北海道ツーリングでおすすめの絶景ルート・スポット11選を紹介します。
ここで紹介する情報はすべて、2020年夏の11日間ツーリングで僕が実際に訪れこの目で確かめたものです。本当に感動できて、絶対に外さないものだけ集めました。
すべて実際にバイクで行ける場所なので、ぜひ旅の企画の参考にしてみてくださいね。この記事を読めば、北海道の行くべきスポットがわかりますよ。
バイク歴10年超の僕は、2020年夏に11日間かけて北海道をツーリングしました。その時の実際の経験をもとに、おすすめの絶景道や名所スポットを紹介します。すべてこの目で見て、実際に感動したものだけを厳選しました。
北海道ツーリングの楽しみ方
おすすめ11選を紹介する前に、まずは北海道の絶景ルートを楽しむ方法を解説していきます。
絶景に青い空はつきもの!
絶景といえば、青い空。青空の下をバイクで快走するのはツーリングの醍醐味ですが、北海道のそれは格別です。
天候変化に合わせてルート設定!
1週間~10日間前後のロングツーリングでは、毎日が天気に恵まれるということはまずありません。天候変化に合わせて柔軟にルート変更・調整するのが、北海道ツーリングを楽しむためのコツです。
おすすめの絶景ツーリングルート・スポット11選
ここからは、おすすめルート11選を紹介していきます。一つひとつが素晴らしい絶景ルート・スポットなので、ランキング形式ではありません。
①絶景道:日勝峠(国道274号)
北海道中央南部の日高山脈を越えていく日勝峠(国道274号)は、日高町と清水町を結ぶ峠道。2車線で道幅も広く、緩やかなカーブが続く北海道随一の快走路です。峠付近の展望台からは、十勝平野を一望できる絶景が楽しめます。
路面の舗装状態もよく走りやすい反面、スピードの出しすぎには十分注意が必要です。特にオーバースピードになりやすい登坂車線付近では、交通違反の取り締まりに気を付けましょう。
日勝峠の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
②絶景道:糠平国道・三国峠(国道273号)
糠平国道(国道273号)は、北海道ツーリングの定番ルート。上士幌町と上川町を結ぶ区間で約70kmのロングドライブを楽しめます。特に、三国峠からの眺めはここでしか見られない絶景です。
眼下に広がる大雪原生林の景色はまさに圧巻です。峠を少し下った場所から見る松見大橋と大樹海のコントラストは、日本離れした雄大さを感じさせます。
国道沿いにある「ぬかびら源泉郷」は、源泉かけ流し100%が特徴の昔ながらの趣ある湯治場。公園では無料の足湯も楽しめるので、ロングドライブの一休みにはうってつけです。
糠平国道の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
③名所:美瑛・富良野エリア
ルート紹介というよりもエリア紹介になりますが、美瑛・富良野にはおすすめの道や定番のスポットが点在しています。この地域はなだらかな丘陵地になっていて、あの有名な「ジェットコースターの路」や「パノラマロード江花」など、一直線のアップダウンの道を満喫できます。
美瑛川の澄んだ水の絶景を眺めるのもよいですね。「青い池」が有名ですが、バイクなら気軽に近くまで行ける「白ひげの滝」もおすすめです。また夏の時期なら、黄金色の麦畑も美しいですね。
美瑛の丘陵地では絵本に出てくるようなメルヘンな景色が楽しめます。「就実の丘」は穴場的な絶景ロード。ジェットコースターを走って振り返ると、そこから大雪連峰の雄大な山並みが見渡せます。
美瑛・富良野エリアの実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
④絶景道:日本海オロロンライン(道道106号)
石狩から稚内まで日本海に沿って延びる全長約300kmの道が、「日本海オロロンライン」。この長大なシーサイドラインの中でも、天塩~稚内を結ぶ道道106号が特におすすめのルートです。
オロロンラインの最北端を担うこの約70kmの区間は、日本最北端の稚内・宗谷へと続く道で、極上の最果て感を味わえます。「オトンルイ風力発電所」には巨大な風車群が立ち並び、真下から眺めるとその大きさに驚きます。「北緯45度モニュメント」はライダーなら定番の撮影スポットです。
豊富町以北の区間からは電柱が1本も無い道になり、広大な原野の中をただ一直線に走る道だけが続きます。天気がよいと、日本海の向こうに利尻富士が眺められます。
手つかずの大自然の中を走るこの道は、国内最大の広さを持つサロベツ原野を貫きます。オロロンラインと交差する道道444号は「サロベツ湿原センター」へとつながっていて、ここでは原始的な大自然を体感できます。
日本海オロロンラインの実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑤絶景道:エサヌカ線
北海道北部のオホーツク海に沿って延びる道が、通称エサヌカ線。道以外には何もない場所ですが、開放的な景色でライダーからも人気が高い穴場の絶景ロードです。
道の両側には牧草地が広がっていて、自然の大パノラマを一望できます。エゾシカが普通に道を横断するので、スピードの出し過ぎには注意が必要ですね。
エサヌカ線の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑥絶景道:美幌峠(国道243号)
美幌町と弟子屈町を結ぶ美幌峠(国道243号)は、北海道でも屈指のドライブルートです。峠からは、国内最大のカルデラ湖「屈斜路湖」を一望できる絶景パノラマが広がります。
周辺には摩周湖や阿寒湖などの観光地もあり、道内でも随一の観光名所が集中しているエリアです。キャンプツーリングの場合、屈斜路湖畔のキャンプ場をベースキャンプとして周遊するのもよいですね。
美幌峠の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑦絶景道:阿寒横断道路(国道241号)
阿寒岳を望む絶景の山岳道路が、阿寒横断道路(国道241号)。直線路を走っていき阿寒岳が近づくにつれ、急カーブが連続する峠道へと変化していきます。2車線の道は舗装もよく、ひらりひらりとカーブをクリアするのが楽しいワインディングです。
阿寒横断道路の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑧絶景道:知床横断道路(国道334号)
日本最後の秘境、知床半島を東西に横断するのが知床横断道路。世界遺産にも認定された大自然を感じられる、北海道でも指折りの絶景ドライブルートです。
峠付近では雄大な羅臼岳を目の前に望むことができます。峠を境に道の様子が一変するのも、この道の面白い部分。ウトロ側は緩やかなカーブと直線が続くワインディングですが、峠を越えた羅臼側は一転して急カーブが連続する峠道になります。
時間に余裕があれば必ず訪れてほしいのが知床五湖。美しい湖と知床連山の景色を見れば、世界遺産に認定された理由もきっとわかります。
知床横断道路の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑨絶景道:野付半島(道道950号)
北海道東部にある砂嘴の半島が野付半島で、この独特な地形をまっすぐに貫くシーサイドラインが道道950号。くちばし状の細長い半島を走る道のすぐ両脇には海が迫っていて、本当に道幅ほどの狭さしかありません。
それ以外にも、海水で浸食され風化したミズナラの木々などが立ち枯れした「ナラワラ」や「トドワラ」等の見どころがあります。目の前に広がる荒涼とした風景は、この世の終焉を感じさせます。一味違った最果て感が味わえますよ。
野付半島の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑩絶景道:北太平洋シーサイドライン
十勝から根室まで、300キロ以上にもおよぶ海沿いの長大な道が北太平洋シーサイドライン。特に浜中町から根室市街までの道道142号線は、人気の高い海岸ドライブルートです。
道沿いの羨古丹駐車公園からは、浜中湾の眺めがよいので、ぜひ訪れてみてください。晴れていれば霧多布岬もぜひ訪れたい絶景ポイント。ただ、文字通り夏は霧が出やすいため、事前の天候チェックは欠かさないようにしましょう。
北太平洋シーサイドラインの実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
⑪名所:ナイタイ高原牧場
上士幌町にあるナイタイ高原牧場は国内最大の大きさを持つ公営牧場です。広大な緑のじゅうたんのような絶景を眺めるだけでも素晴らしいのですが、ここを走る道もまた素晴らしいです。
なだらかな丘陵地を縫うようにしてのびる1本の道を走ると、牧歌的な雰囲気の中で心がほっとして穏やかな気持ちになります。頂上のテラスから見下ろすと、十勝平野の絶景パノラマが広がります。
レストランも併設され、ソフトクリームやナイタイ牛のハンバーガーなども食べられるので、お昼時に合わせて訪れるのがおすすめです。
ナイタイ高原牧場の実走を含む走行レポートを以下の記事にまとめているので、こちらもチェックしてみてください。
まとめ
以上、ここまで個人的なおすすめ11選を紹介してきました。自身の北海道ツーリングで実際に訪れた場所をメインにしているので、道北・道央のルートが中心となっています。
ここに挙げられなかった素晴らしいルート・スポットもまだまだたくさんあるので、ぜひいろいろと調べてみてください。そのための情報収集の便利なツールを紹介しておきますね。
ツーリングマップルで情報収集
北海道ツーリングに行くならツーリングマップルで情報収集するのがマスト。限られた時間の中で最大限に旅を楽しむコツは、事前の情報収集と旅の企画です。
キャンプツーリングならキャンプ場ガイド
「ネットの情報を頼りに現地に行ったら、施設が閉鎖されていた…」
なんて話はよく聞きます。そんな残念なことにならないよう、出発の前に専門ガイドブックでしっかり最新の情報を収集しておきましょう。
※特にコロナ禍の影響で閉鎖したキャンプ場も少なくありません
北海道ツーリングの費用についてまとめた以下の記事もおすすめです。また、2020年夏に旅した記録は1日ごとにブログ記事にまとめています。