2021年8月、九州の絶景をバイクツーリングで巡る7日間の旅に出ました。九州一の絶景「阿蘇」や日本一活発な活火山「桜島」、神話の舞台「高千穂」など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。
Day6では、大分の「九重」や「耶馬渓」、福岡の「平尾台」などを巡ります。
九州グルメでは、耶馬渓にある江戸時代創業の超老舗で絶品「とろろそば」を食べます(超オススメ店を紹介)。
それでは、僕の地元九州を巡る絶景ツーリングDay6をはじめましょう。
主な旅程
九重夢大吊橋→深耶馬渓・耶馬渓→平尾台→帰省
キャンプ場を後にして九重を進む
起床後、テントを撤収して荷物をまとめたら、茶屋の原キャンプ場を後にします。入口で燃やせるゴミやビン・カンを捨てられるので、便利なキャンプ場です。
最近のキャンプブームでゴミ問題が浮上してますが、これからキャンプを始めるライダーの皆さんも、ゴミの処分を徹底してくださいね。
ここから県道40号を北上しながら、大分の九重(ここのえ)を進みます。
前日に阿蘇周辺を走りまくったので、本日は観光中心で軽めに走ろうと思います。
長者原の西側にある、泉水山(せんすいざん)の斜面。朝日に照らされて、緑がまぶしいです。
日本一の九重夢大吊橋を渡る
やって来たのは、「九重夢大吊橋(ここのえゆめおおつりはし)」。
長さ390m、高さ173mは、歩道用としては「日本一の高さ」を誇る吊橋ですよ。
目の前で見ると相当な大きさで、圧倒的な存在感があります。
展望台から眺めると、深い谷に架かっていることがわかります。
橋上から眺める景色がまた絶景です! 日本の滝100選にもなっている「震動の滝(しんどうのたき)」を見ることができます。
日本新三景・日本三大奇勝の耶馬渓で奇岩を展望
続いてやって来たのは、奇岩奇勝で有名な大分の「耶馬渓(やばけい)」。
日本新三景・日本三大奇勝の一つに選出されていて、全国的にも人気の高い紅葉の名所ですよ。
耶馬渓は「本・深・裏」などから構成されています。まずやって来たのは、「深耶馬渓(しんやばけい)」。
深耶馬渓の見どころは、奇岩奇峰を眺める「一目八景(ひとめはっけい)」。
上の写真が、視界いっぱいに奇岩群を眺める一目八景です。紅葉の時期は、特に美しい渓谷美を楽しめますよ。
山移川を走る県道28号沿いには、江戸から続く景勝地の食事処として、歴史あるそばの名店が集中して立ち並びます。
そば好きの僕としては、これは見逃せません。早速、名店のそばを食べましょう(オススメ店を紹介)。
江戸から続く老舗で絶品とろろそばを堪能
やって来たのは、江戸時代から続く超老舗そば店「元祖 深瀬屋(がんそふかせや)」。
瓦屋根の堂々とした店構えと奇岩群のコラボ風景は、風情がありますね。これは期待できそうです…!
このお店で必ず食べたいのは、地元でとれた自然薯を贅沢に使用した名物のとろろそば。
ということで、僕がオーダーしたのは「ざるとろそば」(税込950円)。
風味たっぷりの手打ちそばと、お椀にたっぷりのとろろが絶品です! 自然薯のねっとりとした味わいの中から、そばの香りがふわっと立ってきて、かなり美味ですね。今まで食べたとろろそばで断トツに旨い。
ちなみに、旨いそばの条件として「三たて」がよく言われますが、このお店では「四たて」を掲げています。そばの挽きたて、打ちたて、茹でたてに加えて、とろろのすりたて。
席につくと出される、つけものも絶品ですよ。特に、シイタケのからし漬けは絶妙な味わいです。
デザートのわらび餅もいただきました(税込500円)。これまた美味しく、さすが老舗だなと感心しました。
さて、お腹いっぱいになったところで、お次は本耶馬渓に行ってみましょう。
本耶馬渓を走る
本耶馬渓では、「青の洞門(あおのどうもん)」や「競秀峰(きょうしゅうほう)」が有名です。
渓谷美と奇岩群を眺めながら、道を快走します。
山国川沿いに続く断崖を走っていると、あるアーチ橋が目に留まりました。耶馬渓橋(オランダ橋)です。
日本で唯一の8連石造アーチ橋で、日本最長の石造アーチ橋です。日本百名橋の一つにも数えられるそうです。
夏の耶馬渓を楽しんだ後は、僕の地元福岡へと向かいます。
日本三大カルストの平尾台を走る
やって来たのは、北九州市にある日本三大カルストの一つ「平尾台(ひらおだい)」。
石灰岩が表出した絶景を見ながら走行できる、タイトな峠道ですよ。
ただ、暴走族対策として設置された減速帯のせいで、スピードは出せません。
景色をゆっくり眺めながら、のんびり走るのがこの道の楽しみ方ですね。
また、この道は絶景ロード100選に選出されています。詳しい情報は、以下の関連記事でチェックできますよ。
カルスト地形なので、付近には鍾乳洞もあるのですが、今回はパス。家族が待つ福岡の実家へと向かいます。
この日の北九州市は気温36度超えの猛暑日。直射日光をもろに受けて頭がくらくらしながらも、何とか無事帰省しました。
実家の店で焼き鳥を食べる
久しぶりに家族と夕食を食べます。福岡のご当地グルメ、焼き鳥です。
厨房内の写真で驚きましたか? 実は、僕の両親は「焼き鳥居酒屋」を営んでいるんですよ。コロナ禍で休業中ということもあり、特別にお店で夕食をとります。
グリルの上で焼かれているお肉から、香ばしい煙が上がってきます。
大将(親父)の手慣れた手つきで、あっという間に焼き鳥が焼き上がりました。
上の写真は、豚バラ、鶏皮、だんごです。
関東の焼き鳥に親しみがある人には、この写真で気になる点が2つあるんじゃないでしょうか? ちょっと考えてみてくださいね。答えは以下で確認できますよ。
①関東の焼き鳥ではあまり見られない「豚バラ」は、福岡では定番のご当地メニューとなっている。
②焼き鳥を注文すると「キャベツ」がついてくるのも、福岡ならでは。もちろん、このキャベツは無料だ。
久しぶりの一家だんらんで食事を楽しんだ後は、ゆっくりと実家で眠りにつきました。
こうして6日目が過ぎていき、この旅もだんだんと終わりが近づいてきました。明日はいよいよ最終日です。
最後の7日目は趣向を変えて、まさかの「親子ツーリング」で旅の内容をお届け…!? これまでソロを貫いてきた僕が他の誰かと走るなんて、果たして大丈夫でしょうか・・・
Day6の走行距離 : 225km