秋深まる房総半島を紅葉ツーリング。定番・穴場スポットを1日で巡るおすすめルートと色づき状況も紹介

秋深まる房総半島を紅葉ツーリング。定番・穴場スポットを1日で巡るおすすめルートと色づき状況も紹介

ふるけん
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2021年11月下旬に千葉県・房総半島の紅葉名所をツーリングしました。その時の様子をレポートしていきます。すべて1日で回れるお手軽ルートなので、参考にしてみてくださいね。

11月下旬~12月上旬に紅葉の見頃を迎える房総半島は、晩秋の紅葉ツーリングにぴったりのエリアです。

「シーズンに見に行けなかった…」という人や、「まだまだ紅葉を楽しみたい!」という人にもおすすめです。

そこで今回は、定番から穴場までおすすめ紅葉スポットを1日で巡る、お手軽で満足感の高いツーリングルートを紹介しますね

実際に現地で撮影した高精細な写真をもとに、各所の色づき状況など紅葉情報も解説。

房総半島へのアクセス

まずは、東京都内から房総半島へ向かいます。早朝の5時前に出発し、6時過ぎに最初の目的地に到着。

東京から約1時間でアクセスできて、やっぱり房総半島はアクセス抜群ですね。

ふるけん
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なんでこんなに朝早く出発したかというと、朝日を眺めたかったからです。

というわけで、定番の日の出スポット「九十九谷展望公園」にやって来ました。

鹿野山九十九谷展望公園をツーリング

何度か訪れていますが、朝日を見に来るのは今回が初めて。さすが人気スポットだけあって、すでに10人ぐらいいました。

夜明け前の静寂な時間の中、だんだんと空が白んでいきます。

雲海と朝日が素晴らしい絶景スポット

九十九谷展望公園は、標高318mとそんなに高くないですが(千葉県内では高いほう)、手軽に雲海と朝日が見られるスポットとして親しまれています

この日もこんな感じで、きれいな朝日が見えました。雲海のほうははっきりとは見えませんが、薄い朝霧のような感じで谷にかかっているのがわかります。

房総半島の丘陵地帯を一望できる

もう一つの見どころは、平らな房総半島の地形が一望できる展望のよさ。

眼下には、上総丘陵の山並みが幾重にも連なっていて、まさに「九十九」の谷を眺めているようです。

ふるけん
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秋なので早朝はさすがに冷えますが、この絶景は一見の価値ありですよ。

さあ、いよいよ紅葉スポットに向かいます。

もみじロードを紅葉ツーリング

最初にやって来たスポットは、もみじロードです。九十九谷展望公園からは、約30分で到着。

渓谷を走る道沿いで1,000本のモミジが見られる

もみじロードの紅葉とバイク

もみじロードは、房総半島で定番のツーリングスポットです。紅葉の名所ですが、普通に走っても気持ちのよい道なので、特にライダーからの人気が高いですね

志駒川沿いを走る渓谷の道には、約1,000本ものモミジが見られます。

ふるけん
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真っ赤なモミジを眺めながら全長約10kmの道を駆け抜けるのは、本当に気持ちよいですよ。

地域住民への配慮と安全運転を徹底しよう

起伏が少なく緩やかなカーブが続くので、ついついスピードを出してしまいたくなる道です。

しかし、そうした事情から迷惑系バイクが多く集まるのも事実。過去には地域とのトラブルも勃発し、中には「バイクが嫌い」な周辺住民もいるようです

上の画像のとおり、警察の取り締まりも頻繁に行われているので注意が必要です。走行時は、地域住民への配慮と安全運転を徹底しましょう。

ふるけん
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取り締まりの回避策を含め、もみじロードの詳しい情報は以下の関連記事で紹介していますよ。

紅葉の色づき状況

11月下旬~12月上旬が見頃のもみじロード。僕が取材した11月下旬の色づき状況は、「まさに今が見頃」といった感じでした。

このとおりモミジが真っ赤に染まっていて、美しい紅葉を楽しめましたよ。標高差があまりない道なので、一斉に紅葉が進んでいる印象でした。

とは言え、全長10kmある道なので、場所によっては「これからが見頃」という鑑賞ポイントもありました

ふるけん
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紅葉もきれいで走りも楽しい道ですが、警察の取り締まりがあるので、違法改造車は行かないほうが賢明ですね。

さて、次の紅葉スポットに向かいましょう。

亀山湖をツーリング

続いてやって来たのは、「本州一遅い紅葉」が見られるで有名な亀山湖。

もみじロードからは、約40分で到着。

ファミリー層も多い定番の紅葉スポット

亀山湖は、千葉県最大の亀山ダムの建造に伴って出現したダム湖です。

四季折々の美しい風景が見られ、ファミリー層にも人気の紅葉スポット。

亀山湖の紅葉

バイクを停め、遊歩道に沿ってゆっくりと周囲を散策してみます。落ち着いた雰囲気があり、のんびりと過ごせましたよ。

釣りスポットとしても有名なようで、ボートでバス釣りをしている人も見かけました。

ふるけん
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遊覧船で湖上からの紅葉鑑賞も楽しめますよ。

珍しいメタセコイア並木が一際目を引く

一際目を引いたのが、房総半島では珍しいメタセコイア並木です。普段なかなかお目にかかれない、ダイナミックな紅葉を楽しめました。

亀山湖の紅葉 メタセコイア並木

高さのある木なので、見上げるとこんな感じの「紅葉+バイク」写真も撮れるんです。

亀山湖のメタセコイア並木とバイク
ふるけん
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オレンジ色の紅葉が美しいですね。

紅葉の色づき状況

11月下旬~12月上旬が見頃の亀山湖。僕が取材した11月下旬の色づき状況は、「まさに今が見頃」といった感じでした。

このように真っ赤なモミジが植えられているので、バイクと一緒に撮影するとSNS映えする写真が撮れますよ。

亀山湖に関する詳しい情報は、以下の関連記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

ゆっくりと時間を過ごした後で、次の紅葉スポットへと向かいましょう。

養老渓谷をツーリング

続いてやって来たのは、養老渓谷。千葉県を代表する定番の紅葉スポットです。

亀山湖からは、約15分で到着。

千葉県随一の定番紅葉スポット

養老渓谷は、関東一遅い紅葉」の謳い文句で有名な千葉県随一の名所。晩秋の紅葉を一目見ようと、首都圏から多くの人が集まります。

養老渓谷の紅葉

お昼ごろだったので、結構人が多かったですね。写真の橋は、赤い2連アーチが美しい観音橋です。

養老渓谷の入口にあり、シンボル的存在になっています。

ふるけん
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橋の上で人が密集する瞬間もあったので、密を避けたい人は時間帯を工夫したほうがよさそうです。

粟又の滝の紅葉絶景が素晴らしい

養老川の浸食によって形成された渓谷沿いには、滝などの鑑賞ポイントが多くあります。

房総随一の名瀑と名高い「粟又の滝(あわまたのたき)」は、特に人気が高く外せないポイントです

粟又の滝の紅葉

渓谷を彩る紅葉と清流のコントラストが素晴らしいですね。紅葉の時期はもちろん、新緑の時期も爽やかな空気を楽しめそうです。

観音橋から約5kmと距離も近いので、ぜひ訪れておきたいですね。

紅葉の色づき状況

11月下旬~12月上旬が見頃の養老渓谷。僕が取材した11月下旬の色づき状況は、「まさに今が見頃」といった感じでした。

これだけ見事な紅葉が見られるということもあって、シーズンには周辺道路を含め大変混雑します。

ふるけん
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混雑を避けたい人は、午前中の早い時間帯が勝負ですよ。

養老渓谷に関する詳しい情報は、以下の関連記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

爽やかな清流と紅葉の絶景を楽しんだ後は、本日最後の紅葉スポットに向かいます。

白岩橋

やって来たのは白岩橋。小櫃川が走っている渓谷にある、穴場的紅葉スポットです。

養老渓谷からは、約15分で到着。

秘境感のある穴場で紅葉を楽しむ

注意していないと通り過ぎてしまうような場所にあり、あまり人が多くない穴場です。渓谷のひっそりとした雰囲気があるので、ちょっとした秘境感も味わえますよ。

白岩橋の紅葉

いい感じに紅葉の部分にだけ光が当たっていて、見事な紅葉が見られました。

ふるけん
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谷にあるので、遅い時間帯だと暗くなりそうですね。

白岩と紅葉のコントラストが美しい

道路上から眺めると、渓谷の白岩と紅葉のコントラストが美しいです。

白岩橋の紅葉

徒歩で下りた先の河原からの眺めも素晴らしかったですね。

ふるけん
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真下から見上げる白岩と紅葉の景色が絶景でしたよ。

紅葉の色づき状況

11月下旬~12月上旬が見頃の養老渓谷。僕が取材した11月下旬の色づき状況は、「まさに今が見頃」といった感じでした。

昼食:そばの名店「竹寿庵」でランチ

4スポットを回った後、お腹が空いたので少し遅めの昼食とることにしました。

立ち寄ったのは、勝浦市にある竹寿庵(ちくじゅあん)。素材にこだわった、そばの名店です。

美しい紅葉と木々に囲まれたテラス席が用意されていて、落ち着いた雰囲気があります。

メニュー表を見ると、北海道産と信州産のそば粉を使った2種類のそばがラインナップされています。両方気になったので、2種盛りをオーダーしてみました。

写真の右側が北海道産、左側が信州産のそば粉を使った手打ちそば。薬味も充実していて、こだわりを感じさせますね。

一口食べると、すぐに「本物の味」だとわかります。そばの香りが立っていて、食感・のど越しも素晴らしいですよ。

さらに、別にオーダーした天ぷらも絶品。

まいたけ、ししとう、さつまいも、レンコンなど、今が旬の秋野菜がとても美味しいです。

特に個人的に一番だったのは、レンコン。まるで、「畑でいま採ってきました」と言わんばかりのみずみずしさ!

素材のうまみが最大限に引き出されていて、とても満足できました。

ふるけん
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お世辞抜きで、本当に最高でしたね。

ちなみにこの竹寿庵、有名な勝浦タンタンメンの名店「江ざわ」のお隣にあります。

ちょっと覗いてみると、なんとこの行列。

店員さんが「2~3時間待ちでーす」と言っていました…

2時間待つんだったら、お隣の竹寿庵でサクッと美味しいそばを食べてほしいですね。

ちなみに、江ざわの担々麺はこんな感じ。

江ざわのチャーシュー担々麵

食べたのは結構前ですが、確かチャーシュー担々麺だったと思います。写真だと辛さが伝わらないですが、汗が吹きだすほどの辛さ。

担々麵というよりは、辛いラーメンに近いかなという感じです。個人的には、辛いで有名な「蒙古タンメン」より好きな味です。

ふるけん
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辛いのが好きな人には間違いないですね。

帰宅:自宅から見る富士山が美しい

お腹いっぱいになったところで、夕暮れを待たずにこの日は帰宅します。

しかし、アクアラインで少し渋滞につかまり、自宅に着いたころにはすっかり日暮れ時。

東京から、ちょうど夕焼けに染まる富士山が見えました。この日は本当に空気が澄んでいて、くっきりと富士山のシルエットを見られましたね。

ふるけん
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房総で見る夕日もきっと美しかったんでしょうね。

4スポットを1日で効率的に回るおすすめルート

ここで紹介した4スポットを1日で効率的に回れるおすすめルートを紹介しますね。

なお、普段から僕が利用している内房からのアクセスを前提にしています。外房からのアクセスの場合は、逆回りとなるのでご注意ください。

富津中央IC→もみじロード

最寄りの館山自動車道「富津中央」ICから国道465号を経由して、もみじロード(県道182号)に入ります。約10分で入口に到着です。

もみじロード→亀山湖

もみじロードの終点から長狭街道(県道34号)を東に進みます。長狭街道は走りやすい快走路ですが、スピードの出しすぎには注意しましょう。

その後、鴨川で房総スカイライン(県道24号)に移って北上します。ここも走りやすい道ですね。高所を走る道ではないので、そんなに展望はよくないです。約40分で到着です。

亀山湖→養老渓谷

国道465号を東に進み、15分ほどで養老渓谷に到着します。途中、珍しい素掘り二層式トンネルの「向山・共栄トンネル」があるので、まだ行ったことのない人は立ち寄ってみるといいですよ。

養老渓谷→白岩橋

国道465号を西に進んで、清澄養老ライン(県道81号)を南下します。道幅が狭く離合困難な場所があるので、走行には注意しましょう。約15分で到着です。

また、白岩橋に向かう前に「粟又の滝」に立ち寄るのもおすすめです。この滝は、100mにわたって流れ落ちる房総随一の名瀑ですよ。

以上が、4スポットを効率的に回るおすすめルートです。移動時間だけなら2時間足らずで、紅葉の鑑賞や散策等の時間を含めても、3~4時間程度で完結する手軽なルートです

出発が多少遅くなっても、十分余裕を持って回れるのがいいところです。

ふるけん
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寒くなると朝起きるのがしんどくなりますよね…

もし時間に余裕がある場合は、勝浦まで足を伸ばして「勝浦タンタンメン」で温まるのもいいですね。もしくは、夕日を眺めながら内房沿いをシーサイドツーリングするのもいいでしょうね。

ぜひ参考にしてみてください。

なぜ遅い?「本州一遅い」と言われる房総半島の紅葉

ところで、そもそもなぜ房総半島の紅葉は色づきが遅いのでしょうか?

「本州一遅い」と紹介されることが多い房総半島の紅葉ですが、調べて見ると具体的なデータや根拠が出てきません。本当に本州一遅いかどうかはわかりませんが、実際、房総半島の紅葉の色づき始めは遅いです

僕が思うに、その理由は2つあります。

  • 海洋性気候で温暖な土地
  • 標高が低く平らな土地

理由①:海洋性気候で温暖な土地

黒潮が流れる海洋性気候のため、房総半島は1年を通して暖かい土地です。これが1つめの理由。

特に沿岸部は、真冬でも暖かく路面凍結の心配がないので、1年中ツーリングしているバイクを見かけます。

ふるけん
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東京からのアクセスもよく、僕も年間5~10回は走っていますね。

理由②:標高が低く平らな土地

地質形成の背景から、房総半島は標高が低く平らな土地です。これが2つめの理由。

千葉県の最高標高は愛宕山の408mと、実は全国47都道府県の中で最も低いんです。それだけでなく、平均標高で見ても最も低い45m。

最高標高は富士山を抱える山梨・静岡だとして、平均標高のトップは長野県の1,132m。比較すると、房総半島が平らな低地ということがわかりますよね。

ふるけん
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平らな土地なので、房総半島の各地で見頃にあまり差が出ません。だから、1日で名所をいくつも回れるんですよ。

まとめ:房総半島で本州一遅い紅葉を楽しもう

以上ここまで、晩秋の房総半島で美しい紅葉が見られる、おすすめスポットを4つ紹介してきました。

晩秋から初冬、11月下旬~12月上旬ごろに紅葉が見られるのは嬉しいですよね。それ以外にも、房総半島は海鮮などのグルメも充実していて、本当にいつ行っても楽しめるツーリングスポットです。

バイクを冬眠させる前に、房総半島でシーズン最後の紅葉ツーリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?


(編集後記)

いくら暖かいとは言え、早朝や夜はさすがに気温5度以下に冷えることもあります。

取材に行った日もかなり冷え込んでいたのですが、今シーズン新調したGOLDWINの冬用グローブのおかげでかなり助かりました

GOLDWIN リアルライドウインターグローブ
晩秋~冬に使えるGOLDWINの防寒グローブ。しっかりとしたプロテクションを備えつつ、合皮やストレッチ素材を活かした抜群のフィット感と操作性が特徴です。裏地にはボア素材を使用。冬でも暖かいのにゴワつかず、デザイン性と機能性の高さを両立しています。
ふるけん
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しっかり暖かく、着け心地もよくてライディングの邪魔をしないので、かなりおすすめです。おまけに見た目もクールですし。