バイク用セキュリティグッズが欲しいけど、ブレーキレバーロックってどうなの? 長時間の使用はよくないって聞いたけど本当?
あなたのこんなお悩みを解決します。
コンパクトで持ち運び可能なセキュリティグッズを探しているなら、「ディスクロック」を検討してもよいかもしれませんよ。
ここでは、両者のメリット・デメリットを比較しながら、持ち運び可能な防犯グッズとしてどちらがオススメかを解説していきます。
この記事を書いている僕は、バイク歴10年超のライダーです。実際にブレーキレバーロックの代わりにディスクロックを使っていますが、防犯対策がバッチリできていますよ。これまでに盗難・トラブル等に遭ったことは一度もありません。
この記事を読めば、持ち運び可能なセキュリティグッズの選び方や、基本的な盗難対策で本当に必要なセキュリティグッズがわかりますよ。
バイク用ブレーキレバーロックとは
ブレーキレバーロックは、グリップとフロントブレーキレバーに取り付けて、フロントタイヤをロックするセキュリティグッズです。
物理的にレバーを引いたまま固定し、常にブレーキがかかった状態を維持します。
つまり、これをつけている間は、ずっとブレーキレバーを握っりぱなしにしている状態と同じ、ということになりますね。
バイク用ブレーキレバーロックのメリット・デメリット
次に、ブレーキレバーロックのメリット・デメリットについて解説していきます。
何事もよい面わるい面があるので、まずはそこを冷静に見て行きましょう。
2つのメリット(よい点)
ブレーキレバーロックのメリットは、以下の2点です。
- 小さくて軽いので持ち運びやすい
- 外し忘れによるミスが起きにくい
①小さくて軽いので持ち運びやすい
1点目のメリットは、小さくて軽いので携帯しやすく、どこにでも持ち運びやすいということ。
バッグやポケットに忍ばせやすいので、ツーリング先に簡単に持ち出せます。チェーンロックは重くて持ち運びができないため、旅先でいつでも使えるのは利点です。
②外し忘れによるミスが起きにくい
2点目のメリットは、グリップに直接固定しているので、外し忘れによるミスが起きにくいということ。
ディスクロックなどと違って、必ず発進時に手で触り、視線を向ける場所にあるので、
「つけたまま発進してバイクを傷つけてしまった…」
なんてうっかりミスが起きにくいです。
2点のメリットがありますが、実はこれはブレーキレバーロックだけのものではありません。そして当然デメリットもあるので、それをしっかりと押さえていきましょう。
3つのデメリット(気になる点)
ブレーキレバーロックのデメリットは、以下の3点です。
- グリップに跡がついて汚れる
- 無効化されやすく、防犯性は高くない
- ブレーキ関係のパーツにダメージを与える
①グリップに跡がついて汚れる
1点目のデメリットは、グリップに跡がついて汚れてしまうということ。
手を使って握る時と違い、小さな部品でブレーキレバーを強制的に引っ張っているので、グリップの限られた範囲に相当な力がかかっています。
1回や2回では跡はつきませんが、長く使っているうちに、クッキリと跡がついて汚れとなります。
②無効化されやすく防犯性は高くない
2点目のデメリットは、レバーごと切断すれば容易に無効化できるので、決して防犯性は高くないということ。
立ちごけや転倒の経験がある人はわかると思いますが、レバーは簡単に折れたり、曲がったりするパーツです。
窃盗犯にとってレバーを切断するなどは、まるで赤子の手をひねるようなもの。
バイクの盗難対策として効果がゼロとは言いませんが、”気持ち”程度の対策にしかならないことを、しっかりと心得ておきましょう。
③ブレーキ関係のパーツにダメージを与える
3点目のデメリットは、キャリパーやブレーキパッドなどのパーツにダメージを与えてしまうということ。
冷静に考えてみるとわかると思いますが、常にブレーキレバーを引いた状態というのは、バイクにとってよくありません。
ブレーキパッドが常時ディスクに押し付けられているので、ひどい場合には固着してしまう等のトラブルを引き起こします。
また、マスターシリンダーのバネにも力がかかり続けるので、各パーツの寿命を縮めてしまいます。
実際、パーツを提供しているメーカー自身が、「長時間は使わないでください」と公式に発表しています。
メーカー自身が公式に発表しているように、長時間の装着には向かないセキュリティグッズなんです。
ブレーキレバーロックの長所・短所を比較
メリット・デメリットを見てきましたが、ここで簡単に表にまとめてみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・小さくて軽いので持ち運びやすい ・外し忘れによるミスが起きにくい | ・グリップに跡がついて汚れる ・無効化されやすく、防犯性は高くない ・ブレーキ関係のパーツにダメージを与える |
最終的には、あなた自身がこれらのよい点わるい点を比較して、購入すべきかどうかを判断すればよいと思います。
ただ、僕は決してブレーキレバーロックをおすすめしません。それはなぜかというと、次の理由からです。
同じ機能・効果を持っていて、かつ上記デメリットがない代替パーツが存在するから。
結論として、ブレーキレバーロックの機能は「ディスクロック」で代替可能です。この後で詳しく見て行きましょう。
バイク盗難対策で本当に必要なセキュリティグッズとは?
ここまでの話で、ブレーキレバーロックの機能はディスクロックで代替できることをお伝えしてきました。
ディスクロックとは
ディスクロックとは、ブレーキディスクに直接装着して前輪を回転できないようにする、コンパクトで強力なロック装置です。
この方法だと、ブレーキレバーを引くことなく(車体にダメージを与えることなく)、バイクを動かない状態にすることができますね。
また、振動や傾きを感知すると自動的にアラーム音を鳴らすモデルもあり、バイクの盗難・イタズラを防いでくれます。
KOMINE製のディスクロックは、実際に僕も使っていますよ。外し忘れを予防するワイヤーとアラーム機能がついた、信頼性とコストパフォーマンスに優れるグッズです。
手のひらサイズでとてもコンパクトなので、ツーリング先でどこでも使用できますよ。シルバーのボタンを押しこむだけで、ワンタッチ施錠できます。
解錠に関しても、普通にカギを差し込んで回すだけなので、ものの数秒で施錠・解錠が可能なんです。
もちろん、自宅駐車場での長時間利用も可能なので、レバーロックより断然おすすめです。
メリット | デメリット | |
レバー ロック | ・小さくて軽いので持ち運びやすい ・外し忘れによるミスが起きにくい | ・グリップに跡がついて汚れる ・無効化されやすく、防犯性は高くない ・ブレーキ関係のパーツにダメージを与える |
ディスク ロック | ・小さくて軽いので持ち運びやすい | ・リマインダーワイヤーが無いモデルは 外し忘れが起きる可能性がある |
両者は価格的にもほとんど変わらないため、普通に考えてディスクロック一択ですね。
その他のセキュリティグッズ
その他にも、基本的なセキュリティグッズを紹介します。
GPS追跡ができる等の最新グッズもありますが、ここではまず、最初にそろえておくべき基本的なセキュリティグッズに絞ります。
チェーンロック
盗難対策のメインとなるチェーンロックです。駐車場で地球ロックが可能なタイプを選ぶのがポイントです。
実際に僕も使っている、YAMAHA製のチェーンロックです。メーカー純正で防犯性能が高く、リーズナブルで非常にコスパが高いモデルです。
バイクカバー
車体保護の効果も大きいですが、バイクカバーも立派な防犯グッズです。
カバーの中にあるバイクがどんな車種なのか判断されないよう、スタンダードなモデルを選ぶのがベストです。
これまたYAMAHA純正品ですが、メーカー・車種を問わず、様々なタイプのバイクに利用可能です。チェーンロックとあわせて使えば、盗難リスクを極限まで低減させられます。
まとめ
ここまで、ブレーキレバーロックやディスクロックのメリット・デメリット、基本的なおすすめセキュリティグッズについて紹介してきました。
盗難対策として持ち運び可能なセキュリティグッズを検討されているのなら、ディスクロックがおすすめですよ。
- ツーリング先での防犯対策ならディスクロック
- 駐車場での盗難対策ならチェーンロック+バイクカバー
上記2点のポイントをしっかり押さえて、しっかりと防犯対策してくださいね!
駐車場での防犯対策に関しては、セキュリティグッズで対策する以外にも、どこに保管するかという場所選びが非常に重要です。
自宅以外での保管場所探しについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。