2021年8月、九州の絶景をバイクツーリングで巡る7日間の旅に出ました。九州一の絶景「阿蘇」や日本一活発な活火山「桜島」、神話の舞台「高千穂」など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。
Day7では、長崎の「平戸」や「生月島」などを巡ります。
最終日は、まさかの親子ツーリング。ソロじゃないので写真は少なめですが、長崎の絶景を撮影することに成功。
果たして、何か特別な展開は起こるのでしょうか…? 乞うご期待ください。
それでは、僕の地元九州を巡る絶景ツーリングDay7(最終回)をはじめましょう!
主な旅程
平戸→川内峠→生月島
福岡から平戸を目指して
まずは、実家がある福岡から、長崎の平戸(ひらど)を目指します。
福岡県中西部から佐賀の三瀬峠(みつせとうげ)を経由して、西へ西へと向かいます。
この日も気温35度越えの猛暑日。山道の途中、峠付近で小休止。バイクをそれっぽく駐車して、2台を撮影してみました。親父のバイクは、BMWのR1200GSです。
休憩を終えたら、峠を超えていきます。
しばらく西進して、佐賀の伊万里(いまり)を超えていき平戸に到着しました。
ゾンビランドサガ、めちゃくちゃ面白いですよ。1期で大人気となり、2期目も放映されました。Amazonプライムなら無料で見れますよ。
平戸大橋を眺める
平戸入りしてまずやって来たのは、平戸大橋(ひらどおおはし)。
九州本島と平戸島を結ぶ朱塗りの吊り橋で、平戸の名所です。
平戸大橋をバックに、親父のGSを撮影してみました。
アドベンチャーバイクはやっぱり旅感があって、いいですね。BMWお得意のボクサーツインエンジンが渋い!
橋を渡って平戸島側から眺めてみます。
真っ赤な吊り橋と白い雲のコントラストが、素晴らしい景色ですね。
お次は、平戸の絶景ロードを走りに行きますよ。
絶景の川内峠を走る
平戸に来た理由の一つがこれ。平戸随一の名所、川内峠(かわちとうげ)です。
大草原の中に延びる一本の道を走るのが、最高に気持ちいい場所です!
夏は一面が緑に染まりますが、秋にはススキがあたりを覆い、黄金色に変化します。
温暖な平戸で、1年中楽しめる絶景ロードですよ。
階段で丘を登って見下ろせば、草原と海を展望する絶景を楽しめますよ。結構しんどいので、すでに還暦を超えている親父を置き去りにして一人で登りました笑
・・・
そろそろ、ソロツーじゃ起こらない「何かが起きそうな予感」がしますね…
親父の走行シーン撮影に挑戦
ここで、事態が動きだします…!
ちょっと写真撮りたいけん、この道走ってみてくれん?
ん、了解。
うし。それじゃ1本目、お願いしまーす!
そうして撮れた1枚が、こちら。
うん、疾走感があっていい感じですね! 撮影は無事成功です。
誰かと一緒に走る時でないと、こんなこともできませんからね。まあ、三脚立てれば自撮りもできるんですが、ソロの時はあちこち走り回ってるのでそんな余裕なかなかないんですよね…。
ちなみに、その後2本目も撮影しましたが、後続車が来ていたのでそちらはボツとなりました笑
いつもと違うちょっぴり特別な展開を見せながら、親子ツーリングはまだ続きますよ。
生月島を走る
続いてやって来たのは、生月島(いきつきしま)。
まず目に飛び込んでくるのは、島に渡るための生月大橋(いきつきおおはし)。
スカイブルーの橋が青い空と海によくマッチして、美しい景観をつくっています。
珍しい形状の橋です。角度によっては、ドラゴンの骨のように見える気がする…?
生月島は人口約6,000人の小さな島ですが、ここでは日本離れした絶景が見られるんです。
こんな感じで、断崖に沿って延びる道からは、スケールの大きい景色を楽しめます。
夕食の時間でしょうか。駐車場から放牧中の牛たちを間近に眺めます。
奥に見えるのは、東シナ海に面した断崖絶壁。ゴツゴツとした岩肌が、力強くインパクトのある風景です。
生月島サンセットウェイから夕陽を眺める
こんな大自然の風景と美しい夕日を楽しめる道が、海岸沿いに延びる「生月島サンセットウェイ」です。
この道は絶景ロード100選に選出されています。詳しい情報は以下の関連記事からチェックできますよ。
自動車メーカー各社のCMロケ地になったことでも有名な、絶景スポットですよ。
サンセットウェイを快走します。
空の色がだんだんと変わっていく中、男二人は静かに走り続けます。
振り返ると、草原と断崖が夕日で赤く染まっていました。
この日は空もいい感じに染まってくれました。小さな島でこんなにスケール感のある力強い風景が見られるなんて、最高です!
そして、いよいよクライマックスの瞬間・・・
真っ赤な夕日が空をオレンジ色に染め上げながら、海に沈んでいきます。
本当に美しい光景です。誰もがただ黙ったまま、この感動的な景色をじっと見つめていました。
夕日が沈んだ後、二人は再びそれぞれのバイクを走らせて帰路につきました。
今回の旅は、これにて終了です。
おわりに
(今回の旅を振り返って)
全7日間にわたる九州一周ツーリングが、終わりを迎えました。ここで少し、今回の旅を振り返ってみましょう。
大阪港発のフェリーで別府港に到着し、神話の舞台・高千穂や日南海岸を通って南下。九州最南端の佐多岬を経由して大隅半島、薩摩半島を巡りました。
中でも、桜島の力強い火山パワーには圧倒されましたね。
その後、北上しながら天草諸島や島原半島を巡りました。雲仙の赤土は火山の噴火によってつくられたことを知り、火山の恵みを実感しました。
そして、九州一の絶景、阿蘇・くじゅうエリアを存分に走り回りました。阿蘇の巨大カルデラ内で生活する人々の暮らしの風景が、印象的でしたね。
大分の耶馬渓と福岡の平尾台では、ともに大自然がつくりだした奇岩・奇勝を楽しみました。
それから、久しぶりの実家で休息をとった後、最終日には親子ツーリングに出かけましたね。
こうして自然が豊富な九州を巡る中で、今回僕の印象に残ったこと。それは、
「自然、特に火山が人々の暮らしに大きな影響を与えている」ということ。
これまでの僕の実体験を踏まえても、日本で見られる絶景は、ほとんどのケースで火山活動が関係しているように思います。日本は世界有数の火山大国なので、当然と言えば当然かもしれません。
九州では、自然とともに暮らす人々の生活をリアルに感じることができます。今回の旅では様々な絶景スポットを巡るために、一つひとつの場所では短期滞在でした。
次回は、一つのスポットに焦点を当て、数日間は滞在してみたいです。そうして人々の暮らしに、よりリアルに迫ってみたいと思います。
特にいま興味があるのは、桜島の体験ツアーですかね。
世界一大きな「桜島大根」の収穫体験とか、面白そうじゃないですか?笑
おわり
Day7の走行距離 : 215km
全7日間の走行距離 : 1,882km(1日平均269km)※
※フェリー港までの往復移動距離を除く