2020年夏、北海道の絶景をバイクで巡る9日間の旅に出ました。日本海沿いのシーサイドライン、野性味あふれる道東の道など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を走破。そんな感動体験を、一眼で撮影した高精細写真とともにレポートします。
Day5では、エサヌカ線、能取岬、カーリングの町「北見」などを巡りました。
オホーツク海に沿って延びる道をひたすら南下します。夜はこの旅で唯一のホテル泊をして、北見グルメを堪能しましたよ。
それでは、北海道を巡る絶景ツーリング紀行、Day5のはじまり はじまり
Day5の主な旅程
朝の出発
雨露に濡れたテントの水滴を払う。撤収に苦労しながら1日がはじまった。
本日は、猿払からオホーツク海に沿って南下しながら北見市街を目指す。
猿払
エサヌカ原生花園
さるふつ公園キャンプ場を後にして、オホーツクライン(国道238号)を南下するとほどなく、エサヌカ原生花園にたどり着く。浅茅野原野の海岸沿いに、様々な植物が生育している。
オホーツク海からの強い風に押し倒されるようにして傾いた草木が、面白い光景を作り出している。
エサヌカ線
原生花園を抜けた先に走る一本の長い直線路が、通称エサヌカ線だ。道の両側は牧草地帯となっていて、広大な原野を一直線に突っ切る北海道らしい雄大な景色を味わえる。
沿道には電柱も看板もなく、視界を遮るものは何もない。地平線まで見渡すことができる。
手つかずの自然なので、エゾシカがよく見られる。この日、早朝に道路を横断していくエゾシカの群れに出会った。
辺りは牧草地帯なので、大型の農作業用車両も走っている。
今回のロングツーリングを支えてくれる積載システムは、完全防水・防塵が頼もしいENDURISTANのギアです。
エサヌカ線に車どおりはほとんどないが、この景色を一目味わおうと訪れるライダーも多い。
天気はあいにくの曇り空だったが、開放感あふれるこの光景に十分満足だ。エサヌカ線を超えてオホーツクラインに復帰して再び南下を始める。
興部・紋別
道の駅おこっぺ
エサヌカ線から約2時間で興部に到着。道の駅興部で小休止する。まず目に止まったのが、公園内に設置された鉄道車両だ。
このルゴーサエクスプレスは、ディーゼルカーを改装して簡易宿泊施設とした珍しいホテルだ。先着10名まで、誰でも無料で宿泊することができる。
※コロナ対策で施設が閉鎖されていることもあるので注意してほしい
その他にも、地元でとれたおこっぺ牛乳やソフトクリームを味わうことができる。特にソフトクリームは濃厚なミルクの味わいが絶品だ。
興部の主要産業は酪農。道路脇にふと目を向けると、牛たちが顔をのぞかせていた。
道の駅 オホーツク紋別
興部からさらにオホーツク海に沿って南下すると、道の駅オホーツク紋別に到着。流氷の町として知られる紋別には、冬になると海流に乗って流氷が漂着する。
流氷について学べる海洋博物館とレストランが併設されているので、ツーリングの観光スポットに組み込んでみるのも面白い。すぐ側の海にはたくさんのカモメが飛行していた。
ここに来たらぜひ一見してほしいのが、巨大なカニの爪のオブジェだ。とにかく大きい。芸術的な価値は置いておくとして、目の前でその迫力を感じてみる価値はあると思う。
さらに、レストランではこのオブジェを模した食事が楽しめる。人気メニューのホワイトカレーだ。
サロマ湖・能取岬
サロマ湖
国道239号を網走に向かって進むと、大きな湖が見えてくる。北海道で最も大きく、国内でも3番目の大きさを誇るこの湖がサロマ湖だ。ホタテの養殖が盛んで、周辺では帆立バーガーを提供する店も多い。
能取岬
網走市の北に位置し、オホーツク海に突き出した草原地帯が能取岬。冬には流氷も見られる絶景スポットだ。海に向かって下る道から眺める景色が素晴らしい。
北見
日が暮れはじめたところで、本日の宿泊地の北見へと向かう。ここまで4日連続のキャンプ泊だったが、ここで一度リフレッシュのためにホテル泊とする。
北見市街
カーリングのまちとして有名な北見市。女子カーリング日本代表「LS北見」の本拠地でもある。下の写真のように、駅前ではカーリングストーンを見ることができる。
オホーツクビアファクトリー
日本初の地ビール製造メーカーとして北見の地で創業したのが、オホーツクビール株式会社。いわゆるクラフトビールの先駆けだが、この会社が運営する地ビールレストランがオホーツクビアファクトリー。
本場ドイツ仕込みの美味しい地ビールが味わえる。北見名物の「塩焼きそば」やエゾシカ肉のジビエ料理も食すことができる。
ピルスナー、エール、ヴァイツェン、スタウトなど種類も豊富で、新鮮なビールがとても美味い。
北見のグルメをこれ以上ないほど堪能し、ほろ酔い気分で心地よい眠りについた。
Day5 の走行距離 : 346km