四国カルスト公園縦断線(絶景ロード100選 No.080)

四国カルスト公園縦断線(バイクで巡る絶景ロード100選 No.080)

カレンフェルトの中を駆ける天空道

No.080: Shikoku Karst Road [高知]

ツーリング風景写真と見どころ

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

四国カルスト公園縦断線の別名「天空の道」を走る。視界を遮るものが何もなく、空を駆ける気分を味わえる。

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

広大なカルスト台地を貫く一本道。羊の群れのようなカレンフェルトの間を抜けていく。

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

緑の草原と白い風車、そして草を食む牛たち。その牧歌的な風景から「日本のスイス」とも呼ばれている。

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

タイミングが良ければ、放牧中の牛を間近に見ることができる。地表に現れた石灰岩と牛が並ぶこの風景は、ここでしか見られない。

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

カレンフェルトに飛び込んでいくようなコーナー。自然が作り出した独特の地形を堪能できる。

四国カルスト公園縦断線-バイクで巡る絶景道(絶景ロード100選No.080)

標高1400mの天空の草原地帯。この場所をバイクで駆けていくのは、ライダーにとって至上の喜びだ。

四国カルスト公園縦断線の基本情報

四国カルストは、愛媛県と高知県の堺にある標高1000~1400mの四国山地に広がるカルスト地形で、日本三大カルスト(四国カルスト・秋吉台・平尾台)の一つに数えられる。この山の尾根伝いを東西に延びる延長約15kmの観光道路が、四国カルスト公園縦断線(愛媛・高知県道383号)。山深い四国の山脈を展望できる大パノラマが広がることから、別名「天空の道」とも呼ばれる。東の天狗高原から五段高原、姫鶴平(めづるだいら)と、東西に広がる風光明媚な景勝地を巡る。特に五段高原からの展望が素晴らしく、緑の草原にカレンフェルト(林立する石灰岩の岩柱)が広がるカルスト台地と、その中でのんびりと草を食む牛たちの牧歌的な風景が楽しめる。ドリーネと呼ばれるすり鉢状の窪地など、独特の地形を楽しめるのもここならではの景色。よく晴れた日には石鎚山を北に遠望でき、まるで四国ぜんぶが見渡せるかのような絶景が広がる。道路は完全舗装されているが、すれ違いが困難な狭い場所もある。スピードは控えめに、ゆっくりと景色を楽しむのがこの道の楽しみ方だ。

四国カルスト公園縦断線の補足情報

ロードMEMO
おすすめ時期 草原が緑になる春から夏の時期がおすすめ。秋冬は星空がよく観察できる。
バイク通行 OK
自転車通行 OK
冬季閉鎖 あり。例年12月頃~3月頃までは通行止めとなる。ただし、冬場でも宿泊施設・天狗荘まではアクセス可能。
駐車場 姫鶴平に駐車場がある。
アクセス高知方面からは、高知道「須崎東」ICより約1時間10分。愛媛方面からは、松山道「松山」ICより約1時間40分。
カルストとは?

カルスト(Karst)とは、石灰岩など水に溶けやすい岩石で構成された大地が、雨水等により浸食されてできた地形のこと。カルスト地形の地下には、鍾乳洞ができる。このように、地表に見えるカレンフェルトやドリーネ、地下の鍾乳洞まですべてを含んだ地形のことを、カルスト地形と言う

ちなみに、他の日本三大カルストの秋吉台は山口県、平尾台は福岡県にある。

この道を楽しむヒント

標高1500m級の高所を走るこの道で注意したいのは、急な天候変化。よく「山の天気は変わりやすい」と言われるが、その言葉を実感できる場所でもある。午前中は晴れていても、午後は霧で真っ白になるということも少なくない。四国随一のこの絶景道を確実に楽しむためにも、事前に天気予報をよくチェックしたうえで訪れよう

夕方、あたり一面が霧に包まれた四国カルスト。数十メートル先も見通せないほどの視界不良に陥った。気温もぐんぐん下がり、体から熱を奪われていく。

晴れの日に訪れられるよう、事前に入念に準備してツーリングの旅程を組もう。

四国カルスト公園縦断線のアクセス情報

地図情報(マップ)

四国カルスト公園縦断線のツーリングレポート

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