2021年4月28日に開通したばかりの「はこね金太郎ライン(神奈川県道731号)」をツーリングしました。現地で実際に感じた見どころなどを、ライダー目線で解説していきます。デジタル一眼カメラで撮影した高精細な写真とともに紹介するので、現地の実際の雰囲気がわかりますよ。バイク・クルマで行ける周辺スポットも紹介します。
神奈川県南足柄市と箱根町を結ぶ「はこね金太郎ライン」のツーリング情報を紹介します。
展望所から眺める、箱根外輪山の景色が素晴らしいですよ。また、付近にあるEVANGELION(エヴァンゲリオン)とコラボした公衆トイレは、ここだけにしかなく激レア必見です。
また、SNSでの投稿も多い話題沸騰中のスポットですが、「実際のところどうなの? 行くべきなの?」と誰もが気になっているところだと思います。
そんな疑問におこたえするために、現地のリアルな情報や僕の辛口コメント(?)とともに解説していきます。
はこね金太郎ラインの基本情報
まずは「はこね金太郎ライン」の基本情報を紹介しておきますね。実際に訪れる前にこれを知っておくと、あなたのツーリングがもっと楽しくなりますよ。
2021年4月28日に開通した新道
これまで南足柄市矢倉沢~箱根町仙石原の区間では、一般車両が通行できる道路がありませんでしたが、これを可能にしたのがはこね金太郎ライン。もともとあった既存の林道を活用し、延長11kmの県道731号が整備されました。
ちなみに、南足柄と箱根をつなぐ「南箱道路」の愛称として、一般公募を通じてはこね金太郎ラインの名前が採用されることになりました。
南足柄市と箱根町を結ぶ重要なアクセスルート
上記のとおり、南足柄市と箱根町を結ぶルートが新たに開通したことにより、様々なポジティブな効果が期待されています。
特に、災害時の代替ルートとなるだけでなく、観光振興をはじめとする地域活性化や渋滞緩和にも役立つ重要なアクセスルートとして機能することが期待されています。
はこね金太郎ラインツーリングの見どころと写真
次に、僕が実際に現地で感じた見どころ情報を、ライダー目線でお伝えしていきますよ。絶対に外せないスポットを写真付きで紹介します。
ゆるキャラ「よいしょの金太郎」が可愛らしい!
はこね金太郎ラインでは、神奈川県南足柄市のご当地キャラ「よいしょの金太郎」を各所に見ることができます。金太郎と言えば、金時山で熊と相撲を取って遊んだ話が有名ですよね。
金太郎見晴らしパーキングは注目のスポット!
はこね金太郎ラインは、金時山山頂の南側にある金時隧道(金時トンネル)を経て、箱根外輪山を通過する道。この金時隧道を超えた場所(南足柄側)には、金時見晴らしパーキングがあります。
新道建設に伴って整備された駐車場であるとともに、周囲の山々を見渡す絶好の展望スポットでもあります。
僕が訪れた週末は観光客も多く、ツーリング・ドライブ好きやサイクリストで賑わいを見せていました。開放的な展望と新道を走る高揚感が作用して、ライダー同士で会話が弾んで新たな出会いにつながるきっかけになるかもしれませんね。
また、この金時見晴らしパーキングから登山道にアクセスすることもでき、金時山山頂まで約1時間で行くことができます。
箱根外輪山の眺めが絶景!
前述のとおり、箱根外輪山を通過するので、南足柄側では外輪山の裾野を眺めることができます。
展望が期待できるポイントは少ないですが、新設されたばかりの舗装路を走るのが気持ちよいですよ。
道路標識や案内板が独特で面白い!
もう一つの見どころは、一風変わった独特の道路標識や案内板です。上の写真のように、標識には通常の日本語の下に英語が併記されていて、ちょっと新鮮ですよね。
特に、起点からの距離を示す「キロポスト」がユニークで、マサカリの形を模しています。ここでも金太郎が深く関係しているんですね。
マサカリ型のキロポストと一緒に自撮り写真を撮れば、SNS映えが狙えるかも!?
はこね金太郎ラインの実走レビュー
実際に走ってみて、僕は以下のような感想を持ちました。少し辛口かもしれませんが、誰もが知りたい実際のところを述べてみたいと思います。
- 基本的に1.5車線で道が狭いので、快走路ではない
- 谷間を走る道なので、基本的に展望はそんなによくない
- 新道なので興味本位で来ている人が多く、意外に交通量が多い
- 狭い道を走り慣れていないクルマもいて、走行には注意が必要
以上が、正直な感想です。冒頭で解説したように、そもそも観光道路ではなくて、地域のアクセスルートとして開通した背景があるので、ある意味当然だと言えます。
走りや景色うんぬんより、この場所に道ができたことにこそ価値があるのかもしれませんね。
そんな道なので、もしあなたが「新道でスピード出して走りたい!」などと期待して訪れると、たぶん期待外れになる可能性があります。
はこね金太郎ラインのアクセス情報
まだ行ったことのない人のために、はこね金太郎ラインのアクセス情報を紹介しますね。
地図(マップ)情報
最寄りの東名高速道路「足柄スマートIC」からは、約25分の距離です。
足柄スマートICからの行き方とルート情報は以下のとおりです。
行き方とルート情報
料金所を通過して北に進む
県道78号、149号を経由して、金太郎富士見ライン(365号)に進む
金太郎富士見ラインを道なりに進み、足柄峠を越えてしばらく進むと、右手に起点入口が見えてくる。
このルートは、ハイペース走行ができてワインディングが楽しい足柄峠をセットで走れますよ。
おすすめ周辺ツーリングスポット
最後に、はこね金太郎ラインから近く、バイク・クルマで行ける周辺スポットを紹介しますね。どれも1日で回れるスポットなので、一緒に行ってみてください。
金時公園公衆トイレ
終点(箱根側)付近にある、EVANGELION(エヴァンゲリオン)とコラボレーションした公衆トイレです。2020年2月に本デザインにリニューアルされたばかりのスポットで、エヴァ好きなら必見です。
実際にトイレを利用してみたが、行政管理の公衆トイレなので綺麗に管理されていた。
登山客が靴を洗える洗い場も併設されている。
道の駅足柄・金太郎のふるさと
2020年6月にオープンしたばかりの新しい道の駅は、はこね金太郎ラインに次いで、足柄エリアでいま最もアツイ場所と言えます。
食事処・買い物・観光と3拍子揃った道の駅は、他と比較してもかなり充実した施設です。足柄ツーリングの休憩では、必ず立ち寄りたいスポットですよ。
はこね金太郎ラインからは約8kmの距離にあり、およそ10分でアクセス可能です。
まとめ
以上ここまで、はこね金太郎ラインのツーリング情報をお伝えしてきました。いかがだったでしょうか。
南足柄市と箱根町を結び、交通の不便を解消した地域の重要なアクセスルートであるとともに、渋滞緩和や地域活性化にも寄与すると期待の新道。
地域住民でなければ利用するシーンは限られてくるかもしれませんが、箱根周辺をツーリングするライダーなら、覚えておいて損はない新ルートだと思います。
今回紹介したはこね金太郎ラインと周辺のツーリングスポットは、ツーリングマップル関東甲信越版に収録されています。
足柄エリアには誓いの丘や大野山など、富士山・箱根外輪山の眺望が抜群の展望スポットがあり、ここでは紹介しきれません。
マップを確認しながら、あなただけのお気に入りのツーリングスポットをぜひ見つけてみてくださいね。