2022年4月中旬、富士見ツーリングをしました。現地で実際に感じた見どころなどを、ライダー目線で解説していきます。おすすめグルメも紹介。
今回のツーリングテーマは、ずばり「富士見」(ふじみ)。
日本が世界に誇る富士山、みんな大好きですよね。きれいな円錐形が雲に隠れずハッキリと見えた時は、何度見ても本当に感動します。
ということで、今回いろいろと巡った展望地を、絶景の富士見スポット5選として紹介します。
富士山ツーリングのルート紹介
はじめに、今回のツーリングで走るルートを紹介しておきますね。
①伊豆スカイライン→②富士山スカイライン→③朝霧高原→④本栖湖→⑤御坂峠。
伊豆半島のつけ根から富士山に向かって北上し、西回りでぐるりと周遊するようなルート。1日で回れる日帰りコースです。
約210kmの道のりで、常に富士山を視界に捉え続けられますよ。まさに「富士づくし」なルート。
富士山でお腹いっぱいになること間違いなし!
「伊豆まではちょっと遠い…」という場合には、①の「伊豆スカイライン」を「芦ノ湖・箱根スカイライン」に変更してもよいかもしれません。
富士見スポット①:伊豆スカイライン
伊豆スカイラインにやってきました。わざわざ伊豆からスタートしたのには、実はちょっと理由があります。
前回のツーリングで富士を見れなかったので、リトライですね。
熱海峠ICから亀石峠ICまで気持ちよく快走し、往復して熱海峠まで戻ってきます。
玄岳IC付近が展望よし
熱海峠から韮山峠あたりまでは、よく富士山を望めます。中でも、絶景の富士見スポットとして特におすすめなのが、「玄岳」IC付近の展望台です。
こんな感じで、富士山を眺めながら気持ちよくバイクで走れます。
伊豆スカイラインを北に向かって進んでいけば、富士山を目の前に見ることができますね。
この写真も、玄岳IC付近からの眺め。走りも景色も最高の道ですね。
すっきり晴れて、前回の分も取り返すほどの素晴らしい富士見です。
さて、次なる富士見スポットへと向かいましょう。
熱海峠から御殿場まで向かう途中も、新東名高速から富士山を眺め続けます。
富士見スポット②:富士山スカイライン
続いてやってきたのは、富士山スカイライン。富士山南麓を東西に走る快走路です。
適度なカーブと直線がうまく組み合わさっていて速度域が高めなので、ライダーからの人気も高い道ですね。
県道23号の直線路が秀逸
県道23号のストレートでは、こんな感じで富士山に向かって突っ込んでいきます。
目の前に富士を捉える、ダイナミックな景色を楽しめますよ。
時期的には完全に散っていましたが、桜もなかなかきれいですよ。
水ヶ塚公園駐車場が展望よし
また、富士見スポットとして特におすすめなのが、「水ヶ塚公園駐車場」(みずがづか)。
こんな感じで、南側から富士山を眺めることができます。
富士山スカイラインの中間あたりにあるので、一休みするのに最適です。
休日にはライダーも多く訪れる定番のスポットですよ。
南側からだと、宝永火口のくぼみがくっきりと見えますね。
「森の駅 富士山」という土産物・レストラン併設の施設があるので、富士を眺めながらゆっくりと休憩するのもよいですね。
富士見を楽しんだ後で、再び走りはじめます。富士山スカイラインは森の中を行くような道で、全線で眺めがよいわけではないですが、所々で山頂が姿を現します。
この日は4月中旬、新緑の季節です。富士山は標高が高いので、まだまだ木々は色づいてなく期待していなかったのですが…
このとおり、きれいな青モミジを見つけました。
この日、山梨では最高気温30度越えを記録した場所もあるほど暑かったです。シーズン本番といった感じで、これからのツーリングが楽しみですね。
スカイラインを快走した後は、富士山の西側にうつります。
富士見スポット③:朝霧高原
やってきたのは朝霧高原(あさぎりこうげん)。富士山西麓に広がる緑豊かな高原地帯で、牧場なども多いエリアです。
かつては有料道路だった富士宮道路(国道139号)が通っていて、走りやすく開放的な道が続きます。
朝霧さわやかパーキングで西から富士見
絶景の富士見スポットとして特におすすめなのが、朝霧さわやかパーキング。
道沿いにあるちょっとしたパーキングですが、こんな感じで、草原と富士山の開放的な景色を楽しめますよ。
麓なので、本当に富士山が近いな!と感じます。
道の駅「朝霧高原」はライダーに人気
富士山西麓を走るなら、道の駅「朝霧高原」は定番スポットですよね。
レストランや売店などが充実した大型施設です。ライダーも多いですが、一般の観光客からも人気のスポット。
その理由が、次の写真です。
大きな広場で、露店(ショップ?)がたくさん出ていて、なんだかお洒落な雰囲気が漂っています。
富士宮焼きそばなどフードの出店もありますが、このような雑貨店も多く、アウトドア系の小洒落た衣服に包まれた人々が多く集まっている印象(私見)。
とにかく景色のよい道の駅なのは間違いないので、休憩で立ち寄りたい富士見スポットですね。
さて、次なる富士見スポットを目指しましょう。
富士見スポット④:本栖湖
次にやってきたのは、富士五湖のひとつ「本栖湖」(もとすこ)。
山向こうに見えるのは南アルプスでしょうか。こちらもまだたっぷりと冠雪してますね。
本栖湖畔線で湖を周遊
富士山の北西にある本栖湖には、湖畔を周遊できる道路が走っています。
こんな感じで、富士山を眺望しながら本栖湖畔線(県道709号)をゆっくりと流していきます。
センターラインがないので、速度は控えめに景色を楽しむのがよいですね。
湖面に映る幻想的な逆さ富士
この道で最も眺めがよいのが、「本栖湖展望公園」です。
こんな感じで、目の前の富士と湖面に映る逆さ富士の絶景を楽しめます。
風やボートのせいで水面が揺らいでますが、静かなときはもっとくっきりと映りますよ。
このあたりでお腹が空いてきたので、昼食をとることにしましょう。せっかくなので、富士吉田のご当地グルメを楽しみますよ。
昼食:「うどん くらよし」で吉田うどんを食す
今回お邪魔したのは、「吉田のうどん くらよし」さん。河口湖の近くにある吉田うどんの名店です。
定番の肉うどんをオーダー。すぐに美味しそうなうどんが提供されました。税込550円と超リーズナブル。
キャベツトッピングがちょっと珍しい感じもしますが、見た目はいたって普通のうどん。
実際に食べてみると…
太めの麺が硬くてコシがたっぷり! これはアゴの力が鍛えられますね。
テーブルにある、「すりだね」と呼ばれる唐辛子入り調味料をトッピングすると、パンチの利いた味になるのでおすすめ。
うどんはもちろん、出汁も旨くてぺろりと平らげました。満足いくボリュームなのに550円とお求めやすく、素晴らしいお店です。
地元感の漂う人気のお店で、この日も客足が途絶えませんでしたよ。
ちなみに僕は福岡出身ですが、博多ラーメンで言えば「バリカタ」レベルの麺の硬さですね笑
お腹も満たされたところで、最後の富士見スポットに向かいましょう。
富士見スポット⑤:御坂峠(旧道)
最後にやってきたのは、「御坂峠」(みさかとうげ)。北側から富士山を眺める絶好の富士見スポットです。
旧道は山林を進むくねくね峠道
御坂峠には、トンネルを行く新道(国道137号)と山林を行く旧道(県道708号)があります。
ライダーにおすすめなのは、もちろん旧道。
富士山の展望も旧道のほうが上です。くねくねした峠道を進んだ先の峠には、歴史と雰囲気のある「天下茶屋」があります。
昭和9年(1934年)に建てられた茶屋が、昔と変わらぬ雰囲気を残したままそこにあります。
この雰囲気を味わうだけでも訪れる価値がありますね。
かの文豪も愛した天下の絶景
「御坂みち」の愛称で親しまれるこの御坂峠。実は、かの有名な文豪たちも愛した天下の絶景スポットなんです。
その文豪とは、井伏鱒二と太宰治などがよく知られています。太宰治の小説「富嶽百景」にもそのことが記されています。
古くから絶景スポットとして知られてきた御坂峠から見る景色が、次の写真。
素晴らしい絶景ですね。富士北麓に広がる街並みや河口湖を見下ろしながら、富士山を一望できます。
山道を上りきった後、この景色が視界に飛び込んでくる瞬間は、何度体験しても感動します。
この日最後の富士見スポットにふさわしい絶景を眺めた後、帰路につきました。
まとめ
以上ここまで、絶景の富士見スポット5選を巡るツーリング情報を紹介してきました。
「関東の富士見百景」が存在するほど、富士山を眺める展望地はたくさんあります。今回紹介したスポットも、ほんの一部に過ぎません。
これからの季節、春から夏にかけて富士山の山頂は雲に隠れがちになります。富士山を見る機会が減ってしまうので、よく晴れた日は数少ない富士見ツーリングのチャンスになるかもしれません。
自分だけのお気に入りの富士見スポットを開拓するのもおすすめです。