梅雨にピッタリ!
足柄・小田原の「アジサイ名所」を訪ねる
6月、梅雨といえば紫陽花(アジサイ)の季節。
バイク好きなら、カラフルで可愛らしいアジサイの花とバイクを、素敵な1枚として撮影したいですよね。
しかし、アジサイの撮影は意外と難しく、そのままカメラを構えただけではつまらない写真になりがちです。
この記事では、「アジサイの花+バイク」をうまく撮るためのコツと、首都圏ライダーなら手軽に行ける神奈川のアジサイ名所を紹介します。
2021年の関東の梅雨入りは平年より遅めとなりました。そんな中、神奈川の足柄・小田原にあるアジサイ名所をツーリングしましたよ。現地で実際に感じた見どころなどを、ライダー目線で解説していきます。デジタル一眼カメラで撮影した高精細な写真もたくさん紹介するので、現地の実際の雰囲気がわかりますよ。旅の企画に役立つこと間違いなしです。
この記事を読めば、きっとあなたも梅雨のアジサイツーリングで、愛車との素敵な思い出を残せるようになりますよ!
紫陽花(アジサイ)とは
はじめに、「アジサイってどんな花?」という人に向けて、簡単に説明しておきますね。
アジサイは、6月から7月の梅雨どきに開花する花の代表的な存在です。
青、白、紫、赤など、見る人を楽しませるようなカラフルな花を咲かせます。
咲き始めは白色で、だんだんと赤になったり青になったりもするので、お気に入りのスポットを何度か訪れるのも楽しいですよ。
関東・神奈川のアジサイツーリングにおすすめのスポット
ここからは、今回僕が実際にツーリングした、神奈川県のアジサイ名所を2つ紹介します。
東京やその他の首都圏からもアクセスしやすく、おすすめのスポットですよ。
足柄・開成町「あじさいの里」
1つ目のおすすめスポットは、足柄エリアにある開成町「あじさいの里」です。
開成あじさいの里とは
実際に訪れてみましたが、首都圏からほど近く、かなりおすすめの名所です。
天気次第では、咲き誇るアジサイの向こうに富士山も見られます。
僕が訪れた日も、富士山の山頂が少し見えました! ここではアジサイ、田んぼ、山、富士山と日本の魅力を凝縮したような写真が撮れますよ。
アジサイと田園風景が絶景!
開成あじさいの里の見どころは、何と言ってもアジサイと田園風景のコントラストでしょう。
こんな感じで、アジサイの花と田んぼを眺められます。田んぼの水面には、雲や山が反射していますね。
東京から約1時間の場所に、こんな美しい日本の原風景が広がっているんです。
田んぼ周辺は地元住民の散歩道にもなっています。
カメラを構えているとこんな感じで、散歩中の犬とバイクのコラボ撮影にも成功しました。
田んぼの道沿いにアジサイが咲いているので、バイクを停めて撮影しやすく嬉しいですね。ただ道が狭いので、長時間の停車は控えたほうがよさそうです。
素晴らしい田園風景を楽しんだ後は、次なるアジサイ名所へと向かいます。
小田原市「小田原城址公園」
2つ目のおすすめスポットは、小田原市「小田原城址公園」です。
小田原城は季節の花が楽しめる
「小田原城にアジサイ咲いてるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実は小田原城は季節の花が楽しめるスポットなんですよ。
こちらのスポットは公園の敷地内なので、アジサイ+バイクのコラボ撮影はできませんが、お城観光とあわせて素晴らしい絶景が楽しめますよ。
花菖蒲とアジサイの協奏が素晴らしい
小田原城本丸の東側では6月になると、約10,000株の花菖蒲と約2,500株のアジサイが見頃を迎えます。
手前に花菖蒲、奥にアジサイが咲いています。まるで協奏曲のように咲きそろっていて、見る者の心を楽しませてくれます。
石垣やお城風景とアジサイのコントラストが素晴らしいですね。
斜面一帯に咲き乱れる色とりどりのアジサイの向こうに、立派な天守閣が顔をのぞかせています。これは絶景ですね。
アジサイを別名で「七変化」と言うこともあるそうですが、ここでは本当に七色の花が見られます。
友人たちとマスツーで訪れて記念写真を撮れば、きっと素晴らしい思い出になりますよ。
立派なアジサイがたくさん咲いているので、SNS映えも間違いありません。
以上、神奈川でアジサイの名所と言われる2つのおすすめスポットを紹介してきました。
『バイク+アジサイ』の上手な撮り方
次に、アジサイツーリングのポイントと写真撮影のコツを紹介していきますよ。
曇天こそアジサイツーリングに行くべき日
アジサイツーリングのポイントは、ずばり天気です。
梅雨の時期は雨や曇天が多く、「汚れるのがイヤだからバイクに乗らない」という人も多いはず。
しかし、実はそんな曇り空の日にこそ、アジサイの花を目当てにツーリングに行くべきなんです。
曇りの日にアジサイの花が映える
アジサイの花は、晴天よりも曇天のほうが美しく見えます。強い太陽光を浴びるよりも、曇り空の下でしっとりとした雰囲気があるほうが、アジサイらしさが引き立つんです。
この写真は、光が射さない日陰で撮影したものです。これまでに紹介してきた写真と違って、「しっとり感」が際立っているように見えませんか?
小雨降る日や雨上がりもねらい目
梅雨の代名詞とも言うべきアジサイですから、雨の日の姿も大変美しいものです。小雨がぱらつく日や、雨上がりのタイミングなども絶好の機会です。
雨が滴るアジサイの花からは、梅雨の季節感が伝わってきますよね。
しかし、雨ならなんでもよいというわけでもありません。大雨が降ると雨の強さに負けてしまい、枝が垂れてしまうんです。こうなるとよい写真は狙えません。
アジサイツーリングに行く日は、弱い雨の日や雨が上がったタイミングがおすすめです。
雨が降らなくても、霧吹きでシュっと軽く水を拭いてあげれば、簡単に雨感を演出できますよ。 ※許可を得ずに無断で霧吹きするのは控えましょう
アジサイ撮影のコツは「しっとり感」と「柔らかさ」
アジサイの写真をうまく撮るポイントは、ずばり「しっとり感」と「柔らかさ」です。
太陽光が当たると花の下に影ができて硬い印象になるので、なるべくそういった状況を避けます。
曇がかかっていて、アジサイの花に太陽の光が当たらないタイミングで、カメラのシャッターを切りましょう。
アジサイの花のボケを活かそう
アジサイの花のボケを演出することで、写真全体に柔らかい雰囲気がグッと増します。具体的には、前ボケや後ボケを使います。
実例として、今回のツーリングで撮影した前ボケと後ボケの写真2枚を比較でお見せしますね。
1枚目が前ボケ、2枚目が後ボケです。全く同じシチュエーションでの2枚ですが、印象がだいぶ違いますよね。
1枚目は、奥のバイクにピントが合っていて、手前のアジサイはボケていますね。反対に、2枚目は手前のアジサイにピントが合っていて、奥のバイクや風景がボケています。
前ボケと後ボケの選択に正解はなく、自分の好みでOKなので、道の両端にアジサイが咲いているポイントがあれば、積極的にこうしたボケを活用してみましょう。
ちなみに、「開成あじさいの里」では田んぼ道の両端にアジサイが咲いているので、誰でも簡単にこんな写真が狙えますよ。
こうしたシチュエーションでボケを演出するには、カメラの望遠レンズが適しています。望遠レンズのないスマホでも、以下のような後付け望遠レンズを使えば、簡単にボケを演出できますよ。
これはアジサイをメインの被写体にして、後ろの木の葉を後ボケさせた1枚。望遠レンズを使えば、こんな感じで柔らかい雰囲気を演出できるようになりますよ。
スマホでもできる!アジサイ撮影テクニック
上記のような後付けレンズも必要なく、そのままのスマホでもできる撮影のコツも紹介しますね。
それは、「グッと花に近寄る!」です。
いつも通りなんとなくスマホを構えただけでは、つまらない1枚になってしまいがちです。
そこで、次の写真のように、思い切ってバイクと花に近づいてからシャッターボタンを押してみてください。
バイクの全体を写そうとせず、愛車の顔とアジサイの花だけを切り取るイメージで、ぐっと寄りましょう。
画面の中にアジサイを大きく取り込むようにすると、アジサイの花の魅力がより伝わる1枚になりますよ。
以上、アジサイ撮影のコツを2つ解説してきました。どうですか、すぐにでもツーリングに行きたくなってきましたよね?
雨対策とレイングッズ(雨具)持参は必須!
雨や曇りの日がねらい目のアジサイツーリングですが、そんな日だからこそ、雨対策はバッチリしておく必要がありますよね。
そこで、おすすめのレイングッズを簡単に紹介しておきますね。ぜひチェックしてみてください。
レインスーツ(雨合羽)
防水シューズカバー
防水グローブ
防水スマホ
まとめ
ここまで、アジサイツーリングにおすすめのスポットや写真撮影のコツなどを紹介してきました。少し長くなったので、要点をまとめましょう。
- アジサイは晴天より曇天のほうが美しく見える
- アジサイ撮影のポイントは「しっとり感」と「柔らかさ」
- 花に太陽光が当たらない時に撮るとしっとり感が増す
- 前ボケや後ボケで花をボカして撮ると柔らかさが増す
- 梅雨時期のツーリングは雨対策が必須
これらのポイントに注意すれば、あなたの愛車+アジサイの写真がうまく撮影でき、素敵な思い出が残せますよ。
「梅雨の時期は普段バイクに乗らない」という人も、可愛らしいアジサイの花を目当てに、ツーリングに出かけてみてはどうでしょうか?
関東のアジサイ名所をツーリングした紹介記事には、千葉県房総半島の名所を巡った以下の記事もありますよ。あわせてチェックしてみてくださいね。
また、今回紹介した足柄エリア周辺のツーリングスポットを紹介しておきますね。どれも「開成あじさいの里」からすぐ近くにあるので、気になる場所はぜひチェックしてみてください。