2021年8月、九州の絶景をバイクツーリングで巡る7日間の旅に出ました。九州一の絶景「阿蘇」や日本一活発な活火山「桜島」、神話の舞台「高千穂」など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。
Day2では、宮崎市から太平洋沿いを東回りで南下しながら、「青島」「日南海岸」「佐多岬」などを巡ります。
九州グルメでは、近海で獲れた新鮮な魚でつくる絶品お寿司を堪能します(超オススメ店を紹介)。
それでは、僕の地元九州を巡る絶景ツーリングDay2をはじめましょう。
主な旅程
青島→日南海岸→佐多岬→南大隅
一ツ葉有料道路を南下
まずは、宮崎市から太平洋沿いに南を目指します。
時刻はちょうど通勤の時間帯。市街地の渋滞を避け、バイパスの「一ツ葉有料道路」を走ります。
完全片側2車線の快走路。制限速度は60kmですが、かなり流れが速いですね。
中央分離帯にはヤシの木が植えられていて、南国ムードたっぷりで楽しいです。
太平洋沿いを走るシーサイドラインで、関東地方の道で例えると「九十九里有料道路」に似た雰囲気があります。
途中の休憩所からは、太平洋を一望できました。
さて、このまま海沿いの道を進みましょう。
青島を観光
やって来たのは青島(あおしま)。
小さな島ですが、「鬼の洗濯岩」と呼ばれる奇岩と島内中央にある「青島神社」が有名な観光スポットですよ。
これが鬼の洗濯岩。ゴツゴツした岩が規則的に並んでいて、その名の通りですね。
この素晴らしい眺めは、砂岩と泥岩の組み合わせで形成された地形が、海面に隆起した後に波に浸食されてできたものです。
千葉県の犬吠埼でも同じようなものを見られますが、ここまで連続的で大規模なものではありません。
これほどの奇勝は他では見られませんよ。
さらに進むと青島神社があります。神社なので当然神秘的な雰囲気はありますが、亜熱帯植物が生い茂っているおかげで、どこか陽気な感じもしますね。
これまで、全国各地をツーリングしていろいろな神社を見てきましたが、これは独特な景色ですね。
さらに進むと「祈りの古道」と呼ばれる小道があります。
こんな感じで、絵馬がたくさんかけられていて面白い光景です。
しかし本日もアツイです…。よく晴れていて、ギラギラとした太陽が照り付けます。
駐車場から青島に向かう道には、こんな感じでヤシの木がびっしりと植えられています。まさに南国といった感じで、やっぱり九州の夏はかなり暑いですね。
ただ、こうして旅をしていると、いかにも夏のツーリングという感じがして、暑さも楽しさのうちと思えてしまいます。
日南フェニックスロードを走る
続いてやって来たのは、日南海岸(にちなんかいがん)。宮崎県を代表する観光地です。
日南海岸沿いの道は「日南フェニックスロード」と呼ばれ、日本の絶景ロード100選に登録されています。
海岸沿いには鬼の洗濯岩が見られます。
特に、道の駅「フェニックス」周辺の景色は絶景ですよ。
白砂の海岸とエメラルドブルーの美しい海を眺めながら、海岸沿いを走っていきます。しばらくこんな眺めが続き、最高のシーサイドツーリングを楽しみました。
さて、お腹が空いてきたので昼食タイムにしましょう。
地元鮮魚を使った旨い寿司を食べますよ(超オススメ店)。
昼食:道の駅くしま「寿司虎」
やって来たのは、道の駅「くしま」にある「寿司虎」。
宮崎県を中心に展開する寿司チェーンですが、回転寿司とは思えないほどのクオリティの寿司を食べられますよ。
中トロ、炙りサバ、ブリなど、どれもめちゃ旨いです! ネタに厚みがあって食べ応えも十分。あら汁+15貫ぐらい食べて、税込2,651円でした。
お値段は多少張りますが、この値段でここまで旨い寿司が食べられると思えば、むしろ安いと思います。
お腹が満たされたところで、次の目的地「佐多岬」に向かいましょう。
佐多岬を走る
佐多岬(さたみさき)は、鹿児島県にある九州最南端かつ本土最南端の岬です。九州に来たら、訪れたい岬の一つですね。
※名前が似てますが、愛媛にある「佐田岬(さだみさき)」とは違います。
10年前、大学生の時にSRX400で九州一周した時は訪れられなかったので、「やっと来れた」という感じがして嬉しいものです。
大隅半島の先端に位置する、佐多岬灯台の展望も素晴らしいです。
白亜の灯台と断崖絶壁、雄大な太平洋の眺めが絶景ですね。日が傾いていく中、素晴らしい景色に浸ってゆっくりと時間を過ごします。
これといって何かある場所ではないですが、のんびりと景色を眺めてました。
さて、本日の最終目的地となるキャンプ場へと向かいましょう。
南大隅を走る
佐多岬から海沿いに、大隅半島の西側を北上していくと、西側には「開聞岳(かいもんだけ)」が見えます。
富士山のようなきれいな円錐形の見た目から、別名「薩摩富士(さつまふじ)」とも呼ばれます。
国道266号沿いからは、岩峰の山々を眺めながら走ることができます。
しばらく北上したら、本日の最終目的地に到着です。
神川キャンプ場でテント泊
本日の宿泊地は「神川キャンプ場」。錦江湾(きんこうわん)に面していて、展望抜群の海岸キャンプ場です。手早くテント設営を済ませたら、夕食の準備に取りかかりましょう。
僕はキャンプ飯にはあまり時間をかけず、サクッと食べられるものを自炊するタイプです。
ということで、本日の夕食はこんな感じ。
クッカーでお米を炊いて温めたレトルトカレーの封を切れば、簡単カレーの完成です。
もう一品ほしかったので、すぐ近くのコンビニ(徒歩で行けます)で入手したミートボールもいただきます。写真にはないですが、缶ビールで一杯やりましたよ。
ちなみにこのクッカーがかなり優秀で、キャンツーに行くときはいつもこれで調理しています。 信頼・安心の国内メーカー「snow peak」製の定番品で、コスパも最高ですよ。
ところで、この神川キャンプ場はとにかくロケーションが最高なんですが、その理由がこれです。
目の前の対岸に、薩摩富士が見えるんです。夕暮れ時、オレンジ色の光に包まれる薩摩富士が絶景ですよね。
北側に見える桜島は雲に隠れてしまいましたが、運がよければ2つの名山を眺める最高のサンセットが楽しめるはずですよ。
こんな素晴らしい夕景を眺めながら、贅沢な時間が過ぎていくのでした。
やっぱり自然の中のキャンプは最高ですね! これだからキャンツーはやめられないんですよ。
その後、錦江湾の静かな波音に包まれながら、テントの中でゆっくりと眠りにつきました。
Day2 の走行距離 : 255km