瀬戸内海の絶景『しまなみ海道』を走る!『錦帯橋』『呉』など瀬戸内名所めぐりツーリング

中四国ツーリングで絶景道をバイクで走ってみた:しまなみ海道~呉~錦帯橋編

ふるけん
ふるけん

2021年春、中国・四国の絶景道をバイクツーリングで巡る8日間の旅に出ました。山深い四国山地を走る山岳道路、雄大な太平洋や穏やかな瀬戸内海沿いを行くシーサイドラインなど、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。

Day5からは、中国地方へと舞台が移ります。天候に恵まれず大雨の中、瀬戸内海に浮かぶ島々をつなぐ「しまなみ海道」、ひろしまの軍港「」、山口県の「錦帯橋などを巡りました。

それでは、中四国を巡る絶景ツーリング紀行、Day5のはじまり はじまり

Day5の主な旅程
絶景道:しまなみ海道

絶景道:安芸灘とびしま海道

市街地:軍港 呉

景勝地:錦帯橋
宿泊地:山口市内ホテル

朝の出発

昨夜はホテル泊だったので、松山市内のホテルから出発します。

ここまでの走行距離は1768km!

確認すると、オドメーター(ODO)は27,893kmを示していました。自宅を出発した時が26,125kmだったので、4日間で1,768kmも走行したことになります。関東→四国の移動も含めてとはいえ、結構距離が伸びてますね。

さて、今日もどんどん走りますよ! まずは中国地方入りを目指して、しまなみ海道を目指します。

雨に打たれて

本日は朝から雨で空もどんよりしています。この旅はじめての本格的な雨に降られますが、レインスーツとシューズカバーを装着しているので雨も怖くありません。

車体についた雨粒がいい感じに濡れ感を演出してますね。

積載しているENDURISTANのドラムバッグとKriegaのバッグは防水仕様なので、こういう時に便利です。ロンツーでは必ず雨に打たれる時があるので、とても頼りになる優秀なやつです。

自分がレインスーツを着るだけで大変なのに、バッグにまでいちいちレインカバーなんてかけてられませんよね。

ENDURISTAN トルネード2 完全防水防塵防砂ドラムバッグ
キャンプツーリングに定番のドラムバッグ。完全防水・防塵なのにリーズナブルで、コスパが素晴らしい傑作です。工具いらずで簡単に設置できるドラム型は、どんなバイクにも積載できて使い勝手抜群。形状と構造がシンプルなので、リアシートが狭いスポーツタイプのバイクにも積載しやすいですよ。

Kriega (クリーガ) Drypack (ドライパック) – US20
英国発のバイク用品メーカーが贈る傑作バッグ。泊りがけのツーリングにちょうどよい20L容量。完全防水で高機能、かつ見た目もかっこいい理想の一品で、海外メーカーならではのセンスの良さが光ります。自然なデザインと落ち着いた黒色はバイクのフォルムを崩さず、スポーツタイプのバイクにもよく合います。値段は少々張りますが、丈夫で長く使えるので結局はお買い得。有名モトブロガーやバイク雑誌関係者も高確率で愛用している名品ですよ。

さらに、一眼カメラを格納したバッグも防水仕様なので安心です。

・・・と思っていたら、後で大変な目に逢うことに…。

国道317号を快走する

松山市から今治市を経由して広島県尾道市へとつながる国道317号を走っていきます。今治に出るまで大きな市街地がなく信号も少ないため、ハイペース巡行が可能な快走路でした。

松山市内から離れて道が山中に入ると、あたりに霧が立ち込めてきました。視界が悪くなるほどあたりが真っ白です。

途中にあった東屋で停車。川の向こうの山の斜面に沿って、霧が空に向かって上がっていきます。この後もどんどんと雲が発達していくのが簡単に想像できました。

しまなみ海道

しまなみ海道は、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結んだ西瀬戸自動車道の愛称で、有料の高速道路です。

来島海峡大橋を渡る

一つめの橋、来島海峡大橋にやって来ました。来島海峡SAの展望台から大橋を眺めます。南側から見る格好ですが、霧が出ていて見通しはよくありません…。しかし、これはこれでなかなか雰囲気がありますね。

霧の向こうにぼんやりと長大な橋の形が浮かび上がっていて、味のある情景ですよ。

来島海峡大橋とは?

第一・第二・第三の長大な橋によって構成される、世界初の三連吊り橋。全長は4,105 m。側道で自転車と原付の走行も可能となっている。

実際に走ってみると、その巨大さを実感できます。よくこれだけの大きな橋を架けたなあと感心します。

亀老山展望公園からの眺めが絶景

SAからの眺めもよいのですが、来島海峡大橋を見るならやはり北側からがおすすめです。特に、亀老山展望公園からの展望が絶景です。

ということで、大島南ICで一度降りて亀老山展望公園へ向かいます。ここからの眺望はしまなみ海道随一と言われていて、来島海峡大橋を一望できます。

相変わらず霧が出ていますが、これは確かに絶景ですよ。むしろ霧があることで、幻想的な雰囲気がプラスされています。

かなり濃い霧が出てきました。あたりが真っ白の世界に包まれていきます。

ちなみに、展望台自体も現代的かつ複雑なデザインで面白かったですね。

安芸灘とびしま海道

お次にやって来たのは、安芸灘とびしま海道。

安芸灘とびしま海道とは?

広島県の下蒲刈島から愛媛県の岡村島まで7つの橋で結ぶ「安芸灘とびしま海道」。瀬戸内に浮かぶ島々をつなぐ連絡架橋は、庭園を渡る飛び石をイメージさせる。本州と下蒲刈島を結ぶ安芸灘大橋は有料だが、その他の橋はすべて無料。通行料金は、125cc超のバイク570円(片道)、125cc未満のバイク50円(片道)。車は普通車730円(片道)。

安芸灘大橋を渡る

安芸灘大橋を渡りますよ。橋長1,175mの美しい吊り橋です。

下蒲刈島から安芸灘大橋を望む

この安芸灘大橋の景色を楽しむなら、下蒲刈島の高台からの眺めがおすすめです。

安芸灘大橋以外の6つの橋は無料なので、それぞれの島を巡るのがおすすめです。この天気だったので、僕はそそくさと大橋を引き返しましたが。

ただ往復しただけだと、通行料金1,140円(往復)は割高感が否めないですね

軍港 呉

続けて、広島県呉市に向かいます。名物の海自カレーを食べに行きます。訪れたのは呉の人気店「港町珈琲店」。

名物の海自カレーを食べる

名物の海自カレーをオーダー。期待しながら実食します。

コラーゲンたっぷりでとろみがあるカレールーで、少し辛口の味つけが美味しいです!

喫茶店と名前がつくだけあって、店内は小洒落た雰囲気です。

ただ、お客がたくさんやって来る人気店なので仕方ないのかもしれませんが、店員さんの対応がちょっと機械的な感じだったかな。

呉の海上自衛隊艦艇を眺める

また、呉と言えば軍港で有名。お店が面する通りの向こうはすぐ海で、潜水艦が停泊しています。テラス席からは潜水艦を眺めながら飲食できるという贅沢なシチュエーション。

食事を楽しんだ後は、海自の艦艇を眺めてみます。

初めて潜水艦を見ましたが、数も多くて結構迫力がありますよ、これは。

海上自衛官が潜水艦に向かって歩いています。これから何かの任務に就くのでしょうか。

人気の観光スポットになっているのか、観光客の姿も見かけます。

軍艦を観察した後は、錦帯橋へと向かいます。

錦帯橋

続いて、錦帯橋にやって来ました。

錦帯橋とは?

山口県岩国市にある全長193.3メートル、幅員5.0メートルの木造橋。主要構造部は、継手や仕口といった組木の技術により、釘を1本も使用せずに建造されている。1673年に創建。

日本三大奇橋の一つ

この錦帯橋は、日本三大奇橋の一つに選ばれています。江戸時代につくられ、釘を一本も使っていないなんてすごいですよね。

前日からの雨で川が増水していましたが、平常時は川の近くにバイクを停めて撮影できそうです。

技巧を凝らした5連木造アーチ橋

木造アーチ構造が美しいですね。

現代の建築工学にも引けを取らない設計だそうですから、江戸の職人の超絶技巧には驚きです。

雨が上がり傾いた日が姿を見せます。暗くならないうちに、本日の宿泊地へと向かいます。

夕食

お腹が空いたので、油そば専門店で夕食をとります。

油そば専門店でメニューの数がとても多いのが印象的でした。とりあえず人気メニューをオーダーします。

うん。卵が割れてます笑 お店の人からは「卵割れてすみませーん!」との言葉がありましたが、突っ込みいれたくなりました笑

食事後、新山口駅近くのホテルに宿泊しました。

トラブル発生!

ここでトラブルが発生します。なんと、デジタル一眼カメラが動かなくなってしまいました。

原因は水濡れです。防水仕様のカメラバッグですが、完全防水ではなかったようで、さすがに大雨の中をバイクで長時間走行したせいで浸水してしまいました。

とにかく水分をふき取って、ホテル室内で乾燥させてみます。とにかく明日の朝に無事動作することを祈りながら・・・

心中穏やかでない中、ツーリングマップルで予習しているうちに、眠りにつきました。


Day5の走行距離: 378km

ツーリングマップル 中国・四国2024
ライダーなら1冊は持っておきたい定番マップの中国・四国エリア版。ベテランライダーによる実走取材で毎年、信頼度の高い最新情報にアップデートされています。おすすめルートは地図上でマーカーが引かれているので、走るべき道がすぐにわかります。主要な観光スポットをはじめ、道の駅や食事処、桜・紅葉スポットなども掲載されているので、これ一つで旅の企画とツーリングの幅がぐっと広がりますよ。