MT-07のヘッドライトがつかない! バルブが玉切れしたけどどうやって交換するの? おすすめの明るいライトはどれ?
ヤマハMT-07の現役オーナーが、こんなお悩みを解決します。
過去、僕自身も実際に困ってしまったことがあります。その時の経験をもとに、同じことで迷う人が出ないよう、作業写真つきの解説を本記事にまとめてみました。
ここで紹介しているのは、公式サービスマニュアルで確認した正しい手順なので安心してください。
主に以下の4点について、解説していきます。
- 準備:バルブ交換に必要な道具一式
- 実例:交換方法・手順を写真解説
- 感想:実際に得られた体感効果をレビュー
- 紹介:おすすめの明るいバルブ
この記事を書いている僕は、2019年夏にMT-07を新車購入。その後2020年春に走行距離が3万キロに達した頃、ロービームが点かなくなったので、ヘッドライトバルブを交換しました。そこで得られた経験を、誰でもできる失敗しない手順として紹介します。
準備:MT07ヘッドライトバルブ交換に必要な道具
まずは道具の準備が必要です。MT-07には2014~17年式、2018~20年式、そして2021年式以降と大きく3つのモデルがありますが、ここで紹介しているのは2018~20年式モデルです。
- 六角レンチ
- ヘッドライトバルブ
- ビニール手袋
必須 六角レンチ
ヘッドライトユニットを外すのに必要なのが、六角レンチです。2018~20年式では5mmのものを使いますが、他モデルでは若干異なるかもしれませんので、下記のようなセット品を用意しておくとよいでしょう。
六角レンチは必ず必要なので、持っていない人はぜひ手に入れてくださいね。
必須 ヘッドライトバルブ(電球)
当然必要なのが、ヘッドライトバルブ(電球)です。これも欠かせませんね。おすすめのバルブは後半で詳しく紹介しますが、特にこだわりがなければLEDでなく、ハロゲンバルブで問題ありません。
これが今回実際に使用した交換用バルブです。後半でインプレッションやおすすめポイントを解説しています。
任意 ビニール手袋
必須ではないけどあると便利なのが、ビニール手袋です。
というのも、手で直接バルブのガラス面に触れるのはNG行為だからです。手についた油や汚れが付着すると、バルブ故障の原因になってしまうのです。
ビニール手袋があれば、失敗リスクを極限まで下げることができますよ。
実例:MT07ヘッドライトバルブの交換方法と手順
ここからは、実際のヘッドライトバルブ交換の方法と手順を紹介していきます。
大まかな手順としては、以下の4つのプロセスで進めます。
一つずつ、詳しく解説していきますよ。
①ヘッドライトユニットを外す
まずは、ヘッドライトユニットを固定しているボルトを、六角レンチで外しましょう。
上の画像の白線で囲んだボルトです。
こんな感じで左右のボルトを外していきます。
ボルトが外れたら、ヘッドライトユニットを外していきます。
こんな感じで上部から指をかけながら、前方に引っ張ってあげると簡単に外れます。
パカッと外れました。前方に首を垂れるような姿になります。ケーブルでつながっているので完全には外れませんが、バルブを交換するだけならこの状態でOKです。
②古いバルブを外す
ユニットが外れたら、バルブ装着部にアクセスするために、カプラーを外します。
上の画像の白線で囲んだ箇所がカプラーです。これを引っこ抜きます。
カプラーを外したら、そのまま黒いカバーを外しましょう。
こんな感じでまるっと外れます。ふにゃふにゃした柔らかい素材ですが、引っ張れば取れます。
カバーを外すと、以下の画像のように、バルブ装着部が見えてきます。
バルブを押さえつけて留めている金属のホルダーを外します。
上の画像が外れた状態です。少し力が必要ですが、指で押しながら外していきます。
ここまできたら、いよいよバルブを外せる状態になります。プラグを持ってバルブを引っ張ってあげると、そのまま簡単に外れます。
こんな感じで外れます。ちなみに、これは古いバルブなので、まだこの時点ではビニール手袋を装着していません。
③新しいバルブを装着する
いよいよ新しいバルブを装着していきます。ビニール手袋を用意している人は、このタイミングで必ず身につけましょう!
ガラス面に絶対に触れないように、プラグ部分を持ちながら慎重に作業しましょう。
装着する上下方向があるので、しっかりと方向を合わせましょう。
こんな感じで、3つの突起を結んだ三角形の底辺が下になるようにセットします。
バルブをセットしたら、ホルダーを留めましょう。
外した時とは逆に、ぐっと押し込みながら下方向にずらしていき、留め具に引っ掛けます。
ホルダーを留めたら、カバーとカプラーをつけていきましょう。
外すときとは逆に、①カバー ⇒ ②カプラーの順でつけていきます。
④ヘッドライトユニットを装着する
ユニットをもとの状態に戻してあげて、左右のボルトを締めましょう。
これで交換作業は終わりです。エンジンをかけて、ヘッドライトが正常に点灯しているか確認しましょう。ロービーム、ハイビームの両方でチェックします。
MT07ヘッドライトバルブ交換で得られた体感効果
次に、今回のヘッドライトバルブ交換で、実際に僕が体感できた効果・インプレッションについて解説していきますよ。
純正品と比べて明るい!
まず、最も大きな効果としては、純正品と比べて明るくなったことです。今回使用したバルブが高効率バルブなので、純正品と比べてかなり明るさ感は増しましたね。
夜間走行が怖くない!
次に感じた大きな効果としては、ライトが明るくなったので夜間走行が怖くなくなりましたね。僕の場合、1日の走行で200~300kmの距離を走るツーリングが多いのですが、夕日を見て日没後に自宅やホテルに向かうことが結構あります。
そうすると、山道や照明のない真っ暗な道を走行するような状況が、結構な確率で発生します。ツーリング好きな人は誰しも経験があると思いますが、こういうシチュエーションでの走行って、かなり気をつかいますよね?
それが、ライト交換後は、暗い道も明るく照らせるようになったので、恐怖心が和らいで落ち着いた気分で快適に走れるようになりました。
実際のシーンを以下の画像で紹介しますね。
コーナー奥までばっちり見えて安心です!
上の画像は、日没後に岐阜県の山間部を走ったときの一場面です。実際は写真で見るよりももっと暗くて、真っ暗な田舎道という感じの場所でした。
当然、照明の無い暗い道でしたが、ご覧の通り、ロービームでも十分明るく照らせています。さらにハイビームにすると、相当明るくなりました。
これなら、イノシシやシカ等の動物をはじめ、無灯火の自転車や黒い服で見えにくい歩行者なども、はっきりと視認することができそうです。
ライトの明るさは夜間走行の安全性に直結するので、とても頼もしいですね。
おすすめバルブの紹介(インプレ付)
最後に、今回僕が使用したおすすめのバルブを紹介しますね。
商品:PIAA バイク用ヘッドライトバルブ ハロゲン 3200K
今回使用したのは、国内メーカーPIAA製のハロゲンバルブです。
色温度は3200K・4100K・5100Kの3種が展開されていて、僕がチョイスしたのは自然な色合いの3200K。純正に近い色合いなので、違和感なくそのまま使用できますよ。
ポイント①耐震性があるバイク専用設計!
今回紹介したPIAA製ハロゲンバルブのおすすめポイントを紹介しますね。まずは何と言っても、耐震仕様のバイク専用設計だということでしょう。
たまに、安いからといってクルマ用のハロゲンバルブを流用している人がいますが、バイクと違って耐震仕様じゃないのですぐに壊れます。
バイクは高回転・高振動の乗り物なので、ちゃんと専用部品を使うようにしましょう。
ポイント②明るさ感135/125W相当の高効率バルブ!
もう一つのおすすめポイントは、明るさ感135/125W相当の高効率バルブだということ。
純正品と比べても、ハッキリと明るさの差を体感できます。しかも消費電力は純正品とほぼ変わらないため、パフォーマンスはかなり優秀です。
純正品が60/55Wなので、比べるとなんと2倍以上の明るさ! 相当明るいのがわかりますね。
まとめ:MT07のヘッドライトバルブ交換は簡単!
ここまで、MT-07のバルブ交換について必要な道具や具体的な手順について解説してきました。思ったよりも簡単だと感じていただけたのではないでしょうか?
必要な道具と手順さえ間違わなければ、誰でも簡単にできるメンテナンスなので、ぜひ本記事を参考にバルブ交換にチャレンジしてみてくださいね。
バルブの球切れはもちろん、カスタムで明るさアップしたい人、ライト色を変えたい人も、ここで紹介した道具を使えば簡単にできますよ。
MT-07の整備に関しては、オイル交換やレバー交換の手順、サスペンションの調整方法も紹介しています。以下の記事もチェックしてみてくださいね。