正しいバイクカバーの使い方、知っていますか?
本記事では、よくあるかけ方の間違いを紹介しながら、誰でもできるバイクカバーの正しい使い方を紹介していきます。
カバーをかけるタイミングやかけ方・たたみ方等の基本知識から、風・湿気・防犯対策等の知らなきゃ損する使い方まで解説します。
誤った知識と方法でバイクカバーを使っていると、愛車がサビだらけになるなどむしろ逆効果になってしまう場合もあります。本記事を読んで、大切な愛車をきれいに保つ方法をマスターしてみてくださいね。
この記事を書いている僕は、バイク歴10年超のライダーです。これまでに様々なバイクカバーを使ってきた経験から、この記事でポイントをまとめました。バイクカバーのことがぜんぶわかるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
バイクカバーのかけ方でよくある間違い
まずは、バイクカバーのかけ方でよくある間違いを紹介します。以下に一つでも当てはまるものがあれば、ここで必ず正しい使い方を覚えていってくださいね。
- 降車後すぐにかける
- 車体すべてを覆えていない
- カバーが風でばたつく
①降車後すぐにかける
バイクのエンジンを切って降車後すぐにカバーをかけてしまうのは、最もよくある間違いの一つです。あまり意識せずにやってしまっている人も多いのではないでしょうか。
これの何が問題なのかと言うと、次の2点です。
- 熱で溶けたカバーが車体を汚す
- 結露が錆(サビ)の発生を促進する
熱で溶けたカバーの汚れ
エンジンやマフラー、エキパイなどは非常に高温になります。車体がまだ冷え切っていないうちにカバーをかけると、熱で溶けた素材が金属パーツに固着してしまいます。
こうした金属パーツは、バイクのかっこよさ・美しさを象徴する部分です。そこに目立った汚れがついてしまうと、かなり残念な見た目になってしまいます…。
これは結構悲惨ですね…
結露によるサビの発生
車体がまだ冷え切っていないうちにカバーをかけると、内部に熱がこもり結露も発生しやすくなります。そして、結露による水分が車体各部にサビを発生させます。
②車体すべてを覆えていない
カバーのサイズが合っておらず車体すべてを覆えていないのも、よくある間違いの一つです。
雨水によるサビの発生
これの何が問題なのかと言うと、車体に直接雨水が触れてしまうことです。雨水に打たれた箇所には、サビが発生します。
防犯性の低下
車体すべてが覆えていないということは、車体の一部が見えているということです。つまり、車種が特定されやすく、防犯性は低下し、盗難・トラブル被害に遭う可能性が高まります。
③カバーが風でばたつく
カバーが風でばたついてしまうのも、よくある間違いの一つです。
擦れ傷がつく
これの何が問題なのかと言うと、風でばたついたカバーが車体に擦れて、傷がついてしまうことです。内側の生地が裏起毛タイプになっているならまだしも、大抵のカバー素材では擦れ傷がつきやすいです。
強風で倒されやすい
また、台風や強風の時には、風を受ける面積が増えて、倒されやすくなってしまいます。実際に、2019年の超大型台風19号の襲来時には、強風で転倒しているカバー付きのバイクをよく見ました。
以上、よくある間違いを三つ紹介しました。それでは、間違いを起こさないためには、どうすればよいのでしょうか。
バイクカバーの正しい使い方
いよいよここからは、絶対に知っておくべきバイクカバーの正しい使い方を紹介します。
かけるタイミング
バイクカバーをかけるタイミングは、エンジンなど車体が冷え切った後です。具体的な時間は季節によって異なりますが、以下の2点を覚えておけば間違いありません。
車体が冷えるまでの時間
- 夏場:約2時間(最短でも1時間)
- 冬場:約1時間(最短でも30分)
夏場はやはりエンジンの熱が冷めにくいので、約2時間待たないと冷え切ってくれません。「2時間も待てない」という場合も、最低1時間は必要でしょう。
逆に冬場は熱が冷めやすいので、約1時間待てば冷え切ってくれます。そうでなくても、最低30分は必要でしょう。
待ち時間の過ごし方
バイクを自宅に置いている人にとっては、バイクが冷えるまでの待ち時間はたいした問題ではありません。しかし、バイクを自宅以外に停めている人にとっては、待ち時間をどう過ごすかが悩みのタネになってきます。
僕も自宅以外のマンションに停めている派なので、この問題には結構悩まされてきました。そこで、僕自身も実際に普段行っている過ごし方をいくつか紹介しますね。
- お腹が空いている時は、お店で食事する(1時間前後)
- お腹が空いていない時は、カフェでお茶する(30分前後)
- 近くの公園のベンチに腰掛け、ぼーっとする(30分前後)
- 近くのスーパーで食材など買い物する(30分前後)
- 一度自宅に戻って夜まで過ごし、ジョギングを兼ねてカバーをかけに行く(2時間以上)
いつもこれといったパターンは決めておらず、その時の気分や体力とも相談しながら、その都度判断している感じです。参考にしてみてくださいね。
かけ方とたたみ方
かけ方とたたみ方については、基本的にお使いの商品に記載されている方法でやれば間違いないと思います。参考までに、どんなカバーでも対応できる方法を紹介しておきますね。
かけ方
- カバーを地面につけずに、両手で前後を掴んで広げる
- 腕を持ち上げながら車体の上部にカバーが来るように位置決めする
- 腕を下ろしながらカバーをかける
たたみ方
- カバーを地面につけずに、両手で前後を掴む
- カバーの中心から横半分になるように、前後を合わせて折りたたむ
- さらに横半分に折りたたむ
- 縦半分に折りたたむ
- お好みのサイズになるまで3か4を繰り返す
知らなきゃ損する!便利な対策
ここからは、知っててトクする便利な対策を紹介していきます。
風対策:固定用ベルトを使う
バイクカバーが風でばたつきにくくなる対策は、固定用ベルトを使うことです。高機能なカバーには、あらかじめ調整用のベルトがついている場合があります。
固定用ベルトは、ネットショップで簡単に手に入ります。以下のデイトナ製のベルトは、2本セットでコスパが高いのでおすすめですよ。実際に僕も愛用しています。
車体中央付近で、縦と横にクロスさせる形で結び付けると余ったカバーをうまく絞ることができます。クロスさせるには2本必要ですが、高いものではないので、ケチらずに2本用意しておくのをおすすめします。
こうしたベルトを1本でも持っておけば、台風など強風時の転倒防止ベルトとしても活用できます。
湿気対策:ブルーシートを使う
金属パーツをサビにくくする湿気対策は、ブルーシートを使うことです。バイクカバー単体だけでは、どうしても車体下部からの湿気の侵入を防ぐことができません。
そこで、ブルーシートを車体の下に敷いて、シートを巻き上げます。その上からカバーを被せることで、上下からの外気侵入をかなり防げます。
ブルーシートはどこでも入手できますが、100均ショップで売っているような小さなものでは使えません。以下のような大きなサイズのものが必要です。
毎回やるのは手間ですが、梅雨や冬眠時などしばらくバイクに乗れない時期には、ぜひともやっておきたい対策ですね。特に梅雨は、対策を怠ると高確率でサビ発生するので、要注意です。
僕は関東在住なので冬眠はないですが、梅雨の時期だけは、こうした対策をバッチリするようにしています。
防犯対策:チェーンロックを見せる
盗難被害に遭う確率を下げる防犯対策は、チェーンロックを見せることです。盗難に遭わないためには、防犯意識の高さを窃盗団に見せつけることが大事です。
バイクカバーをかけているからというだけで安心してはいけません。カバーなんてすぐに外されてしまいます。
カバーの前後についている穴をちゃんと使って、チェーンロックしていることが外から見えるようにしましょう。チェーンもいろいろありますが、地球ロックできて頑丈なタイプがおすすめです。
実際に僕も愛用していますよ。2.5mの長さがあるので、どんな駐車場でも地球ロック可能です。
おわりに:大切な愛車をきれいに保つ方法をマスターしよう!
今回は、バイクカバーの正しい使い方と便利な対策について解説してきました。
バイクの保管に関しては、ちょっとしたひと手間が、後々になって大きな差を生んできます。ここで紹介した間違いをしてしまわないように十分注意してくださいね。
また、本記事を参考に正しい知識を身につけて、大切な愛車をきれいに保つ方法をマスターしてみてください!
愛車をきれいに保つには、バイクカバー本体の性能も重要です。
選び方のポイントやおすすめのカバーは、以下の関連記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。