに必要な費用について解説してきました。どれぐらいの予算が必要かはわかりましたね。
予算について考えるのも重要ですが、限られた時間と予算の中で最高の旅を送るためには、事前の情報収集が欠かせません。
そこで最後に、旅の情報収集に役立つおすすめガイドブックを紹介します。
観光ガイドやキャンプ場ガイドは必携の書。特に近年は、コロナ禍の影響で例年とは異なる営業形態になっている場所も多いです。僕も実際に使っていた、おすすめのガイドを4冊紹介しますね。
また、ロングツーリングの最中は、天候悪化や予想外の出来事が起きがち。そんな時でも、柔軟にスケジュール・ルート調整できるように、現地の地図情報を手元に準備しておくのが重要です。
僕は毎晩寝る前に、必ず各地の天気予報を確認し、ツーリングマップルを見ながら毎日最適なルートを再設定し続けていました。振り返ると、出発前の予定ルートとは全然違うものになりましたが、行くと決めていたスポットは全制覇しましたよ。
この記事を参考に、あなただけの素敵な旅を企画してみてくださいね!
ここで紹介した情報をもとに、「節約・標準・豪遊」の予算タイプ別に費用をシミュレーションしてみました。さらに、関東・その他地域の出発地から費用が試算できるモデルも作成。以下の関連記事でチェックしてみてくださいね。
また、僕が実際に2021年春に旅した情報は、ツーリング日記として1日ごとにブログでまとめています。
おすすめの絶景ロードや食事処、観光スポット、キャンプ場などリアルな情報を確認できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。