2021年8月、九州の絶景をバイクツーリングで巡る7日間の旅に出ました。九州一の絶景「阿蘇」や日本一活発な活火山「桜島」、神話の舞台「高千穂」など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。
Day3では、鹿児島県の「指宿」「知覧」「桜島」「霧島」などを巡ります。
九州グルメでは、知覧の旨いそばと、えびの市で地元住民に人気の中華料理を食べます(オススメ店を紹介)。
それでは、僕の地元九州を巡る絶景ツーリングDay3をはじめましょう。
主な旅程
指宿→知覧→桜島→霧島
桜島フェリーで薩摩半島へ渡る
3日目、本日も晴天です。テントを撤収したら、神川キャンプ場から大隅半島を北上します。
前日、対岸に見えていた薩摩富士を目指します。まずは桜島を経由して、薩摩半島へと渡りましょう。
早速、桜島の力強い山容が見えてきました。
いやーこの眺め、スゴイですね! さすが、日本一噴火活動が盛んな活火山です。
桜島では、噴火で灰が降ってくるのが当たり前だと言いますが、確かにいつ噴火してもおかしくない雰囲気がありますね。
桜島には午後にまた戻ってくる予定なので、いまはひとまず通過して、鹿児島市内へと向かう「桜島フェリー」に乗り込みます。
日中は15分おきに運行しているので、すぐにフェリーがやって来ました。車で乗船する人も多く、鹿児島市民の生活の足になっていますよ。
鹿児島市までの乗船時間はわずか15分。あっという間に到着です。
指宿スカイラインを走る
鹿児島市から薩摩半島を南下し、指宿スカイラインを走っていくと薩摩富士が見えてきます。
素晴らしい眺めですね! まるで富士山のように、きれいな円錐形の山容を遠望できます。
こんな絶景を楽しみながら、指宿スカイラインを快走していきます。
うーん気持ちいいー、気分最高です!
中高速コーナーが連続する快走路で、アップダウンのある道が気持ちいいワインディングですよ。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は、次の関連記事でチェックできます。
途中の展望台からは、面白い景色も見られます。
石油の備蓄タンクがたくさんある巨大施設です。
ワインディングを軽やかに駆け抜けながら、さらに先に進みます。
開聞岳近くの池田湖までやって来ました。ヒマワリがたくさん咲いていて、バックに薩摩富士を写せる撮影スポットがありますよ。
本日も真夏日でかなり暑いので、池田湖で少し休憩していきましょう。
紫いもソフトを食べながら、池田湖をぼんやり眺めていると、面白い光景が見られました。
フライボードですね。涼しくて気持ちよさそうです。
さて、休憩も終わったので、次の目的地に向かいましょう。
知覧武家屋敷を観光
やって来たのは、知覧(ちらん)にある「知覧武家屋敷」。
知覧と言えば「知覧特攻平和会館」が有名ですが、実は立派な「武家屋敷」も有名な観光スポットになっています。歴史ある町並みの眺めが素晴らしいですね。
ぶらぶら散歩していると、ある屋敷から素敵なお出迎えが…
ニャンと! 武家屋敷に住まう黒猫さんがこちらを見ています。
アイコンタクトだけですが、しっかりとあいさつを交わしましたよ。
しばらく散歩した後、お腹が空いてきたので昼食タイムにします。こんな暑い日にぴったりな、地元で人気の知覧そばをいただきますよ(オススメ店を紹介)。
知覧の「そば茶屋 吹上庵」で昼食
知覧武家屋敷のすぐ近くにある、「そば茶屋 吹上庵」で名物のそばをいただきます。毎日、そば粉を石うすで挽いてできる「挽きたてのそば」が美味しいお店ですよ。
オーダーしたのは、「もりそば」と「とり天」。あわせて税込980円と、リーズナブルですね。
噛みごたえがあり、のど越しのよいそばが旨いです。なかなか食欲がわかない真夏日でも、ツルっと食べられます。とり天も揚げたてサクサクで旨いですよ。
もりそばのつゆは、甘味が強くて少しとろみがある珍しい味付けでした。
店前では夏野菜が冷やされていました。風情がありますね。
さて、指宿スカイラインで来た道を戻り、再び桜島へと向かいましょう。
桜島フェリーで桜島へ向かう
鹿児島市内から、再び桜島フェリーに乗船します。
船上デッキに出ると、もくもくと大きな入道雲が見えました。とても夏らしい風景で素晴らしいですね。
乗船時間はわずか15分。すぐに桜島に到着しました。
桜島を走る
桜島にやって来ました。湯之平展望所に向かう道からは、眼前に巨大な桜島を展望できます。
こんな感じで、真正面に桜島を捉えながら走ることができるので、桜島が目の前に迫ってくるダイナミックな感覚を味わえますよ。
「桜島、めちゃでかい!」と思わず一人で叫んでしまいました。何度来ても、この道は大興奮必至ですね。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は次の関連記事でチェックできますよ。
桜島のダイナミックな山容を堪能した後は、島を周遊します
「有村溶岩展望所」では、一面に広がる溶岩原を展望することができます。
桜島から流れ出てきた溶岩や黒い灰を、すぐ目の前で見られます。写真はありませんが、ここでしか見られない特異な風景を楽しめるので、おすすめですよ。
名残惜しさを感じながらも桜島を後にして、次なるツーリングスポットへと向かいましょう。
霧島高原を走る
やって来たのは「霧島(きりしま)」。
九州に詳しくない人でも、この名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
そう、芋焼酎で有名な黒霧島などの霧島です。
霧島神宮の鳥居が傾いた日に照らされて、いい感じにきれいです。しかし、今回は神社には立ち寄らずパスします。
霧島に来た理由は、走りのためです。霧島高原周辺を走りながら、山岳ワインディングを楽しみます。
道の駅「霧島」付近の眺めです。夕焼けにはまだ早いですが、少しずつ周囲がオレンジ色に染まっていきます。
橋の向こうには桜島が見えるはずですが、雲があって隠れていますね。ただ、桜島は見えませんが、十分に素晴らしい絶景です。
このまま高原を進んで、宮崎県側のえびの市へと駆け抜けましょう。
時折、周囲からはモクモクと煙が上がっていて、硫黄の匂いが漂ってきます。温泉が湧いていて、温泉観光地にもなっているんですね。
霧島山には、噴火警戒レベル1が発令中※の「新燃岳(しんもえだけ)」があります。桜島もそうですが、九州には活発な活火山が多いですね。
「えびの高原」も走りが楽しめるルートなんですが、噴火警戒中のため進入禁止※でした。
うーん、残念。
※2021年8月現在
えびの市の中華料理店「正一」で夕食
霧島高原を抜けて、えびの市に到着しました。すっかり日が暮れたので、夕食をとることにします。
地元住民に人気がある、町の中華料理店「正一」におじゃましました。名物の「酢豚定食」(税込1,232円)をいただきます。
中国人の主人がつくる本格的な酢豚は、ボリュームたっぷりで大満足です。味も抜群ですね。
この日も地元民の団体がワイワイガヤガヤ盛り上がっていました。僕みたいに一人で定食を食べにきてもいいでしょうし、仲間といろいろ食べるのもいいでしょうね。
野営
すっかりあたりは暗くなってしまいました。本日は、野営することにします。
いや、というか野宿ですね。キャンプ場ではないんですが、野営するのによさそうな場所を見つけたので、今夜はチャレンジしてみましょう。
公には野営OKの場所ではないので、名前は伏せておきますね。
はてさて、この選択が吉と出るか、凶と出るか…。
その後、特にトラブルもなく眠りにつくことができ、3日目の旅を締めくくりました。
ところが、明け方になって状況は急変。霧島から雨雲が流れてきて、小雨に降られてしまいました…。
まあこんなこともあるかと開き直り、4日目の好天に期待します。
Day3の走行距離 : 313km