排気量別バイクの寿命と走行距離の目安!原付/250/大型/400/125cc

排気量別バイクの寿命と走行距離の目安!原付/250/大型/400/125cc

バイクの排気量の違いで寿命は変わってくるの? 排気量は大きい方が長寿命なの? あの人気モデルの寿命がどれぐらいか知りたい!

こんなお悩みを解決します。

この記事の内容

  • バイクは排気量が大きいほど寿命が長い?
  • 原付バイクの寿命と走行距離
  • 125ccバイクの寿命と走行距離
  • 250ccバイクの寿命と走行距離
  • 400ccバイクの寿命と走行距離
  • 大型バイクの寿命と走行距離
ふるけん
ふるけん

この記事を書いている僕は、バイク歴10年超のライダーです。過去に原付バイクをノーメンテで乗り回した結果、廃車にした苦い経験があります。それから、バイクの寿命について研究した結果、旧車(SRX400)をノートラブルで5.6万キロ以上走らせることに成功しました。

走行距離56080kmの旧車(SRX400)

今回は、排気量別にバイクの寿命と走行距離の目安について解説していきます。

それぞれの排気量ごとに、人気モデルを引き合いに出しながら寿命と走行距離を紹介します

排気量別にトピックを分けているので、基本的にどこから読み進めてもOKですが、最初から読んだ方が理解は深まります。

自分のバイクの寿命と走行距離がどれぐらいか、予想できるようになりますよ!

サクッと読めて、バイクの一生に関わる寿命のことが完全理解できるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

バイクは排気量が大きいほど寿命が長い?

原付や250ccなど排気量別に話をはじめる前に、まずは、排気量の大きさと寿命の関係について簡単に話していきますね。

結論から言うと、バイクは排気量が大きいほど寿命が長くなりやすいです。

なぜかというと、次の二つが関係してくるから。

  • バイクの車格と装備の関係
  • エンジン性能と走りの余裕

一つずつ、解説していきますね。

バイクの車格と装備の関係

一般に、排気量が大きいほど、車格も高いバイクになりやすいです。
(ここでの「車格」という言葉は、見た目のサイズとか品格とかそんなニュアンスで使っています。)

ここからが大事です。車格の高いバイクは、品質や耐久性が高いパーツを装備している場合が多いです。だから、ちょっとやそっとでは壊れにくいバイクになっているのです

MEMO

まとめると、次の関係ですね。

「排気量が大きい⇒車格が高くなりやすい⇒耐久性があり壊れにくい」

耐久性があるということは、つまり、寿命が長いということと同じです。

エンジン性能と走りの余裕

一般に、排気量が大きいほど、エンジン性能も高くなりやすいです。
(ここでの「エンジン性能」という言葉は、最高出力や最大トルクを意味しています。)

ここからが大事です。大排気量でエンジン性能の高いバイクは、走りに余裕がある場合が多いです。走りに余裕があるということは、バイクに大きな負担をかけず余力を持って走行できるということです

だから、車体への負担が少なく劣化が緩やかなのです。

MEMO

まとめると、次の関係ですね。
「排気量が大きいエンジン性能が高くなりやすい⇒余裕のある走行で劣化が緩やか」

劣化が緩やかということは、つまり、寿命が長いということと同じです。

以上の2点から、排気量が大きいほど寿命が長くなりやすいということをお伝えしました。

これからいよいよ、排気量別の寿命と走行距離について紹介していきますね。人気モデルも紹介しますのでチェックしてみてください。

原付バイクの寿命と走行距離

原付(50cc)バイクの寿命の目安は、走行距離2万~3万km程度です。

一般的に、原付バイクは低コストで生産されていて、車体の耐久性は高くありません。それに加え、主に通勤通学時の市街地ストップアンドゴーや全開走行など、ハードな乗り方で使用されがちです

そのため、車両の痛み・劣化が最も激しい部類のバイクになります。メンテナンス次第では、上記より長い距離を走るのも可能ですが、性能はだんだんと落ちていきます。

その①:ヤマハ ビーノ

ヤマハ ビーノは50ccのスクーター(AT車)。他のMT車の原付と比較すると寿命は短くなります。

通勤通学でもよく使われる人気のモデルなので、2万~3万km程度で各部がかなり消耗してくると思います。

その②:ホンダ スーパーカブ50

ホンダ スーパーカブ50は50ccのギア付(MT車)。耐久性の高いエンジンが有名で、寿命の長い原付バイクとして知られています。

普通に乗っていれば、5万km程度は乗れるモデルと思います。メンテナンス次第で、10万km以上も乗り続けているユーザーもいます。

125ccバイクの寿命と走行距離

125ccバイクの寿命の目安は、走行距離2万~4万km程度です。

最高速度60kmを想定して設計されているので、原付バイクよりも耐久性は高いです。ただ、原付と同じく主に通勤通学で使われることが多いので、やはり車両の痛みや劣化が激しくなりがちです。

メンテナンス次第では、上記より長い距離を走るのも可能ですが、性能はだんだんと落ちていきます。

その①:ヤマハ トリシティ125

ヤマハ トリシティ125は、独自のLMW機構を備えた三輪スクーター。普通の二輪車よりも部品点数が多く、その分だけ消耗パーツも増えます。

これも通勤通学でもよく使われる人気のモデルなので、2万~3万kmで各部がかなり消耗してくると思います。

その②:ホンダ CT125ハンターカブ

ホンダ CT125ハンターカブは、オフロード走行も可能なMT車。様々な状況で使われることを想定して、シンプルで頑丈な構造です。

空冷エンジンでトラブルにも強いため、使い方次第で5万km程度は乗れると思います。

250ccバイクの寿命と走行距離

250ccバイクの寿命の目安は、走行距離3万~5万km程度です。

このクラスから車体サイズもぐっと大きくなり、本格的な装備をもつバイクも見られるようになります。通勤通学で使われることもありますが、ツーリングメインのユーザーも多くなります。

バリエーションもそれなりにあり、シンプルで丈夫なモデルを選択すれば、10万km走るのも可能です。

その①:ホンダ レブル250

ホンダ レブル250は250ccの単気筒バイクです。兄貴分のレブル500と共通の車体とシンプルな単気筒エンジンで耐久性は高め。

無茶な使用は避けてしっかりメンテナンスすれば、10万kmも夢じゃないと思います。

その②:カワサキ Ninja ZX-25R

カワサキ Ninja ZX-25Rは、2020年秋発売予定の250cc4気筒バイクです。レッドゾーンは17,000rpmからと超高回転型のエンジンを持ちます。

おそらくこのバイクを買うユーザーは、高回転まで回して楽しむ人が多いでしょうから、どうしても車体に与えるダメージは大きくなりがち。

そう考えると、3万km程度でかなり消耗が目立ってくるかもしれませんね。

400ccバイクの寿命と走行距離

400ccバイクの寿命の目安は、走行距離4万~8万km程度です。

最近ではラインナップも少なくなりましたが、伝統的な4気筒ネイキッドモデルなど、豪華な装備をもつバイクもあります。

そうしたつくりのしっかりしたバイクは耐久性も高く、長寿命です。

その①:ヤマハ SR400

ヤマハ SR400は400ccの単気筒バイクです。40年以上生産され続けている、超ロングセラーモデル。

熟成を重ねたエンジンとシンプルな構成の車体は、耐久性もあり長く付き合えます。

メンテナンスを怠らなければ、10万kmだって走れるバイクだと思います。

その②:ホンダ CB400SF/SB

ホンダ CB400SF/SBは、400ccの4気筒ネイキッドです。日本のネイキッドを代表するスタンダードモデルで、必要十分な装備と走行性能を備えます。

トラブルが少ないバイクで知られていて、実際に10万km走っている車体も多いですね。教習所で採用されていることからも、寿命が長いバイクとわかります。

大型バイクの寿命と走行距離

排気量400c超の大型バイクの寿命の目安は、走行距離5万~10万km程度です。

エンジン性能が高くパワーもあるモデルが多いので、その力に見合うだけの装備をもっています。余裕のある走りでツーリングを楽しむ使い方の場合は、車体への負担も少なく、寿命は長くなります

メンテナンス次第で、10万km以上乗ることができます。

その①:ホンダ CRF1100L アフリカツイン

ホンダ CRF1100L アフリカツインは、1100ccのビッグアドベンチャーです。

本格オフロード走行も可能な頑丈な車体と、太いトルクのある2気筒エンジンで、耐久性の高い余裕のある走りができます。

無茶な使い方をしなければ、10万kmだって乗れるバイクだと思います。もともと、世界一過酷な耐久レース「パリダカ」で使われていたモデルから生まれたので、耐久性の高さは折り紙付きです。

その②:スズキ KATANA

スズキ KATANAは、1000ccの4気筒ネイキッドです。往年の名車をリバイバルしたデザインが特徴です。

見た目こそ奇抜ですが、現代の技術でつくられた車体は十分な性能を持ちます。しっかりと手入れすれば、10万kmも走れると思います。

以上、排気量別の寿命・走行距離目安でした。

まとめ:排気量が大きく余裕のあるバイクは長寿命!

今回は、排気量別に寿命の目安を解説し、人気モデルの寿命と走行距離目安を紹介してきました。

ご覧のとおり、排気量が大きいほどバイクの寿命は長くなります。力を残した余裕のある走りで、愛車と長く付き合っていってくださいね!

最後に、長くなったので内容をまとめておきます。

まとめ
  • 排気量が大きいほど、車格も高いバイクになりやすく、エンジン性能も高くなりやすい
  • 排気量が大きくなれば走りに余裕が生まれ寿命が長くなる
  • 50cc:走行距離2万~3万km程度
  • 125cc:走行距離2万~4万km程度
  • 250cc:走行距離3万~5万km程度
  • 400cc:走行距離4万~8万km程度
  • 大型:走行距離5万~10万km程度
  • 125cc以下は通勤通学でハードな使い方をされる場合が多く、寿命は短めになる
  • 250cc以上のバイクは、乗り方とメンテナンス次第で10万km以上乗れる
注意
バイクの寿命はケースバイケースであり、実際には一概に走行距離だけでは語れません。本記事で紹介している走行距離の目安はあくまで参考値としてご認識ください。
ふるけん
ふるけん

バイクのエンジン寿命を伸ばすには、以下の添加剤などのメンテナンスグッズが効果的です。新車・中古車を問わず使うべきなのが「フューエルワン」。中古車や旧車に使うべきなのが「スーパーゾイル」です。

WAKO’S フューエルワン 洗浄系燃料添加剤 200ml
愛車のエンジンを好調に保ってくれるガソリン添加剤。燃料タンクに添加するだけで、エンジン内に溜まったカーボン等の汚れを除去し、新車時のような本来のエンジン性能を維持し続けられます。国内ケミカルメーカー「ワコーズ」製で信頼性が高く、多くのバイク・クルマ好きに愛用されています。

スーパーゾイル(SUPER ZOIL) エンジンオイル添加剤 250ml
中古車・旧車を買ったらまずはじめにスーパーゾイルを入れるべき、と言われるほどの定番。唯一独自のアンチエイジングメカニズム技術は、まるで時計の針を戻したようなエンジンレスポンスを提供してくれます。磨耗が進んだ古いエンジン内部の金属表面を再形成し、エンジン本来の性能を取り戻します。


今回取り上げた「排気量別」のほかにも「気筒数別」の寿命について解説した以下の記事も参考になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

バイクの一般的な寿命については以下の記事が参考になりますよ。