2021年8月、九州の絶景をバイクツーリングで巡る7日間の旅に出ました。九州一の絶景「阿蘇」や日本一活発な活火山「桜島」、神話の舞台「高千穂」など、ライダーなら一度は走りたい絶景ロードの数々を巡ることができました。そんな一生忘れられない感動の連続を、デジタル一眼で撮影した高精細な写真とともにレポートしていきます。ツーリング・ドライブの企画にお役立てください。
Day5では、熊本県の「阿蘇」や大分県の「九重」「由布」などを巡ります。
九州グルメでは、豊後牛の焼肉丼や地元そばを食べます(オススメ店を紹介)。
それでは、僕の地元九州を巡る絶景ツーリングDay5をはじめましょう。
主な旅程
南阿蘇→九重→由布→北阿蘇
南阿蘇を走る
5日目、本日も天気に恵まれよい天気です。熊本市内のホテルから、阿蘇山を目指して進みます。
市街地の朝の渋滞につかまりながらも、南阿蘇村までやって来ました。
この絶景です。阿蘇五岳(あそごがく)のひとつ「中岳(なかだけ)」を真正面に捉えます。
夏の阿蘇の緑は、本当にキレイです。緑が輝いて見えますね。麓に広がる田舎風景は、「日本のふるさと」という感じがします。
ここから中岳に向かって進み、阿蘇随一の絶景ロード「阿蘇パノラマライン」を走ります。
阿蘇山に向かってグングンと高度を上げていき、まさに大パノラマを眺めながら走っていきます。
振り返って見下ろせば、先ほどの南阿蘇村が大カルデラの中にあったことがはっきりわかりますね。
なだらかな丘陵地帯では、放牧中の牛たちが草を食んでいました。この道は、阿蘇山を眺めながら大草原の中を疾走できる快走路です。
九州一の絶景スポットを巡る
九州一の絶景の名にふさわしい、圧倒的なスケール感の景色が連続します。
美しい緑とむき出しの山肌のコントラストを眺めながら、コーナーを抜けていきます。もう最高ですね!
ちなみに10年前、大学生のときに九州一周した時にも、同じ場所で写真を撮ってました。ということで、比較してみましょう。
10年前はチープなデジカメで本格的に写真を始める前だったので、写りが圧倒的に違いますね。
ただ、ツーリングで感動するポイントは今も昔も変わらないんだなあと思い、「成長しても人間の根っこは同じなのかな…?」なんて。
さらにしばらく進むと、超有名な観光スポットに到着。
阿蘇の「草千里ヶ浜(くさせんりがはま)」です。展望台から、この絶景をしばらく堪能します。
どこまでも続く緑の中を歩いて観光もできますが、今回はパスして先に進みましょう。
もう一つの有名スポット「米塚(こめづか)」です。火山の噴火でつくられたスコリア丘ですね。
まるで米粒のように均整のとれた形と全体が緑に覆われた様は、夏の阿蘇の風物詩となっています。秋には色を変える様も見ものですよ。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は、次の関連記事でチェックできます。
続いて、北阿蘇の絶景を眺めに行きましょう。
大観峰から大パノラマを眺める
北阿蘇の絶景スポットと言えば、「大観峰(だいかんぼう)」ですよね。早速、行ってみましょう。
大観峰入口付近。写真のように、次々とバイク乗りが集まってくるライダーの聖地です。
この時点ですでに、ものすごい絶景が見られる雰囲気が漂ってきますね…!
駐車場にバイクを停め、展望台までしばらく歩くと、目の前に飛び込んできた風景は…
この絶景です! 阿蘇五岳とカルデラ内を一望できる、360°の大パノラマが広がります。
駐車場から山道を少し歩くので、ここまで行かない人も多いんですが、僕としては絶対におすすめしたい眺めです。夏だとそこそこ汗をかきますが、ライジャケ等を脱いで軽装になってぜひ歩いてみてください。
ちなみに、神奈川県のターンパイク箱根に「大観山(たいかんざん)」という展望台があり、大観峰と名前が似てますが、スケール感は段違いですね。
汗をかいたので、阿蘇のミルクで作ったソフトクリームを食べながら、小休止。
そして、また走り出します。阿蘇を一旦離れ、やまなみハイウェイに向かいます。
こだわりの地元そばを食べる
そういえば朝食を食べていなかったので、ここでご飯を食べましょう。時刻は10時半ぐらいなので、遅めの朝食ですね。
やって来たのは、「手打そば 風来坊」。メニューは「盛りそば」普通盛りか大盛の2択だけというこだわりっぷりが、そば好きの僕としてはいい感じ。
オーダーしたのは、盛りそば 普通盛り(税込1,000円)。
うん、風味たっぷりの手打ちそばが絶品です。すりたてワサビのいい香りが鼻に抜けていき、そばをすする美味しさが倍増します。
伊豆の本ワサビを贅沢に提供し、客自身がすりおろせるのも嬉しいポイント。
また、このお店は景色も抜群です。写真のように、花畑とくじゅう連山を眺めながら食べるそばがまた格別です。
さて、お腹も満たされたので、もう一つの絶景ロード「やまなみハイウェイ」を走ります。
やまなみハイウェイを走る
ライダーならバイクと撮影したいスポットが、「長者原(ちょうじゃばる)」のストレート道。
くじゅう連山に向かって伸びていく直線が、最高に気持ちいい道です。
圧巻の眺め。素晴らしい絶景ですね。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は、次の関連記事でチェックできます。
ちなみに、車道の横の赤いエリアは自転車と歩行者用なので、駐車厳禁。
人気のスポットなので、他の人の邪魔にならないように、バイクはちゃんと駐車エリアに停めましょう。
湯布院日田往還を走る
やまなみハイウェイを疾走し、「湯布院日田往還(ゆふいんひたおうかん)」を走ります。
由布岳(ゆふだけ)を眺めながら、壮大な景色の中を走る絶景ロードです。
なだらかな山の斜面が緑に覆われていて、どこかやさしい感じの風景。ただ、道を走っている時は目の前に大草原が広がっていて、雄大な景色に圧倒されますよ。
瞬間的な景色で挙げれば、この由布岳の眺めは、全国でも5本の指に入る絶景だと思います。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は、次の関連記事でチェックできますよ。
しばらく走ったので、今度は昼食タイムにします。
お肉が美味しいお店に行ってみますよ(オススメ店を紹介)。
絶品ランチ!豊後牛のステーキ丼を喰らう
やって来たのは「べべんこ」。やまなみハイウェイの道沿いにあって、大分のブランド牛「豊後牛(ぶんごぎゅう)」を食べられますよ。
オーダーしたのは、豊後牛焼肉丼(税込1,730円)とアイスコーヒー(税込440円)。焼肉丼にはつけものと味噌汁もつきますよ。
味は言うまでもなく、抜群に旨いですね。肉の脂が舌の上でトロっと溶けていくようで、柔らかく濃厚な味わいです。ご飯がどんどんすすむ味付けで、間違いないですね。
この日は地元テレビ局の取材が来ていたようで、やはり人気の高さをうかがわせますね。
くじゅう連山を常に視界に捉えながら、阿蘇へと戻ります。
キャンプ場にチェックイン
少し早めに、キャンプ場にチェックインしてテント設営。この日おじゃましたのは、阿蘇北側にある「茶屋の原キャンプ場」。
芝地の林間キャンプ場で、広大なフリーサイトのキャンプ場。1泊1,700円で利用可能ですよ。
重いシートバッグを降ろしたので、バイクもだいぶ身軽になりました。
軽快な走りが持ち味の、MT-07の本領を発揮できる時間です。
夕暮れのミルクロードを走る
いい感じに日が落ちてきた夕暮れ時。北阿蘇の「ミルクロード」が本日最後の走り収めです。
夕日が阿蘇の大自然をオレンジ色に染めていく中、ワインディングを快走します。
この時間帯になると、車どおりも少なくなってきましたね。この絶景を独り占めします。
と思っていたら、遠くから甲高いエンジン音が聞こえてきました。
SSが来ました。片目ライトがかっこいいですね。
この道は「絶景ロード100選」に選出されています。詳しい情報は、次の関連記事でチェックできます。
こんな感じで日が暮れていきました。美しい夕日を堪能した後は、キャンプ場へと戻ります。
夕食はキャンプ飯で
今夜の夕食は、炊き込みご飯。長旅のキャンツーに出たら、僕が必ずつくる鉄板のキャンプ飯です。
米とレトルトの材料だけで手軽にできるので、超簡単。しかし外で炊く飯は、不思議なほど旨いものですね。
ちなみにこのクッカーがかなり優秀で、キャンツーに行くときはいつもこれで調理しています。 信頼・安心の国内メーカー「snow peak」製の定番品で、コスパも最高ですよ。
絶景の連続と走りづくしで超充実の1日が過ぎ、深い満足感に包まれたまま眠りにつきました。
振り返れば、今回の九州一周の中で最も素晴らしい日になった、旅のハイライトでした。
Day5の走行距離 : 291km