【台湾Day2】台湾一の絶景広がる太魯閣・武嶺ツーリング、東アジア最高地点3275mを走る

【台湾Day2】台湾一の絶景広がる太魯閣・武嶺ツーリング、東アジア最高地点3275mを走る

ふるけん
ふるけん

2023年9月、初めての海外バイク旅で台湾ツーリングを達成。日本では絶対できない一生に一度のツーリング体験を、デジタル一眼の高精細写真でレポートしていきますよ。日本とは交通ルールも何もかも違う海外でトラブルの連続…!?

Day2では、台湾随一の絶景が広がる大渓谷「太魯閣峡谷」、東アジア舗装路最高所の「武嶺」を目指します。

通行止めのトラブルに見舞われるなど、悪戦苦闘の連続です・・

ルート概要

①花蓮から②太魯閣峡谷を経て、③武嶺を目指します。その後、山脈沿いのルートで④宜蘭へと向かいます。

花蓮から太魯閣峡谷を目指す

花蓮市街から北上し、太魯閣峡谷を目指します。

途中、海にせりだした大きな山脈が見えてきますが、この谷間に大渓谷が広がっています。

海岸沿いの道路から西に進んで省道8号にうつると、切り立った崖の間を走る道がのびています。

太魯閣の入口を少し進んだところで、断崖をバックに写真撮影。

ふるけん
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垂直に立つ岩の壁。この先が楽しみ…!

まさかの通行止めで足止めを食らう・・

圧倒的なスケールの断崖に心躍らせつつ進んでいると、なんだか人だかりができています。

おや、これはまさか・・

え、通行止め?

「道路封閉」てことは、つまり閉鎖ってことですよね・・

ふるけん
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本命にしてた絶景スポットに行けない・・

残念すぎて声も出ません。

仕方ないので、少し手前にあった長春祠に立ち寄ってみます。

長春祠

台湾中部を貫く中部往貫公路の建設で、犠牲になった人たちの慰霊のために建てられたみたいです。

前日に大雨が降ったので、すごい濁流が流れてますね。

長春祠をひとしきり見た後で、この後どうしようかなと悩み、再度通行止めの場所に行ってみました。

開通! そり立つ断崖絶壁の大峡谷を走る

なんと開通してました!

時間制限で、10時から一時開通してたみたいです。

どデカい岩の壁を前にすると、圧倒的なスケール感に飲み込まれそうです。

ふるけん
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高さ1000m超の岩壁にただただ圧倒される…!

引きで見たときの景色はこんな感じです。

分厚い岩壁の間の狭い空間を縫うように、道がつけられています。

よくこんな場所に道を通したなあと感心しながら、「燕子口」「九曲洞隧道」と呼ばれる絶景スポットを駆け抜けます。

道中は、硬い岩盤をくり抜いた素掘りのトンネルが続きます。

ここでしか見られない、素晴らしい絶景。

このあたりなんかは、誇張なしで本当に垂直の崖です・・

台湾随一と言われるのも納得の、風光明媚な場所です。

ふるけん
ふるけん

海外ツーリングに挑戦してよかった!

大仕事の前にほっと一息・・

太魯閣峡谷を走り終えて大満足の中、ドーナツとコーヒーでほっと一息つきます。

これからもう一つの大仕事に取り掛かるため、精神集中タイム。

そうです。続けて、台湾道路最高地点までアタックします。

ふるけん
ふるけん

3000m、いくぞっ!

台湾道路最高所まで一気に駆け上がる

太魯閣峡谷は高さ1000m超の岩壁に囲まれていますが、道路自体は標高600mぐらいを走ります。

そこから先は急こう配の山岳道を駆け上がり、ぐんぐんと標高を上げていきます。

すれ違う車もほとんどない中、寂しい感じのする道をひたすら進みます。

ガードレールのすぐ下は崖で、目の前には中央山脈の雄大なパノラマが広がります。

途中、道が崩落している箇所もあり、結構危険な香りが・・

何かあっても誰も助けに来ない状況の中、だんだん不安になってきます。

ふるけん
ふるけん

落ちたら即死・・

孤独な気分で黙々と進んでいるうちに、標高1995m地点までやってきました。

しかし、目的地は標高3000m超にあるので、まだまだアタックは続きます。

ふるけん
ふるけん

まだ1時間ぐらい上りが続く・・

さらに標高が上がると、あたりに霧が出てきました。

下界から雲が見えていたので、うっすら覚悟はしてましたが・・

視界と体温を奪われ、辛い状況です。

Tシャツ1枚とメッシュジャケットではかなり寒く、レインウェアを着ます。

ふるけん
ふるけん

正直かなりしんどくなってきた・・

標高2500m地点までやってきました。

日本の道路の最高地点は大弛峠(標高2,365m)なので、この時点ですでに日本超え。

ふるけん
ふるけん

人生初の標高2500m走行を達成!

このへんから雨もぽつぽつ降ってきて、容赦なく僕の体力を奪っていきます。

慣れない環境と不安で、精神的にも疲労が蓄積。

しかし、今さら引き返すことなどできません。ここから先は気合と根性の世界です。

そして・・

標高3000m地点までやってきました!

ふるけん
ふるけん

人生初の標高3000m走行を達成!

台湾道路最高峰まで、もうすぐです。

最後の力を振り絞りながら、アクセルオンで前に進みます…!

標高3275mの武嶺に到達

ついに・・

念願の台湾道路最高地点3275mに到達しました!

ふるけん
ふるけん

やり遂げたー!!

大仕事を成し遂げ、頭の中ではファンファーレが鳴り響いています。

ただ、一世一代の挑戦に成功した感動は確かにあるんですが・・

ガスで何も見えないし寒いしで、正直言ってさっさと下山したい気持ちが結構強いw

ちなみに、晴天だとこんな絶景が望めるみたいです。

ふるけん
ふるけん

四国カルストとかUFOラインの雰囲気に似てる。

写真を撮るような状況じゃないですが、標高3275m付近はこんな感じです。

ふるけん
ふるけん

晴れならすごい景色が望めそう・・

武嶺への到達をしっかりと記憶に刻んだら、足早に下山します。

山岳地帯の梨山で小休止

標高2000mぐらいの山岳地帯にある、梨山(リーシャン)で小休止。

こんな場所にもセブンイレブンがあるのに驚きつつ、ほっと一息つきます。

ふるけん
ふるけん

猫がいる安心感。

バーグマン200にジャンプオン!

ふるけん
ふるけん

この後、ステップに粗相をしてくれました・・(ニャンと!!)

大山脈の谷間を縫って宜蘭を目指す

梨山から宜蘭までは約100km。約2時間半のロングライドです。

ふるけん
ふるけん

こっからの長距離はしんどい・・

雪山山脈と中央山脈の間を流れる河川「蘭陽渓」に沿って、山脈の谷間を突き進みます。

途中、宜蘭の市街地を遠望するスポットでひとり黄昏ます。

日没とほぼ同時に宜蘭に到着し、本日の行程を無事に終了。

街についたら早速、台湾グルメで腹ごしらえ。

小籠包、魯肉飯、排骨湯で大満足の夕食でした。

ふるけん
ふるけん

疲れも吹っ飛ぶうまさ!

そして、お腹を満たしたら早々にホテルへチェックインし、眠りにつきます。

明日はいよいよ最終日!


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